チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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史上最高のアニメ映画
まずシンプルに作画が良過ぎる。プールのシーンとか美しくて感動しましたよ!
戦闘シーンの作画も最高でしたね!台風の悪魔を輪切りにしてる所とか劇伴と声優の演技も相まって迫力満点!
ストーリーもまさに一夏の恋と言うか悲愛と言うか…とにかく綺麗で物悲しいエンディングでしたね…!
とにかくオススメです!
音響だったりスクリーンのサイズだったり環境も関わってくるので映画館で観たほうが良い映画です!
大迫力のバトルだが切なさが残ります
IMAXで鑑賞。天才の作品だなと思いつつ、平凡な私には思いつかないストーリー展開を楽しむ。レゼは魅力的で切ない。デンジは雑魚寝部屋を散らかすが几帳面に片づけて落ち着いた堅実な生活を送っているシーンが何故か心に残った。破天荒なんだけど堅実で静謐な余韻の残る部分が対比になっている。
レゼが見た景色
チェンソーマンのアニメ化が終わってから約3年後に公開された劇場版チェンソーマンレゼ編。最高の仕上がりであっという間の100分でした。制作に携わった方々には脱帽です。
台風の悪魔とのアクションシーンは、原作よりも厚みが増しトドメを指すカットでは色味が原作風に一瞬だけ変化しカッコ良すぎて痺れました、、、
ビームの暴れっぷりも良かったし、デンジとマキマさんの映画デートを映画館で見るという不思議な体験も感慨深かったです。
全シーン大好きでしたが、特に良かったと感じた点は原作よりもレぜの心情が分かりやすくなっていた点です。
映画冒頭レぜが喫茶店に向かう道中を丁寧に描くことにより、ラストのデンジに会いに行くシーンの深みが何倍にも増し何とも言えない気持ちになりました。
(原作でも道中を描いていますが小さいコマ割りであっさりとした印象でした。)
特に印象的だったのかレぜの視線に映る飛行機のカットです。この飛行機のカットは原作にはなく今回の劇場版で追加されているカットになります。
この飛行機のカットと同じような構成で描かれているのが学校のプールにデンジが飛び込むカットです。
デンジがプールに飛び込むカットの構成と屋上の飛行機のカットの構成が似ている点から、レぜはデンジと逃避行し幸せな暮らしを望んでいるのではないかと推察しました。
この映画には、最後もう一回だけ飛行機のカットが出てきます。それは、デンジとレゼの決着がつき海辺で会話するシーンです。屋上では、近距離で見えてたはずの飛行機がこのシーンでは遥か遠くに飛行機が見ておりデンジと逃避行することが難しくなり一人で逃げようという心情に変化したのかなと感じました。
最後に花の映し方も劇場版ならではだなと感じました。
この花は、デンジとレぜが仲良くなったものでもありラスト、デンジに会いに行くきっかけにもなった二人にとって大切なものです。喫茶店で二人が話をしているシーンでは必ずこの花が画面のどこかに配置されており、二人の幸せな時間を見守っているようにも感じました。
エンドクレジット後のデンジが花束を持って喫茶店で待ってるシーンでは、花びらが全て散ってしまいレゼとの恋の終わりを示唆しています。
他にもまだまだ好きなシーンが満載で語り尽くせない程、劇場版チェンソーマンにどっぷり浸かっております、、、
飛行機のカットの意味は、僕の拡大解釈な部分もあるかと思いますので皆さんの解釈も良かったらお聞かせください。
まともなデンジ君
デンジ君のぶっ飛んだキャラに惹かれてきましたが、今回はまともになりかけるデンジ君をマキマさんが泳がせて鍛えていたのかなぁ?
作画は工夫もあってアートっぽく楽しめる反面、低予算なのか背景の人が動かないなんて粗いものが見えてしまったのは褒められない。
音響、音楽は良かったんだけどうるさくて台詞が聞き取れない箇所が時々あって気になった。
脚本、なかなかのご都合主義で、なんで台風あんなに弱いのか、人を殺したって罪悪感みたいに話すアニメでもあるまいに、とかツッコミどころはたくさんあるけど、アニメだしチェンソーマンだからいいんじゃないと私は許せる。
田舎のネズミと都会のネズミの比喩は深みを出しているけど今回のストーリーとの関連性がよくわからない。
でもビームのキャラが好きだったので評価3にしました。
最高でした!
終始テンポよく大変楽しめました。
ただし、映画を見る前に原作と主題歌2曲は視聴してきたほうがより楽しめると思います。
レゼ編と銘打っているのですから、レゼに感情移入した状態で観ると完璧に没入できます。
冒頭の主人公デンジとレゼの出会いは雨宿りで偶然を装って、、、と観れば王道のボーイミーツガールですが、レゼの正体を知ったうえで観れば、マフィア映画の暗殺シーンにしか見えません。
原作では吹き出しに隠れていたレゼの手元が、劇場版ではチョーカーに手をかけた状態で描写されており、”なぜあの時殺さなかったのか?”という後半に出てくるセリフに重みを乗せてきます。
おそらくデンジの突拍子も無い手品がなければ、ここで二人のお話は終わっていたのでしょう。
以降”殺して心臓を取り出す”という作戦目標からはかけ離れた、喫茶店での会話、学生生活の模倣などを経て、逃避行のお誘いをするわけですが、声が着くことでレゼの感情の動きにグッと解像度があがったと思います。
逃避行の誘いにどもるデンジの返答を聞いて、”他に好きな人がいるでしょ”と言うレゼのセリフには、声優さんの演技も相まって、嫉妬や理解者を失った失望を感じる奥深いものになりました。
その後のバトルシーンは感情の起伏を失ったセリフを吐きながら、爆発に次ぐ爆発、破壊に次ぐ破壊を繰り返し、失恋を吹っ切る為に意中の相手を殺す様なサイコパスな雰囲気があり、前半の青春パートとの演技の差がすごいです。
んでもって、バトル終了後、今度はデンジ側から逃避行のお誘い。
あきらめようと頑張ったところで逆に近寄ってくる沼堕ちムーブのデンジに、首の骨を折ってやりたくなるレゼの気持ちが伝わってきます。
それでもなお、喫茶店に向かった挙句、天使にハートを貫かれながら、デンジの後ろ姿を見つめるのですから、誰が何と言おうとレゼはデンジに堕とされていましたよ。
レゼというキャラクター、デンジというキャラクターが好きな人であれば、絶対に楽しめる映画だと思います。
蛇足ですが、戦争に利用された子供たちの話は現実にある話で正直気分が落ちます。
劇中で岸辺が”記事になったがすぐに聞かなくなった”と言及していますが、白日の下に晒されてもすぐに風化してしまうリアルが表現されていると思います。今現在も各地の紛争や非人道的な行為がニュースになっていますが、どうすることもできないまま時が流れていくばかりなのかと
最高!最強!
原作はポチタ、デンジ、マキマの名前を知ってるくらいでほぼ未読、アニメ1期もOPが米津さんでEDが全部違うアーティストの曲である事以外は知らない状態でレゼ篇を観ました。
結論を言うと面白かった!!
観終わった瞬間凹みすぎて心が苦しかった…
最初はレゼと知り合いお祭りデートまでが、なんかやたら長いかなぁとか思っていましたが、アレは最後に効いてくる演出だったと観終わってからしみじみ感じました。
2日も経たないうちにまたレゼとデンジに会いたくなって2回目に行きました。
戦闘シーンは目が追い付かない程のスピードで一瞬たりとも目が離せないし、破壊の規模が大きすぎる。でもあの世界では悪魔が当たり前に存在しているのを考えると、あの規模も常ではないにしろ「あり得る」世界なのだろうなとも思えます。
ビームくんが健気で可愛いくて打たれ強い。
台風くんもあの大きさだけど「台風」ならばまだ幼いというのも何故か納得してしまえる。
見落としてる所があるので、まだまだ観に行くつもりです!
映画観終わってから原作は購入してアニメの総集編も履修しました。
面白かったけど何か違う。*個人的な感想です。
原作もアニメも大好きだが、期待していたチェンソーマンレゼ編ではなかった。良くも悪くも原作に忠実。
気になるのが、ほとんどの感想が作画、演出についてばかりで、内容について触れている人が少ないことだ。個人的にはレゼというキャラを一生脳裏に焼き付けるぐらいのインパクトをストーリーで見せてほしかった。映画を観て泣けた人は恐らく原作ファンの人くらいだろう。そうなっている理由の1つがシリアスと笑いの緩急が中途半端になっていることだ。
たしかにデンジというキャラクターが立つ演出かもしれないが、レゼに対してはどうだろうか。個人的にはマキシマムホルモンのBGMや台風を倒す演出が気になって、最後のレゼに感情移入ができなかった。
この映画はデンジのための映画であって、レゼはあくまでデンジの引き立て役でしかない。それが何よりも悲しい。もう一度レゼに会うために見たいと思わせる映画であってほしかった。
映画のコンセプトと主題歌が合ってなさすぎる。
だが、それでいいのかも知れない。
レゼかわいいから。
素直になるのは、遅くちゃいけない。
■まだ見てない君へ
構成および考察からはネタバレなので見ちゃダメです。
・チェンソーマン好きの君へ。
姫パイが死んだの時の悲しみや喪失感を期待してるなら、それはやめておけ。
レゼ篇はもっと青い恋だ。
とても若々しい気持ちで臨むと良い。
・チェンソーマンを知らない君へ。
最近の人気映画はどんなもんや、とか思うとる君。
痛い目合います。アクション系のアニメが大好きならいけますが、嫌いならやめましょう。
流行好きでアクション好きだけど、チェンソーマン知らないお前。
お前、100点だ。
見に行こう。
■前置き
レゼ篇。鑑賞から二日経った。
チェンソーマンはアニメ勢だ、ワンクールを8周ほど見る位には好きである。
ただ、原作を買ってまで先を知りたいと思える程に好きな訳でも無い。
■構成および考察
さて、映画についてだ。
評論家気取りの映画に対する評価は端的に済ませる。
「語らない演出というのは好きだが、キャラクターが語らな過ぎるのと、語らない演出というのは同一のソレではない」
まぁつまるところ、レゼに情を入れにくいのだ。
他の評価者が言うように、アクションがキツイというのは、まぁ分からなくもないが、それは正直別に良いんじゃないかと思う。チェンソーマンだし。
問題はアクションに労力を割きすぎた所にある。
前半で前置いた、都会・田舎のネズミ。
マキマとのデート。
いいじゃないか。人生に問いかけてくる感じだ。
人間味が無いのかと思えば、ふとした時に泣ける。
深みのある演出しか刺さらないから、映画を見ない、ではなく、深みのある演出を見つけたいから狂った様に映画を見る。
そこにマキマの本質があり、狂気があり、愛があるのだと思う。
前半でこれ程までに、丁寧に前置いたのなら、後半に活かして欲しかった。これは単なる願望で、わがままだ。
話が逸れたが、シーンはラストに移る。
レゼと路地。
先には例のカフェ。
はやる気持ち。
行かねば。
違う。
好き。
違う。
知りたい。
この気持ちの終着点を。
この先を。
デンジ。
この気持ちの移り変わりが、はやる気持ちが、走る速度に、作画に良く出ていた。
ちょっとだけ好きな演出だ。
......伝わる訳ねぇ。
そう。語らない演出は良いのだ。
俺等が見落とさないならな。
そして最後の言葉は、
「本当は私も学校行ったことないんだ......」
知りたいし、知ってほしい。
レゼはようやくそう思えたのだろう。
伝わらないから素直になれたのだろうか。
違うだろう。
きっともう会えない。
そう思ったからこそ、素直になれてしまった。
あの海岸で、
「君が私を攫えばいいんだよ」
なんて、そんな不器用な言葉でも、吐いて出れば、未来は変わっていたのかもしれない。
遅いよレゼ。観ていた私はそう感じた。
素直になるのは、遅くちゃいけない。
■総評
大衆に寄せた割に、肝心な所で言足らず。
藤本タツキという人間をよく知らないが、大衆にアクションを見せつける事に悦を感じる様なタイプには見えない(偏見)
だからこそ、大衆を置いてくような深みが見たかった。
少し期待しすぎた様だ。
ただ仕方ない。
商売は商売なのだ。
これは嫌味ではなく、単にそこにある事実だ。
いや違うな、悔しいんだ。
しがらみが憎いんだ。
もっと壮大な深みが欲しかった。
ありがとうございます。
※追記(9/28)
良い所を書きそびれた。
いや良い所というより見どころだ。
レゼがデンジに、
「デンジ君は、都会のネズミと田舎のネズミ、どっちが好き?」
と、問うたとき、
デンジは、
「俺は都会のネズミだな。都会の方がウマいモンがあるし、楽しそう」
と答えた。
この時のレゼの目に注目して見て欲しい。
なんて寂しそうな目をするんだ。
私と違うんだ。
嫉妬とも、嫌悪とも違う。
気になる人と嗜好が異なる。
ただそれだけの話だ。
ただそれだけの話でも女の子は傷つくのだ。
いや、これは私の妄想だ。
むしろそうであれ。
これで傷ついていたのなら、私はレゼに魅入ってしまう。
いや、妄想だな。
田舎の鼠は危険な都会で…
孤独兄ちゃん転がしの女
自分を好きになってくれる女が好きだ
ならば確かにチョロい!チョロすぎる
原作未読勢なのであくまで単品映画として観る
勿論、前提となる世界観やいきさつ、今後の展開がある事は理解しているが、この物語はデンジの、というよりかはレゼの視点で観た方が刺さる
彼女の正体がモルモットである事は作中で説明された
ひどい人生だったと思う
デンジに惹かれた、というか共鳴したのはそこだと思う
"学校に行ってないデンジ"に自己投影したのだ
デンジに会ったのは偶然ではない
けどそれまでの幾許かの日々、彼女は普通の女子として喫茶店でバイトして、店内でも勉強をして、任務なんだけど少しだけ普通の自由を満喫したのだ
で
彼女はどのタイミングでデンジを好きなったのか?
個人的にはレゼのデンジに対する感情は恋愛ではないと思う、類似性バイアス?
殺し合った末に自分を向いて「好き」と言ってくれた、いわば初めての心を許せる同属ではないだろうか?
デンジを籠絡して殺すか
公安からの駆け落ちを促して組織に拉致するか?
でもそもそも籠絡?させる必要はなかった
目的はデンジの心臓だし、マキマとは違ってレゼは心臓を持ち帰るだけでいい
「最初に殺しておくべきだった」はアンサーだと思う
でもそれをしなかった
一週間、店に通うデンジと楽しく会話した
デンジと夜の学校に忍び込んだ
デンジとお祭りに行って花火を観た
暗殺じゃあない
最終的に派手にドンパチした
なのに恋愛パートは必要か?
そう考えるとやはりレゼは躊躇したのだ
誤算もある
デンジの本命・マキマの存在
そしてデンジの不死身すぎる生命力
ビームを始め仲間の助太刀がなければデンジ一人ではレゼには勝てなかった
が、単騎でチェンソーマンを倒しにいくのもまた無理があるんだよね…
デンジの心をマキマから剥がした事がレゼの大金星
「今ある安寧を棄てる」事をデンジに決意させた
これは奇跡ですよ
デンジはレゼとの逃避行で【世の中の全てを敵に回す】事になるんだからね
ただ、喫茶店で花束抱えて惚けているデンジにはその未来が見えていない
レゼの事しか考えてないので
そのデンジが待つ喫茶店の手前でマキマに仕留められるレゼ
なんで変身しなかったか?
変身時の爆発にデンジを巻き込みたくなかった?
そうじゃないと思う
初めて変身を見せた時は手前にあった木の柵は壊れてなかった
変身しなかったのは潮時を感じたからか
それと爆発ではなくてそもそもこれ以上デンジを巻き込みたくなかった
おそらくレゼは最期にデンジに会いたかった
あのまま電車に乗ったところでソ連本部からの制裁は免れない
任務に失敗したのでもう戦う意味もない
生きる目的?
普通の人生?
それは叶わない
デンジと戦うのを辞めた時点で行き止まりだったと思う
観賞後、映画前半のレゼとの恋愛パートは説明的に感じたが、2回目観たら演出に惹き込まれて説明的な感じはしなかったし、そこが活きてるから観賞後じわじわくる
もう一度観たい
原作未読、アニメ一期で予習をして観ました。
本作を観て良かった。最高でした。
原作も読んでなくて良かった。
CMも見ず、何も知らない自分は
レゼが何者かもわからず、
学校で追い回された時に
デンジ早く助けに行ってくれ、と思ってました苦笑
お祭り、夜の学校、青春ですね。
レゼがとても魅力的、上田麗奈さん素敵でした。
男は単純です。
そして花火からの展開、疾走感が凄かった。
戦闘シーンも追いつけなくなるくらい
派手で迫力があり見応えがありました。
ラストシーン、
東北行きを見送り、戻ることを決め、
電話ボックスからカフェまでの路地を何故ここまで詳細に描写するのだろうと思っていましたが、
心変わりした時間を少しでも長く描くことで
デンジの元へ行く気持ちの強さと確かさを、台詞なく示していたのではないかと感じました。
それだけにせつない。
しばらく思い返し、余韻に浸ることができそうです。
もう一度観に行きたいです。
期待通りの面白さでした
今年一番期待の一作、本当に楽しい映画でした。
1.大迫力
現代の大作アニメにおいては、手書きアニメの頃には不可能だった、緻密な絵を破綻せずに動かすというのは最早当たり前になってしまいました。本作では、戦闘が加速していく中で、より色はビビッドに、画面はサイケデリックに、動きは荒々しくなっていった。これは新しい映像表現の取り込みだと思われます。アニメーションの楽しさを再認識出来ました。
2.原作通りで映画としてまとまっていた
原作通りというのに拘りすぎてもいけないと思うのですが、本作では映画に最適なサイズで、非常によく話がまとまっていました。偶然なのか、原作の切り取りがうまいのか、いやいや、藤本先生が最初から映画を描くように漫画を描いていたような気がします。
3.レゼが可愛い
本作の魅力の1つがこれでしょう。レゼがとにかく可愛くて、そしてエロい。エロトーク可な女の子って、理想っすよね。でも、それは全てデンジ君用に調整されたペルソナ。もう一面の彼女は冷酷な暗殺者。そして、それとは別の面が学校デートで生まれている。プールのシーンでクモに絡めとられる蝶はもしかしたらレゼだったのかも知れません。彼女自身も気づいていない、デンジ君を好きになってしまった彼女が、最後の最後に表面に出てくる。色々な顔が見れて、魅力的でした。
さて、映画を離れて、この作品は漫画全体の位置づけで言えば、デンジ君が恋をする話。同僚が死んでも何も感じず「自分に心があるのだろうか」と悩む彼が、はっきりと性愛を超えた恋心を感じる重要な回です。
仮にデンジ君が他者と愛を育む事が出来たら、彼は普通の大人になれるかも知れない。でも、そんな事はこわーいあの人が許さないでしょうけどね。
とても良かった
2回鑑賞しました。
1回目、前半長ぇ…レゼの演技過剰でない?ぶりっ子すぎるでしょ、引くわ。。。学校シーンとか眠い、チェンソーに青春とか求めてないんだわ、血をみせろ!!からの後半戦闘シーンで一気に目が覚める。
そう、このめちゃくちゃな混沌が見たかった!!
「ボムだ!!」でビームが好きになる、「だって、ごめんな!」で暴力の魔人を忘れられなくなる。
この後、ビームを更に好きになるんだけど一先ず置いといて、首のピンを抜き、可愛らしいお顔を吹っ飛ばして変身するボムが最高にカッコいい!
指パッチンと爆発の相性良すぎ。中学の頃なら間違いなくハマってた。今はいい歳なので指の脂少なく擦れるだけ。
劇場音響と爆弾音がマッチしすぎて、これだけで映画館で見る価値がある。
爆音だけだとお腹いっぱいになっちゃうけど、いい具合に台風の悪魔が暴風と「ボム様!」の心地よいアクセントを加えてどんどんグチャグチャになっていく。
良いよ。。。言うことなし、完璧。原作の空白を映像できちんと補完してくれる。
スピード感、映像の迫力、デンジとビームのバディコンビ、30分前の自分へ、眠いとかほざいてんじゃねー。この先のドンぱちは劇場でご鑑賞下さい。
レゼに戻って、海辺のシーン。嘘だろ、何でこんなに情緒的に描けるの。
原作をあまり覚えていなかったので、このまま新幹線でどこかに逃げるんだっけ?と思ってたら、約束の場所へ向かうレゼ。
足下にネズミが這う、なんか不吉だなぁと思ってたらいっぱい集まってきた!
ネズミに埋もれた中から刺客でも現れるのかな?と思ってたら、マキマさんですか。。。
鼠を好きな方や愛着を持っている方にはごめんなさい。
自分にはネズミは不衛生の象徴ですが、マキマの美貌との対比にハッとさせられる。
このシーンでしっかり心を掴まれる。
重い扉を開けて、少しずつ原作を思い出してくる。
そうだった。あっけなかったね、そういえば。
今際の際に一言。
どうせ「好きだった」とかでしょ、と思ってたら初めてレゼという人物の血の通った言葉を聞く。
ビルの上で天使の悪魔が呟いた言葉に、塗り薬にもならんなぁと思いつつ、宇多田ヒカルの声が劇場に響いてEND。パワーちゃんのおバカさにホッとする自分がいました。
1回目の感想を5行くらいにするつもりでしたが、長すぎましたね。ごめんなさい。
語り残したことは多いが、なんてナウ⚪︎カをパクりつつ、2回目は下記の通りです。
2回目はEDの宇多田ヒカルが聴きたくて、再度、劇場に突撃。
前半シーン、あれ?前回より退屈じゃない!寧ろ、しっとりとして良いシーンじゃない!
おいおい、デンジくん、君はどんだけなんだ。でも、なんか純愛で良いじゃない!
180度、見方が変わる。
レゼの媚び媚びに動じなくなる。
皆の言う通り、これはこれでありだな!上田麗奈、最高!
プールのシーンもすっごくいいじゃない!音楽と蜘蛛の捕食が相まって、悪い予感するじゃない!裸のプール、最高!
1回目を見ているので悪い予感なんて知らないふりしましたが、殺人鬼と対面するんですね。
殺人鬼を前に顔がピクつくレゼ。慄く自分。どういう感情なの。怒なの?
首の絞め方がプロじゃないですか。蝋人形の様なお顔が非常に怖い。
感情の整理がつかないまま、夏祭りへ。1回観ているはずなのになぁ。。。こんなに揺さぶられるはずないのに。。。
サクッといきます。デンジくんの舌が噛みちぎられて、血まみれからの「ボムだ!」
いただきました、2回目。ビームが愛おしくなる。そんなに◯次郎っぽいかな?
首のピンを抜くシーンは何度見てもカッコいい。
退魔ニ課の訓練施設に逃げ込むデンジとビーム。ノモさんは自分が死ぬだろうことを分かってたのかなぁ。。。複雑な気持ちになる。
ボムさん登場して、首のピンを引き抜く。顔を潰さないことも出来るんですねと思ってたら
、頭無くても動けるの!しかも頭爆弾になる。よく見るとちょっとグロいな、これ。
そして、胴体走ってきます。ノモさんに取り付いて、こっちも自爆。
ノモさん、ごめんなさい。ここの爆発シーン、カッコいいんですわ。訓練施設が爆風と爆炎で燃え盛るところが綺麗。
ボムとチェンソーの削り合いは本当にエンタメしてる。ボムの爆発音が何度見ても聞いても劇場にハマっている。爆音上映があったら、是非観たい。
チェンソー、ボム、ビーム、台風で、もみくちゃになりながら、ボムとチェンソーが海に沈む。プールのシーンとこう重なるのか。
海底はとても静か。このまま、二人で沈んでいても良かったのでは?
心無しか、ボムがデンジに心を預けているように見えた。
海辺の3人、陽の光は暖かいよね。暗闇にしか光は灯らない。
デンジって憎めない奴だなぁと思う。
女の嘘にショック受けても優しく出来る。自分は応援したくなる。
ニャーコにバイバイ、デンジのちょっとした仕草がとてもいい。
花火が見える丘で一緒に逃げようと言ったのは本心だったか。
心臓を持ち去るための嘘だと思ってた。
音楽が心に染みてくる。あぁ、その路地に入ってはダメ。。。
ネズミの群れから出てくるのは、もはや名前を呼んではいけないあの人。
天使さん、あなたいい仕事しますね。的確ですよ、何もかも。
最後の言葉はもう知ってるからね、何てことは無いですよ。
と思ってたら、思わず涙腺が緩んでしまった。
そう言えば2回目を見ようと思ったのはEDを聞きたいのもあったけど、もう一度、この言葉を聞きたいからだった。
と、思うほどに今年観た映画の中で最高に素晴らしい映画でした。
少年漫画の筈ですが、妙に大人っぽさがあり、爆発があり、それらが破綻せず混じり合って成立している不思議な映画です。
本当に不思議です。1回目を観終わった時、2回目を観ようなんて思いもしませんでした。
デンジの素直さ、音楽、ボム、レゼの最後の言葉、たったこれだけの要素が劇場に足を運ぶ原動力となりました。
自慢でも何でもなくて、世間受けはしない作品だと思いますが、自分はとても好きな作品です。
館内でライトがついても立てない人がいた
原作でも随一の悲しい話、レゼとの初恋のストーリーが突如血で血を洗う高速バトルになる、戦闘はもう原作通り、圧倒的なレゼの爆弾能力だけどまさか水が弱点とは知ってもいても手に汗握る。。出来ればデンジと逃げて欲しかったな。
圧倒的な力でレゼを始末してしまった。。マキマの得体のしれないボス感を再認識した。
あのまま終わるとかなり落ち込むからあえてエンディングの後少しパワーとイチャイチャさせたんだろうけど対比がキツく、レゼは物語にもういないんだと言う事実が重く伸し掛る。。館内の灯りがついても足が重い、鼻をすする音。。立ち上がれない人が何人もいた。。近年稀に見るせつない映画だった。
すごく完成度の高い作品だけど…
賛
内容に関しては、大好きな原作をそのまんま映像化したんだから面白いに決まってるし特にいうことなし。
アニメーションは文句なしの出来。テレビシリーズの美麗なデザインを完全に引き継ぎつつアクションシーンの迫力も満点。
映画ならではのオリジナル演出もすごくパンチが効いてた。
デンジとレゼがプールで戯れるシーンと並行して蜘蛛が蝶を狩るショットを挟む演出は恐ろしくて鳥肌立った。
雨が降ってるのに目を見開いたまま男の首絞めてるレゼは完全に"ノーカントリー"のアントン・シガーだし。
他にも"青い春"のラストシーンさながらの飛行機のショットとか、映画のオマージュも見れて満足度高い。
否
んー原作読んでるし面白いのはわかってたんだけど、テレビアニメを映画館で上映すること自体あんまりよく思ってないから複雑。
もちろん漫画で読むのとは違った映画でしかできないような演出が足されてたのは良かったんだけど、途中から始まって途中で終わるつくりは初見さんを完全に突き放したスタンスだから、映画館で上映することに対してはかなり疑問。
映画ってフラッと来て直感で「これ面白そう」って観にくる人も100%楽しめるものでなきゃいけないと思うから、テレビで放送しているアニメシリーズの続きを映画館で上映するのには反対。
「じゃなんで観たん?」って思う人もいると思うけどそれは単純にチェンソーマンが好きだから。
内容とは関係ないからここをツッこむのはずるい気もするけど、鬼滅やチェンソーマンのような大ヒット作品を金儲けの道具にしてる気がして嫌なのが正直な気持ち。
原作はもはや
グダグダで惰性で読んでいる。
アニメは原作がめちゃくちゃ面白い時期のレゼ編。
あらためてアニメでじっくり観ると、もう青春映画!
小っ恥ずかしいと言うかデンジの妄想ぶりが笑えない、でも、笑うと言うかはるか昔に自分もあったかもしれない…。
緩急、恋愛パートからレザが本性を現し血まみれな地獄爆発バトルに!
もう、動きまくり爆発、点滅しまくりと観ていてハイテンション!
ラストは逃げられない運命の悲しみ…。
体感は50分!どっぷり浸らせて頂きました!
笑いあり涙あり爆発あり
親の借金返済のため幼少期からヤクザに利用された挙句殺された少年「デンジ」が、相棒のチェンソーの悪魔「ポチタ」と契約し、「チェンソーマン」として蘇り、公安のデビルハンターとして悪魔と戦うダークファンタジー作品の劇場版です。
チェンソーマンは原作コミックとアニメのBDを全巻揃えるぐらい好きな作品ですので、この度の映画も楽しみにしていました。レゼに関するエピソードは、劇場版の正式発表以前から映画向きな構成だと思っておりましたが、今回のそれは私の期待と想像を遥かに凌駕する出来栄えでした。
ストーリーは概ね原作通りで、映画館の大スクリーンでデンジ達が見れただけでも満足ですが、そこにレゼが加わったとなればもう言うことはありません(単純人間)
レゼはデンジの心臓を入手するためにソ連が送りこんだ刺客な訳ですが、孤児であった頃から戦闘マシーンとして訓練された彼女は、当然学校で教育なんか受けた訳もない。彼女は自身と似たような境遇にあったデンジを懐柔しようと接触している内に自然と彼に惹かれており、任務に失敗した後はマキマの存在を知っていながらも、デンジと共に逃亡する道を選ぶほどの恋心を抱いた訳です。
結局、デンジが知る由もないままレゼは人生の最期を迎えるわけですが、こうした叶わぬ恋の物語は「タイタニック」や「ローマの休日」などの数多くの名作にも通じる普遍性を帯びており、悲劇的でありながらも鮮烈な恋の一幕として描かれることで、単なるバトル漫画の映画化に留まらず、青春映画や恋愛映画としての余韻をも残していました。
間違いなく今年一番になるであろう映画
原作は1部は読破済み、アニメも1期と総集編は全部見ました。
正直レゼ編が一番好きだったという感覚だけは覚えているのですが、
内容はそこまで覚えておらず、内容を確かめつつも映画を見ました。
映画のPVや予告などはほとんど見ず、「IRIS OUT」だけ聴いて映画館に足を運びました。
見終わった後、何も言葉が出てきませんでした。
終わった後に喋れなくなるという映画は初めてです。
まずオープニング。「IRIS OUT」が割と早めに流れたのに少し驚きましたが、
その曲と同時に映し出される映像は非常にセンスを感じるものでした。
いかにも藤本タツキっぽい表現が盛りだくさん。まず最初に心が躍ったのはここでした。
そのまま物語が進んでいき、レゼが登場するシーン。
声優が上田麗奈さんということで、「そういう感じの声なんだ~」と自分が予想してた感じとは違いましたが、喋れば喋るほど役と声がマッチしていき、終盤ではこの声以外レゼは考えられないと。この人でなければいけなかったんだと思うようになりました。
そしてなによりも前半のデンジとレゼの絡み!!!!!
レゼの可愛さが存分に発揮されて、見てるこっちも魅了されるほどの声と表情!!
前半がいらないや、何を見せられているんだなどという声がありますが、むしろここがなければ後半にはつながらない。デンジの気持ちに火がつかない。
人それぞれの感想なのはわかっていますが、どうしてもここだけは譲れないです。
絶対に必要なシーンだったと思います。
そこから花火大会からの例のキスシーン…!
ここからジェットコースターのように一気に盛り上がり、物語に火が付きます。
迫力のある映像とデンジの演技、なによりもCGが一切なく絵だけで表現されているため、戦闘シーンには思わず見惚れてしまいました。
個人的にはアキくんがカーステレオをぶん殴って曲がかかる「刃渡り2億センチ」が一番好きです。あそこはあまりにも熱すぎた。演出が天才すぎます。
鬼滅も2回見にいきましたが、正直それをあっという間に超えてしまうほど素晴らしい映画でした。良くも悪くも鬼滅は大衆向けだからという部分もあるとは思いますが、僕はチェンソーマンが間違いなく今年一番。
この作品が見れただけで今年は満足です。
一部では「なんであんな強いなら早くデンジを殺さなかったのか?」「なんでデンジは最後レゼを生かしたのか?」など書かれておりますが、その方たちはちゃんと物語を見ていないのでしょうか?
作中ではレゼが「なんでもっと早く殺さなかったんだろう」のような発言もしておりますし、あの映画を見たのならばその理由も分かるはず。単に任務のためにデンジを殺すことはもちろん簡単です。初めて会ったときからきっと出来たでしょう。でも…って感じです。
デンジがレゼを最後生かした理由は、一度好きになってしまった女だから、彼女と過ごした時間だけは嘘じゃない、だから情が湧いてしまったのでしょう。
それがデンジです。それでこそデンジなんです。
映画だけ見てよく分からないという人は総集編を見ましょう。
そのための総集編です。あくまで続き物なのですから。鬼滅の時もいましたが、続き物の映画に対してなぜ本編を見ていない方が文句を言えるのか?と疑問を感じてしまいました。
話が逸れましたが、とにかくよかったです。完璧でした。
必ず2回目いきます!!!!
原作かアニメは見ておいた方がいい
アクションシーンが素晴らしく特に後半は圧巻でした。(個人的には少し長く感じたけど、そこは好みの問題かと思います)
基本的には原作やアニメのファン向け作品で、これまでの粗筋や登場人物の紹介が一切ないので、予備知識は入れた方が何倍も楽しめると思いました。
特に藤本タツキ先生のキャラのセリフやリアクションは独特の間の取り方で初めて成立する部分もあり、映画の序盤のやり取りなんかはシュールで置いてきぼり食らう人もいそうな気がしました。個人的に原作マンガを少しでも読んでおいた方がいいと思いました。
あとプールでのシーンは最後まで見るとあそこの印象がガラリと変わって良かったけど、あの場面だけ観てる時はエモさよりエロさが強い気がして、欲を言えばもう少し雰囲気ある感じにして欲しかったかな。
アイトボーリョク
チェンソーマンは公安編と学園編で大きく分かれていて、爆弾の悪魔が出てくるのは公安編の結構始めの方だったかと思います。本筋の流れとは少し脇にそれた感じのエピソードだったので、最初から映画化を考えていたのかも知れませんね。
個人的に、どれだけグロ描写があってもやっぱりチェンソーマンはボーイミーツガール系の純愛物だっていう決めつけがあるのだけど、あながち的外れでもないんじゃないかと思いました。電話ボックスでの出会いから深夜の学校まで昔のヌーベルバーグ風の恋愛描写が素晴らしくて、恋愛に幻滅する前の年頃ならその魅力に抗えないかもしれませんね。このまま原作改変してアクションなしで進めたら、カンヌとかベネチアって感じになったかも知れない。まあファンが許さないと思うけど。
台風の悪魔との出会いから怒濤のボディーホラーに突入して、唯一無二の純愛ホラードラマが成立する。これはこれで傑作だと思う。できたら鬼滅みたいに世界でヒットして欲しいですね。外国人にはこっちの方がハードルが高いと思うので、これが理解されたら「アニメ」盤石ですね。
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