「終わりよければ?」水深ゼロメートルから 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
終わりよければ?
2024年。山下敦弘監督。高校の演劇部の創作演劇を元にした映画。体育の補習としてプール清掃を命じられた女子高生たちが、それぞれが直面している「女子」としての困難をぶつけあう。
葛藤が解決するわけではなく答えがでないままだし、答えが出ない閉塞感を表現するために冗長な会話が続く場面が多い(つまりリズムが悪い)のだが、すべては最後の雨の中での決めポーズのための前振りだったことがわかるので、ある種の納得は訪れる。最後のキメが上手な監督であることを再認識。それで途中のすべてがよかったことになるかどうかはまた別だけど。
コメントする