チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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やばかった
レゼとデンジの戦いやばかった。鬼滅の刃無限城編猗窩座再来を6回は鑑賞した自分の目から見てもボムと化したレゼの多彩な攻撃や移動方法は凄かった。ビーム無理矢理騎乗で何とか対抗したデンジも本当に笑わせてくれた。ただ、レゼが公安二課襲撃時にカビ攻撃喰らい一旦身体を爆破してからの身体再生時にパンツ再生途中だったのか尻丸出しだったのは別の意味でやばかった。
デンジの葛藤が…
ポチタと契約してチェンソーマンになりデビルハンターとして悪魔を狩る!テレビシリーズ後の話…
レゼ(BOM)との出会いから始まり、恋の葛藤が何か心地よいストーリー!そして、ビームを引き連れてBOMとの戦闘…迫力がありすごく見応えがありました。観てよかった作品です!後日、2回目鑑賞!やはり、デンジとレゼの切なく悲しい恋模様…戦闘シーンは圧巻でした!最高傑作です!
完成感高く映画館で見るべき一作
原作未読、tvアニメを見るだけの視点からレレビューします。見終わった瞬間、割とテンポ良く完成感高い作品だと思います。ただいくつか個人的に気になる点としては、
まず前半導入のシーンは、原作の雰囲気をある程度使って、しかもネタバレされていない視聴者にとって、少しだけ力が入りすぎると思います。こいう世界観で、こんなにロマンチックなシーンの次は必ず怒涛の展開が待っているということは予測できて、逆に感情の起伏は掴めにくくて、さらに眠くなりました。ただ、前半の少し長い展開は、最後の収束する時の余韻として、確かに全体的にプラスになるので、結果的にいい感じになりました。
そして戦闘シーンは、確かに作画はいいし、枚数もすごくて、結構苦労しましたけど、一回だけで目にあんまり追いついていないので、無茶苦茶かっこよくなったって感じなりました。もう少し視線の誘導がうまくできれば、もっとすごいと思わず叫ぶレベルになるかもしれませんね。
全体的に、映画館でせめて一回だけ見る価値がある作品だと思います!
観たかったレゼ編がここに
タイトル通りです、観たかったレゼ編の全てがここにあります
もうレゼが可愛すぎて2時間飽きることなく突っ走る事ができました
もうね、レゼに色がついて、動いて、笑って、声もある、声優は上田麗奈さん本当にありがとう!!上田麗奈さんの声は前から好きでキャスト発表から凄く期待してました!ありがとう!
前半はデンジとレゼのイチャイチャをじっくり描いてくれて、夜中のプールのシーンなんかほんとにもうありがとうございます
後半は前半の微笑ましい展開が嘘のように、悪魔大合戦みたいにハチャメチャなバトルアクションが繰り広げられて大満足
デンジの舌を食いちぎるレゼの立ち姿も映画で観れたのも嬉しかった、可愛い子の舌の上に自分の舌がのっている、このシチュエーションほんとに好き!!
漫画では描けない、詳細なレゼの姿が描かれて本当に大満足ですよ!!
雨の中で髪が濡れるレゼ、決着の果てに浜辺に横たわる髪の解けたレゼ、デンジとカフェでふざけあう笑顔のレゼ
観たかったレゼが全てあります!!
ボムのデザインも好きだし、可愛い女の子がほぼ全裸で爆弾の裸エプロンみたいなのつけて頭が航空爆弾みたいになる可愛い女の子と悪魔の歪みというか、ギャップというか、語彙力がなくて上手く言えませんが、もう大好き!!
映画の感想ではなく、これではただのレゼ感想になってしまいました
バトルでは、ボムの戦い方が本当にかっこよくて、爆弾の爆ぜ方や爆風の色使いが本当に綺麗ですし、足や腕を爆破させるのもいちいちその部位が光熱化してキィィンみたいな音がついてて癖になります、鮫化したビームが街中を駆け回る姿も大好き!!
本当に観たかったレゼ編、原作を忠実にしつつ、盛り込むところは盛り込む、ただそれは余計なことではなくて更に素材の良さを引き上げてくれる盛り込み、本当に観に行って良かったです
チェンソーマンを知らない人でもこれを機にレゼを好きになろう!!
個人的には、個人的にですよ、この映画で流れる曲はどれもあまり乗れなかったです、音楽だけ個人的に、です
良くも悪くも原作そのまま。戦闘面はすごく良かった。
アニメ放送と劇場を比較するのは適切ではないんですが、気合いの入り方が全然違いました。アニメ放送でがっかりした人にもぜひ観てもらいたいです。今後、本当に余裕があるなら刺客編や銃の悪魔編なども劇場版で制作して欲しいほど、レゼ篇にとても満足してます。
肝心のレゼ戦はテンポが良く、爽快感もあってド派手な作画も込みで鑑賞していて気持ちよかったです。あそこの流れはまた映画館で観たくなるほどでした。原作だと意外とあっさりレゼ戦は終わってしまうので追加シーンがあるだろう⋯と期待してましたが、案の定戦闘の追加がされていて⋯もう感情が爆発しました。ただ作画の爆発が凄すぎて何をしているのかわからない部分もありましたが⋯⋯。
気になるところですが、戦闘シーン以外は原作に忠実過ぎるかなと思いました。オリジナルのシーンを付け加えても良かったと感じます。例えば次の悪魔の匂わせやなんでマキマがネズミのくだりを知ってるかを匂わせるシーンの追加など⋯今後のネタバレになるところなので、難しいところなんですけどね⋯。謎の殺し屋が女性を襲っていた追加は良かったです!
あとレゼの際どいシーンやパワーやビーム周りのギャグシーンが無駄に強く演出されていて、くどいと感じました。これはみんな「レゼかわいい、エロい」しか言わんわ⋯
と、ここまで書いてしまいましたが、パンフ買いたくなるほど楽しい映画でした。次は4DXで観たいと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
レゼ良すぎる
めちゃくちゃいいヴィラン
映画に相応しい迫力
最後、天使の矢で心臓撃ち抜かれて死んだのが恋のキューピッドの矢で心臓を射抜かれた(レゼがデンジに恋した)のを暗喩しててめちゃくちゃ綺麗な終わり方だなと思った
映画向きのエピソードだ
悪役大好きマンなのでレゼが舌噛みちぎったとこ最高でしたね。悪女良すぎる。
ハチャメチャ鮫&レゼ声も良いね
まずはオープニングの歌から良かった、書き下ろしアニメ観てるような楽しさ♪
ジョーズコメディー&失恋ラブロマンス映画を観てるような夏にピッタリでした。
都会の犬にやられる田舎の猫、ネズミはデンジか。
レゼは、学校にいけない共通点と花が嬉しかったんたろうな。
デンジの悲しさをひきづりすぎずパワーが次の話への導いてくれる流れ。でもパワーも、、
逃げていく女、つかまえられない男
漫画チェンソーマンのアニメ化の一環で、テレビシリーズの続編という位置付けだが、まとまりの良いレゼ編が、映画として公開。初見の人でも楽しめる内容になっている。
原作者の藤本タツキ氏は大のシネフィルなので、絵の作り方や流れも含めて、チェンソーマンの映画との相性はとても良い。カットと話の展開がマッチしていて、ビジュアル含めて映像化には観るものに驚きと興奮をもたらしてくれる。
マキマとの映画デートを通して、この作品には最初からメタ映画的な視点が導入されている。人が笑ったり泣いたりする反応はけして作品の評価でもない。マキマとデンジが最後の映画を「面白い」とは言わないまでも、どうでもよいシーンで泣けたことが、その1日の価値だったと言えれば、一生忘れることがない。いまあなたが観ているこの映画に、そんなシーンはあっただろうか。
デンジとレゼの恋物語は、映画的なクリシェとしては、典型的な逃避行ものであり、それは必ず悲しい結末を迎えるものだ。女は何か不治の病にかかっていたり、家の問題があり、その問題ゆえに女は男にとって青春の一時期にしかないトキメキや感情を抱く。レゼの場合は、チェンソーマンにしては、「普通の女の子」を描くことがまずデンジにとって魅力ではあるのだが、作品のなかで他の女性と比較しても輝いている。
そして、その女は、魅力的であるからこそ、男は振り回されて、つかまえることができない。チェンソーマンのなかでは「殺される」というのがポイントだが、すでに恋としてShe killed him的にはデンジは彼女に首ったけではある。
チェンソーマン的な悪魔とデビルハンターの戦いはアクションやホラーとして楽しめるが、これはクリシェとしては女をつかまえようとする男が奮闘するシークエンスだ。ここにスパイスとして入るのが、田舎のネズミと都会のネズミのメタファーと、早川アキと天使のつながりである。田舎のネズミが良いというレゼ、天使は、二人とも逃れられない運命に縛られていることで、今いる場所、都会から平和で安寧の場所に行きたいと願う。それは逃れられない悲劇を暗示している。
天使は、死がすでに未来で確定されているなら、今を無理して努力するのが馬鹿馬鹿しいと感じているが、それを人が目の前で死ぬのを、自分の寿命を犠牲にしてまでそれを避けようとするアキに驚く。自分よりみずからの死を未来の悪魔から知らされているアキの行動に。
デンジの行動に感化されるレゼも、この天使がアキに動かされた姿に重なる。そして逃避行の映画のクリシェとして、このレゼの願いも叶えられることはない。レゼの最後のセリフが心に響く。何も知らずに取り残されるデンジもお約束だ。恋の終わりはいつも切ない。
疲労する映画!
これが見たかった!とアニメガッカリ勢に言わしめるに十分な出来。
というかアニメの反省点の上に成り立っている可能性もあり、そういう意味ではあのアニメ版があったからこそかもしれない。ストーリー準拠、セリフ準拠、爆音と爆発のB級感、やたらと派手な色彩、叫びまくるデンジ君。
中山氏の解釈は悪かないんだけど兎に角作品とのミスマッチがすごかったので映画は監督変えたのは英断だと思う。中山氏はレベルは高いので次はルパン三世とかでハードボイルドやって下さい。貴殿は輝く場所が違っただけです。
さて感想。
まず原作準拠がすさまじくしょーもない日常シーン…いわゆるモーニングルーティーンに類する追加はほぼ無し。いや、二道のコーヒーの描写はすごかったので絵的には追加してた気もする。じゃあ既読勢には退屈かというとそんなこともなく、音楽の使い方などで原作の解釈をうまく広げていると思う。アキが車の無線壊して音楽が流れるシーンではてっきりデスメタルでも流れるのかと思っていたらモロアニソンからのマキシなのは面白かった。ずっとメタルじゃ疲れちゃうからいい入りだったと思う。というか基本的にすごい疲れる映画です。
プールのシーンはエロから逃げずに逆に青春ぽさで綺麗に緩和しストーリーの底上げをしている。心配だったんだ乳首どうする気なのか。描いたら客層に合わんし書かないと…ほら?ねえ?
しいていえば上空の飛行機を見上げるシーンが追加されていたがあれはレゼが見張られていることのオマージュだったんだろうか?
逆に戦闘は盛りに盛っててんこもりで、あ~台風ちゃんってこんなヤベエやつだったのかと思い知らされた。台風ちゃん倒すところはもう目が追い付かなくて大変。サメもサメっていうよりほぼゴキブリで6本足でカサカサ走るし。暴力のマジ蹴りもめっっちゃ破壊していた。
声優はもう全員頑張っていて、上田麗奈はこういう異常な色気を持つバイノーラル音声キャラやらせたら魔力を帯びるが(新庄アカネとかギギアンダルシアとか)本作でも健在だった。ふつうこういうB級映画風の作品の敵はオッサンと相場が決まっているがそれを色気で無理やりねじ伏せた感じ。ボン!バン!がとにかく叫んでるでもないのに異常な色気と迫力があってすごくハマっていた。米津をしてそのままPVに取り入れたと言わしめるこのセリフはぜひ劇場で聞いて頂きたい。
鬼滅で現在絶賛猛威を振るっている花江クンも実にはまり役でコイツほんとなんでもできるな…ビームの存在がこの映画をダレさせない点で実に活躍していて、この点は原作でもうまかったのだが学校のシーンでは何してたんだろ?空気読んで隠れてたの?逆にピンチには表れて実に献身的に尽くす尽くす。背びれだけデンジに付いてきているのがちょこちょこ見えてカワ(・∀・)イイ!! アキ君は〇すとか言ってないでもう少しこいつに感謝したほうが良い。
OPも良かった。本作はデンジの暗ーい夢から始まる嫌な入りなのだがOP始まるとこの映画がどういう類のものか?お前ら?馬鹿になりに来たんだな?派手で馬鹿で滅茶苦茶楽しいのが見たいんだな?よっしゃ任せろ!みたいな強い意志を感じる楽しい始まりでとても良かった。アニメは米津の歌でごまかされているが実際オサレ感丸出しである意味アニメとマッチしていて今回の映画を考えればOPとは作品の方向性を示す重要なものなんだなあと感じた。なんか変なダンスしているポチタと早川家にぜひご注目頂きたい。
総評。100点。昔見たトランスフォーマー3ダークサイドムーンが「世界一騒がしい映画」の異名を拝命していたがこれをアニメでやった感じ。
これがヒットすれば原作11巻まではアニメ化してくれるだろうしアニメの続きが見たい方はクラウドファンディングのつもりでぜひ3回は見にいきましょう。
舞台挨拶生中継を見れる回を近場の映画館で
当日11:50に映画館でチケット買いました。
内容は主人公がエロに誘惑されてでも健全な交際をしてたら敵に襲われて
敵が複数いて
最大の敵が凶悪
チェンソーマンとその敵は互いに変身してるとからだが修復する
ので主人公は負けても負けても修復
ちょっと変なのが敵はなめたプレイをしてたみたいで
さっさと心臓だけ取り出せば勝ちなのに
ちょっと間抜け
そんで
最後それ+主人公への共感が仇に
わかりあえそうだったのに
花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」?
アニメから入ったので、アニメ分しか原作未読で我慢してて、やっと映画でレゼ編が見れて感無量!
本当にレゼちゃん美しくて可愛くて切なかった…!!
戦闘描写が素晴らしく、所々コミック調になったりと絵の遊び心も満載で後半ずぅっと戦ってるのに全く飽きませんでした!すごい!
水の描写が特に美しくて、プールのシーン最高に綺麗でした。
プールの下からライトアップするような光と水の幻想的な美しさは、FF10のあのシーンを彷彿とさせる美麗さです。
あちらは世界一純粋なキスですが、こちらは色んな意味で世界一不純(恋に落とすための手管や、女性の裸体に爆速で吸い寄せられる等)でありながら、その心の奥底にはお互いに歪な生い立ちであるからこその無知さや純情さがあるのではないかと想像する余地があり、結末を知ってから思い返すと胸が苦しくなる……本当に最高のシーンでした。
作中ずっと気になっていたのが、デンジとレゼがもらった「花」!
キーアイテムでもあるのですが、あれはなんの花なのか気になって調べてみました。
原作から調べてる人が多かったようで「コスモス」説が濃厚と
映画のレゼがもらった真っ赤な色は、チョコレートコスモスのノエルルージュに近いかな?コスモスの中でも、チョコレートコスモスには別で花言葉がついてるんですよ。
「恋の思い出」と「恋の終わり」……切ないですよね…
ちなみに白いコスモスは「純潔」や「美麗」なんですが、それを食べて吐き出すデンジwwwなんともデンジらしいくて好きです!
その後喫茶店では白いデイジーが飾られていました。
花言葉は「希望」「期待」「無邪気」
まるで喫茶店という薄膜に守られた夢のように、希望や期待や無邪気さを詰め込んだ青春
二人が出会ってほんの一週間……最後に枯れていたのがあまりに儚くて、とても良かったです。
喫茶店の花は作画がしっかりガーベラなのですが、受け取ったあの花は、本当はなんの花なのかな…パンフに書いてないかなぁ
最初のオープニングは、ポチタの可愛らしさにぜんぶ持ってかれた〜〜!!かわいい〜〜!!
暴力の悪魔と、ビームがコミカルで可愛くて大好きでした!!
制作陣の原作の理解力・解釈力がすばらしい
最近うろうろしている原作の第2部も毎週読んでいる層です。
なんかクールだったTV編に比べて、映画編は色もこってりしていて、キャラクターも原作に近くなり(場面によっては、原作そのまま?)好感が持てました。
前半は、甘酸っぱい青春恋愛譚として良い雰囲気だったと思います。レゼの声がちょっと可愛すぎるかなと思いましたが、女性っぽい仕草で絵が動くと、こちらはこちらで合っていますね。同世代の男子なら、レゼのあの声となよやかさで一発で落ちてしまうでしょう。
後半のバトルシーンは、動きが速すぎて、ちょっと目で追いきれませんでした。2部がやや失速気味の中、MAPPAの制作陣がかなり本気で取り組んでいて、嬉しかったです。
私も原作をちゃんと読んでいたつもりでしたが、いろいろと映画独自の解釈やアニオリ場面があって、なるほどなと感心しました。レゼが謎の男を締めている時、ロシア語の歌を唱っていましたが、原作では確かに♪マークはあるものの、何かロシア語の呪文でも唱えているようで、あまり気にしていませんでした。映画では、レゼがロシア語の歌を歌い始めたことで、これがトリガーとなってソ連時代のことを思い出して、彼女の本性が現出したという解釈なんですね~、なるほど。空を飛んでいたソ連製の旧型輸送機も映画オリジナルのシーンですね。
あと驚いたのが、ロシア語の歌を唱っている時、マキマさんがコーヒーカップを揺らしながら、リズムを取っていた場面。あそこも原作にはなかったですね。“あ、マキマさんは歌を聴いているのか!”と気がついて、鳥肌が立ちました。田舎のネズミと都会のネズミの寓話を、最後にマキマさんがレゼに話し始めたことで、デンジとレゼの会話や体験を(いつものように)全部見ていた・聞いていたということは分かるわけですが、そこをきちんと絵でも表したということで、制作陣の原作理解力・解釈力に脱帽ですそもそも、謎の男がレゼを襲ったのも、マキマさんがレゼの本性を引き出すために仕掛けたんですかね?「支配の悪魔」、おそるべし。再度、原作を読んで、深掘りしたいと思います。
あと、チェンソーマンがサメの悪魔になったビームに乗った時、一瞬、ヨーロピアンな絵柄になって、原作にもなかった表現だったので、“なんでだろう?”と思ったのですが、館内で配布されたガイドブックを見て理解しました。藤本さんの「ナポレオンの絵にしたかった」という意図を汲んだんですね。原作者と意見を重ねて、この映画は作られたんだなとも思いました。
他にも細かな点で原作にはない脚色・表現(蜘蛛と蝶など)がいろいろとありましたが、チェンソーマンのファン層にも満足してもらえるすばらしい出来映えだと思いました。ただ、私の期待値が高すぎたため、申し訳ありませんが-0.5にしました。
違うけど違わない、違わないけど違う
戦闘シーンが過剰で、もっとレゼとの心の機微を描いて欲しかったというのが観終わってすぐの感想。
その後、家に帰り、特典冊子を読んで風呂に入りながら、レゼとデンジとの近付く早さやレゼの演技のわざとらしさに違和感を抱いたように感じた。
それと同時に、原作を読んでいる時は自分をデンジに重ね、不自然なレゼの近付き方に違和感を抱かなかったのではないかと感じた。
違う世界の人だと感じるほどかわいい子が露骨なまでに自分に好意を見せた時、周りはすぐその怪しさに気付くが、当の本人は気付かないどころかそれを運命と思う。
原作はよりデンジ目線、映画はやや第三者目線でそれぞれレゼを描いており、その違いを自分が感じたのではないかと思った。
原作の読者である僕はレゼがデンジを殺す任務の中であってもデンジに惹かれ、だからこそカフェに戻ろうとし、最後に学校についての言葉を残したのだと信じて疑わない。
独りよがりな男性的な目線だが、だからこそレゼ編は強く心に刺さる。
手元に原作がないし、2年くらい前に読んだきりなので原作を美化してるかもしれない。本当に映画がそのようなねらいをもっていたのかも分からないが、レゼ編に対する解像度を高めてくれるものだった。
過不足ない満足度の高い作品
100分という時間にここまでの要素を詰め込む事が出来るのかと感嘆するほど、恋愛、ホラー、ギャグ、アクションが詰まった濃密な映画だった。
前半はレゼとデンジの初々しい恋愛描写を流し、後半は一気にアクションシーンを流すと分かりやすい構成であり、なにより1つ1つの描写の表現がいい。丁寧な所と迫力を出す所のメリハリがしっかりしており、アニメの時のようなずっとダウナー調が続くといった映像になっていたら飽き飽きしてしまっていただろう。
また、伏線とは言えないまでも細やかな演出が非常に心地よい。「田舎の鼠と都会の鼠」「蜘蛛が蝶を捉え捕食」「花火と爆弾の悪魔の爆発シーン」「レゼが歌っていた曲とレゼの相関性」この辺りの細やかな演出がシーン単体で見れば全く別々の様な映画を1つに繋ぎ合わせ、美しい物語へと昇華させている。
・「田舎の鼠と都会の鼠」→これは中盤から終盤の占めに大きく作用している。デンジはこの話題の当初、都会の鼠がいいと言っていたが、レゼと逃げる為に田舎の鼠になる事を選んだ。
・「蜘蛛が蝶を捉え捕食」→これは複数の考えがあるが、1つはシンプルにレゼがデンジを捕食(恋に落とした)。2つ目はこれの逆。デンジをレゼが捕食(恋に落とした)。3つ目はプールで遊ぶ2人と最終局面でチェーンを巻き付け海に身を投げる2人の対比。 4つ目はマキマがレゼを捕食(これは文字通り)。
・「花火と爆弾の悪魔の爆発シーン」→これは映画を見れば1目でわかるので書くまでもないが、個人的にはとても好きな演出だ。
・「レゼが歌っていた曲とレゼの相関性」→このロシア語で歌っていた曲は「ジェーンは協会で眠った」というタイトルなのだが、ジェーンとは(正しくはジェーン・ドゥだが)「身元不明の女」という意味である。そして曲には「カフェでコーヒーを飲んでオムレツを食べよう」という1文もある。
そして、上記の演出という観点で話す事にはそぐわないが、レゼがラストシーンで首元のピンを抜かなかった理由も考えてみると非常に面白い。
結局の所この映画の論点は果たしてレゼはデンジを好いていたのかになるのだろうが、レゼはロシアの「身元不明の女」である。つまり、情報は残さないし、残すような情報もない可能性すらある。その中で喫茶店に向かい、死の間際に「自分も学校に行ったことが無かった」と心の中でデンジに伝える、この切なさたるや…。レゼ自身がデンジに伝えようとした自分の情報はこの映画でこの1つのみである。意図的に情報を絞っているという事は、この最後のセリフにレゼのデンジに伝えたい情報の全てが集約されているという事だ。何より、レゼは新幹線に乗る事を辞め、デンジがいるであろう喫茶店に向かったのだからそれが答えであろう。
これ以上に語るのは野暮ったいのでやめさせてもらうが、これは最早文学作品である。言葉で気持ちを作るの最も解りやすい例と成り得る。それに+して音楽、映像も高いクオリティに仕上がっているのだから評価されるのは当然といえる。
ただ個人的に、最後のed曲はもう少し風情のある物がよかった。レゼのセリフを反芻出来るようなあまり激しくない曲調の方が適していたように思う。
Excellent!!
最近見た映画の中では一番良かった。文句のつけようがない傑作と言って良い。単体では鬼滅の刃を超えていると思える満足度だと感じた。
CGを多用してるように見えるアクションシーンは当に圧巻の迫力!!ここは鬼滅の刃にも劣らないと思えた。IMAXで観たので尚更その迫力を体感できて良かった!
スピード感と臨場感増し増し!!
4DXなら更にこのぶっ飛んだバトルシーンに没入できるかも。
興行収入次第では4DX上映もあり得るだろか?
そしてやはりこのチェンソーマンシリーズ作品ならではの各キャラの立ち方がハンパなくてどのキャラも其々の個性が際立っていて非常に面白くて魅力的に見えた。デンジの分かりやすい性格やマキマさんの恐ろしさを秘めた美しさや、パワーの我儘ぶりやアキの優しさや天使の悪魔の二面性や変態的なビームの挙動など。
その中でも今回のヒロインのレゼは一際妖しく輝いて見えた。美しく愛嬌のあるビジュアルも相まって見ているこちらもデンジのように彼女の魅力の虜になってしまったように思えた。
また儚く淡い幻の恋物語の風景は誰もが共感し得るシーンで、デートシーンの花火がバトルシーンでのレゼの爆発能力の皮肉な比喩として効いていて切なくも鮮烈なインパクトを与えていた。
それだけにラストの結末には一抹の悲しみを禁じ得なかった。
レゼとデンジの戦闘シーンを見ていてなんで二人が戦っているの?と思ったけれど、レゼもデンジも謂わば国家の道具として理不尽に意味のない戦いをすることになった本来同じ境遇の者同士なのだが、単に立場の違いにより戦うことになってしまったのは悲しかった。
それにしてもこの映画を創ってくれたスタジオMappaは、本当にチェンソーマンの原作漫画のこのレゼ編に相当する部分を上手く映画化してくれたと思うし、この繊細で壊れやすい美しいガラス細工のようなエピソードをTVでなく敢えて映画化したのも納得できる内容だった。本当に期待を大きく上回る素晴らしい出来の作品だった。さすがMappaだね!
そしてもう一度映画館に見に行きたいと思えた稀有な作品だった。
日本の極めて高いアニメ製作レベルの力を思い知ったよ。なるほど世界を席巻するわけだ。鬼滅の刃以外にもこれほどの傑作を生みだし続けるのだから!
またエンディングに米津玄師と宇多田ヒカルのコラボ曲も聴けてとても満ち足りた一時を過ごさせてもいました。ありがとうございます!
私が求めていたものとは違った
TVアニメの批判の反動で、極度にポピュリズム的な、よくある人気バトルアニメ on the movie に振って制作されたもののように思えた。
その結果、バトルシーンでは原作で控えめの異能エフェクトが盛大に、それ以外のシーンでは過剰な量の音楽や忙しなく行われる画角切り替えなどが演出されてしまった。
特にラストシーンでは、感動系の音量の大きい音楽やあまり効果的でないだろうタイミングでのエンドロール、パワーちゃんの存在感を大きくさせすぎた登場、間延びを厭わない原作のセリフ丸々採用などがなされ、原作で感じられた余韻はなく、まさに劇中で言われていた “無理に泣かせにくる感じ” を私は感じてしまった。
そう言った大衆的な演出ではなく、私が求めていたのは洋画や読み切り的な、作品世界と一定の距離が保たれ、かつ雰囲気や余韻を強く感じられるような演出だった。
これは当作品のTVアニメ版で行われ、批判を多く受けた演出と多少似るところがある。
が、私が思うに、TVアニメのような短く一定のインターバルを備えた連続性があるかつ予算、あるいは制作時間の少ないものと相性が悪い演出なのであって、程度や使い所を間違えなければ映画、殊原作で特に映画感が強いチェンソーマン レゼ編においては頗る相性が良いだろう。
加えて、大衆を突き放さずこの映画にこれを取り入れる術はただの学生である私でさえ幾つか浮かんだので、ただ好みでない映画を観たあとよりも、口惜しい気持ちになった。
とはいえ、基盤となる絵や、レゼの魅力の表現は非常に良く、一緒に観に行った普段あまり映画を観ない友人には、 “音楽流し過ぎだろ” とは言っていたものの、全体的に好評だったので、求めるものによって大きく評価は変わる作品なのだなと感じた。
悪魔や魔人が実在する世界の命の価値は、
軽いのか?重いのか?
現世に住まう人々の恐怖の多寡により強さやヒエラルキーが変わる【悪魔】と云う存在。
なれば、幽霊だの、魂だの、オカルトなモノがオカルトになり得ないのだから、
カルト宗教なんてないのかな?
一度悪魔が暴れれば人死なんて当たり前だろうから、我々が生きるこの現実よりは平和ボケしてないのかな?🤔
命懸けの職業を対価にして
三食付きの布団で眠れる«ありふれた生活»を獲たデンジ…
おそよ恋だの愛だのからはかけ離れた…今日を生き抜く事だけを必死に考え続ける生活から、
明日と云う未来や、過去の昨日を振り返るだけの余裕を持てる様になったんだから、
一人や二人、好きな女性が出来ても当たり前だよね。
そんな当たり前から一番遠いとこにいた悲しみや、
そんな当たり前を獲るにも命懸けじゃなきゃこの世に居れない哀しみ…
当の本人はそんなのどこ吹く風で、あんな怖いマキマのケツを追い掛けたい!って本気で思ってんだから、
デンジは本当に根っからの善人なんだなって。
デンジの純心さやバカなりの温かい優しさに、
レゼも心を持たざるを得なかったし、惹かれざるを獲なかったんだろうなぁ。
最期は、『卒業』みたいになったらなぁって淡く儚い期待を持ちつつも、
悪魔が、人間サマみたいな«ありふれた幸せ»を思い描く猿真似なんざして…
現実はそうは問屋が卸さない。
悪魔は悪魔らしく、人間もヒトらしく、死ぬ時は不様なモノで😢
都会のネズミでよかったと思えたレゼ
背景構図セリフ配色などによる伏線は、多分多くの人が書いているので触れませんが、感想や思った事をメモとして箇条書きします。
●戦闘前の車上で対面するシーンで、レぜはマキマの名を聞いてデンジと一緒に逃げるのがとても難しい事を悟っていました。
最後新幹線に乗るところ、もしかしたら一人だったら逃げられたのか、あるいはそれも無理だったのか分かりませんが、逃げられるにせよ、逃げられないにせよ、向かったのはデンジの元でした。
向かえばマキマが来ることは分かっていて、それでも向かったというのが切ないです。
そして喫茶店の中で、デンジが座っている背中を見れて、きっと内心とても嬉しかったのではないかと想像しました。
●二人の恋は、こう言う形でした成立し得なかった。
レぜに所謂ところの恋心があるかは分かりませんが、レぜが恋に似たような感情を覚え、任務以外の事を優先させようとしたは、きっとデンジだけだったのでしょう。
●都会のネズミでよかったと思えたレゼ
田舎のネズミの方がいいとレぜは言いました。これまでに殺し、殺されそうになり、様々に危険な目にあった経験からでしょう。
でも都会のネズミでなければ、きっとデンジとは会えなかった。
ずっと田舎のネズミがいいと思っていたレぜが、都会のネズミでよかったと思えたのなら、一概にバッドエンドだとは言えないと思いました。
●マキマの話になりますが、残酷なような良心とも言えるような、と思いました。
レぜに対し、デンジの姿を見せずに消すこともできたでしょうが、見える場所で消しています。決してデンジを連れて行かせないが、思わせぶりなところまでは泳がせる。
良心というとより、さすが支配的行動の現れなのかもしれません。
●レぜとマキマが言う、田舎のネズミ派というのは根本から意味が違います。
レぜは田舎のネズミになりたい、ですがマキマは田舎のネズミが好きと言っています。
観点がそもそも違いますね。
原作を見てたら不思議ではないですが、マキマがデンジとレぜの会話を知っているのもこの映画だけ見ていると恐いですね。
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