「アクションシーンは、何を実行しているのか分からなくなる。」チェンソーマン レゼ篇 aossさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションシーンは、何を実行しているのか分からなくなる。
彼女の最後の台詞には、思わず「グッ」ときた。これまで作り物の敵キャラクターとしてしか見ていなかったし、正直あまり関心もなかった彼女に、初めて心を掴まれた瞬間だった。その一言がなかったら、評価はもっと下がっていたと思う。
その一言の共通点から、脳内で『チェンソーマン』の物語を遡れば、幾らでも共感できるポイントはあるのかもしれない。「だから、彼女はああしたのか」「あれで苦しんでいたのか」と思う場面もある。しかし、一時間以上の上映時間の中で、実際に共感できたのはそこぐらいだった。強いて言えば、サブキャラクターのちょっとした関係ぐらいか。
これは、私がチェンソーマンのファンではないからかもしれない。漫画も読んでいないし、デンジというキャラクターにあまり興味を持てなかった。そのため、物語全体に心が動くことは少なかった。
残されたのは、ハイクオリティーな映像と音楽だ。しかし、どんなに素晴らしい作画や技術でも物語として共感できなければ味わいは薄い。この映画に関しては、ただ私には合わなかったのだろう……。
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