「どれほどの紅い薔薇を、レゼに」チェンソーマン レゼ篇 Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
どれほどの紅い薔薇を、レゼに
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◉古風な恋
原作の漫画は未読です。
全体に暗く設定された街並みや喫茶店がレトロで、おまけに時の歩みもゆったりしていて、恋心もレトロで温かい。人ならぬ身となったデンジなのに、恋には脆い。
首や腕がもがれ血が溢れても、作品として何よりコミカルで、そしてリリカルに感じました。デンジと言う恋に弱い「普通の高校生」によって目覚めた優しいハートに、苦悶するレゼがいたから?
◉恋は爆発だ
炸裂する少年と少女の夏であり、燃える恋なのだが、少女は可憐で酷薄で、妖艶で強靭。一方のデンジはとにかく純情で容易く、育っていない。悪魔と契約交わした割には、まだまだ旅の途上でもがいているに過ぎない。つまりデンジだけが、ずっと夏の少年だった。
冷水を引っ掛けられて、恋が醒めて先端が開かれると、非日常を力ずくで伝えてくる機械音と、世界を投げやりにさせる爆発音が素敵過ぎた。地中に身を沈めたサメがグッドフェローな奴で、引き裂くデンジの力になってくれるのだが、レゼは強かった。命を失わないだけの惨憺たる海中での幕引きは、引き分け以下の結果だった。
ラストシーン、腕を切り落とされ胸を貫かれて斃れるレゼ。天使はやはり途方なく強かったです。ハードボイルド過ぎる恋の終わり。
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kazzさんのコメント
2025年10月17日
Uさん さま、コメントありがとうございます。
本当に、アニメーションのクリエイターってすごいなぁと感心します。
漫画家もすごいですが。
青春編、観てみたいですよね❗️
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