チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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アニメーションが映える作品
アニメでは毎話エンディング曲&映像を変えるという変態ぶりを見せていたが、映画でも米津玄師さんと宇多田ヒカルさんという贅沢使いに加え、オープンニングにたっぷり時間をかけていた。
あざとカワイイ「レゼ」が豹変してからはあっという間の目まぐるしくバトルだった。ジャンプのバトル系の作品は、戦闘激しいからアニメーションで見るとやっぱり良い。
ただ前半パートの恋模様?も良く、意外とバトルなしでも見てて飽きなかった。
原作者の藤本タツキさんの作品は心の描写が上手いから、最後は少し切なかった。
いつになるかわからないが、アニメの第二期も楽しみだな。
炸裂する少年と少女の夏
大画面で楽しかった
続編が待ち遠しい!楽しむなら予習必須
本作はアニメ版の続編にあたるため、少なくとも総集編での予習は欠かせません。
主人公デンジと、新登場の少女レゼを中心に、本作の軸となる宿敵「銃の悪魔」の真相に迫る過程が描かれています。
率直な感想は「とても面白かった」。
原作漫画を読んでいない自分でも、今後キャラクターたちがどのような運命を辿るのか、続編への期待で胸が高鳴り、ワクワクした気持ちのままエンディングを迎えました。
映像面では『進撃の巨人』や『呪術廻戦』を手がけたMAPPAならではのクオリティが光り、神がかった迫力のアクションがスクリーンいっぱいに広がります。
特に大画面での鑑賞は格別で、映画館で観る価値のある作品だと感じました。
原作を知らない方は、チェンソーマン独特の世界観に唐突に放り込まれ、ストーリーを理解しづらく、作画やキャラクターの濃さに戸惑うかもしれません。
本作の良さを十分に味わうためにも、事前に漫画やアニメで予習しておくことをおすすめします。
音楽との親和性
米津玄師氏の楽曲が素晴らしいに尽きると思います。OPで贅沢に使われるIRIS OUT、物悲しいラストから染み入るように始まるED曲Jane Doe、そして最高に盛り上がる某所で流れるホルモンの刃渡り二億センチ、本当に楽曲が良かった。これらを美しい映像と共に大音量で視聴するだけで元が取れるレベルだと思います。
本編の物語も素晴らしく、ハイセンスで美しい圧倒的作画で繰り広げられるデンジとレゼのロマンスからのトンデモB級サメ映画バトルまでこの混沌とした感じが実にチェンソーマンという趣で心地が良かったです。スピード感と緩急の付け方が非常に卓越しており最後まで楽しく鑑賞出来ました。
隣にいた男子高校生達もMAPPAやるじゃんと絶賛していて面白かったです。若い男子に刺さる物語なのかもしれないですね。
最終目標は50億との事ですが、明らかに初動型ではなく国宝のように口コミで広まっていくタイプの作品かと思いますので更に鑑賞する方が増えれば良いなと思いました。
また観に行こうかと思います。
ハリウッド大丈夫そ?
【ジョン・ウィック バレリーナ】のレビューでも書いたけど、もう実写の殺陣というかバトルシーンはアニメには遥かに及ばなくなってしまったんだなと。
チェンソーマンはオンエアの時も目が追いつかないバトルシーンの作画だったけど、映画になるとさらに気合いが入ってるのにきっちり状況が目で追える作画になっててとてつもなくすごい。えげつない。
あとアニメ版から思ってることだけど原作マンガのモノクロの少ない線で勢いを出す感じをフルカラー情報量てんこ盛りで再構築できるアニメ監督ってものすごい才能だなと改めて思ったし、テレビ版の中山竜監督ではなくアクションディレクターだったフリーの吉原達也監督を大抜擢したことも日本の層のぶ厚さだね。こりゃチャイナもコリアも追いつけんだろ…。
生まれた時からアニメ(と特撮)見てる世代が作ってるんだからそりゃそうか。みんなエヴァ観て憧れてこの業界入ってきてるわけだからすべての若手映像作家の生みの親は庵野さんってことだよな。他の国の文化的背景の積層量では1万6千年の日本のエンタメに追いつくのは所詮無理な話よ。
とにかく一度それをギュッと凝縮してくれた庵野さんがいてくれてよかったな。
あと低音バキバキの劇伴がカッコ良いをさらにカッコよくしてる。YMOが生み出したテクノがオーケストラより全然合うのが最近の日本のヒットアニメなんだな。本作の牛尾さんにしろ呪術廻戦とかジークアクスの照井さんにしろ怪獣8号のPAS TASTAにしろもうジョン・ウィリアムス超えてるから(あくまでも個人的意見/鬼滅が肌に合わないのは劇伴が合わないからと気づく)。
にしてもはちゃめちゃに民間人巻き込んで屍ゴロゴロにしちゃうところがチェンソーマンの凄さだな。
それではハバナイスムービー!
p.s. 蜘蛛が蝶を捕食する連続のカットインは蛇足です…
BOM
レゼが魅力的
原作は読んでいたものの、レゼって誰だったっけ?
あー爆弾の…なんか強かったやつね?
くらいの、原作読んで数年経った今では、
映画を見る前はそれくらいの印象しかなかったです。
しかし、観終わった後は、こんなに面白い話だったっけ!?というほど印象は変わりました。
バトルシーンは期待通りのスピード感と迫力でしたが、それより印象に残ったのは、レゼの仕草やセリフといった、レゼの魅力を伝えようとする描写や、誰もいない学校での淡いシーン、そしてそれを突如壊す来訪者のシーン等、アニメならではの演出がなされて、新鮮に観ることができました。原作の一部分というより、長編の独立したアニメ映画を見たような、綺麗にまとまった映画という感じで、見て損のない映画でした!
原作未読、アニメ未視聴でも楽しめると思う。
久しぶりに、昨日、今日と2日連続で映画館に行った。
今日のランチのそばに映画館があり、本当は
阿部寛さんの、俺ではない炎上を観たかったが、時間が合わなかった。
さて何を観ようとチェックをしていたら、
こちらがランチ終わってからの、ドンピシャの時間だった。
点数も高い。ただみなさまのレビューを拝見してみると、原作のファンの方が多いような感じ。まるっきりの初心者さんはあまりいない感じ。
原作者をみたら、藤本タツキさんだった。
ルックバックの方だ。
2日前にチケットを購入したので、一応、漫画サイトで1巻だけは読んでみた。
1巻だけでは何とも判断できない。
とりあえず、あまり期待値を上げないでおいた。
ランチ後、13:30スタート。
お腹いっぱい出もう眠気満載。
15分前に劇場に入った。
誰もいない。
スタートまで寝ることにした。
たぶん20分から25分は眠れたと思う。
スッキリ。
結果、初心者でも楽しめた。
ストーリー的には、感情が揺さぶられる程ではないが、キャラがとにかく良い。
これは、藤本タツキ先生のキャラが、アニメとして表現できているからではないか。
デンジ君、パワー、等など。
声優さんも、イメージに合っているのではないか。
ちなみに、沈黙の艦隊で素晴らしい演技をした、津田健次郎さんも少し出演していました。
終わって、後ろをみたら、30人程入っていた。
若者多し。平日の昼間だから当たり前か。
ちょっと東京喰種に似ていると思った
最高でした!!
普段アニメはあまり見ないけど楽しめた!
マンガ派の雑感想
アニメ未鑑賞、漫画は数年前にレゼ編一気読み、うろ覚えでの状態で鑑賞しました
当時はレゼ編が本筋から少し外れていて、全14話ほどの短さもあり、それほど印象には残っていなかったのですが――。
丁寧に映像化されると、ここまで面白くなるのですね。アニメ界には一体どこからこれほど優秀な人材が現れるのか、本当に驚嘆します。
漫画の映像化は原作の面白さが核なので続編に期待したいのですが......
今後の展開は、チェンソーマンが漫画史に残るといえるくらい出来が良いです。
レゼ編以降は素晴らしくて何度も読み返しました。
ただ、この作品はあくまで「漫画」として作られてり、その完成度があまりに高いからこそ、アニメ化はよくても、映画化はしてほしくないな、と感じています。
ですが素晴らしいクリエイター達なら、原作の感動をそのまま映像化してくれると期待しています。
日本のアニメの奥深さを再確認する映画
テレビシリーズは見ていましたが漫画は読んだことがありませんでした。テレビシリーズの延長線だと思っていましたが、ヒットしていたので観に行きました。映画は予想をはるかに超えた内容でラストシーンに涙するという、テレビシリーズでは全く想像出来ないストーリーで前半はよくある青春映画のようで退屈しますが見終わってみると全てがひとつにまとまって感動を与えます。漫画を読んでない人は見た後にYouTubeなどで解説動画を見るとさらに世界観や一つ一つの何気ないカットの意味が分かってさらに映画の深みがましてまた観に行きたくなるのでオススメです。日本の漫画やアニメがなぜ世界中で評価が高いのか分からせてくれる映画です。
原作を忠実に映像化しただけの凡庸な出来
せいぜい原作レベルの面白さしかなかった。
原作を超える衝撃や感動を与えてはくれなかった。
原作自体が人生を変えるレベルのクオリティに至っていないのだから、この映画は人生を変える一本にはなり得ない。
アニメ1期(アニメ版)の監督は、これを良しとせずチェンソーマンにしか出せない魅力を以て唯一無二の作品に仕上げようと奮闘していたように思う。
それには良い点も悪い点もあったが、間違いなく従来のアニメの枠を超えようとする気概があった。映画はそういったものすべてを失って凡庸な作品となった印象である。
凡庸といえる箇所として大きなところは、変わり映えしない戦闘描写、雰囲気だけの浅い心情描写だろうか。
■戦闘描写に関して、当時の原作としては戦闘描写に目新しさがあった。アニメ1期ではその目新しさをアニメの文脈で再解釈して映像化できていた。一方で映画(レゼ篇)の戦闘描写は凡庸そのものでただ作画クオリティが高いだけの陳腐なものだった。
■心情描写に関して、元々原作はこのあたりを簡略することで早いテンポ感を実現している。さらに一歩踏み込むと、漫画でしか実現できないテンポと怒涛の展開によって、心情描写は薄くとも読者の心を動かすに至っているのではないかと思う。アニメで同じアプローチを取ることは難しく、この問題に真っ向から取り組んだのがアニメ1期である。うまくいかなかったのは残念だが、映画(レゼ篇)ははなっからこの問題を放棄したような印象である。
自身の作品に責任や信念を持たないのは、原作遵守と考えれば立派だし、もしかするとあるべき姿ですらあるのかもしれないが、一人のクリエイターとしてはどうなのだろうか。
完璧な映画
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