劇場公開日 2025年9月19日

「良い映画体験でした」チェンソーマン レゼ篇 みみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 良い映画体験でした

2025年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

上映中ずっと惹きつけられ、引き込まれ、驚愕、興奮、ハラハラ、感傷…少しも気を抜く隙が無く、最後までスクリーンから目が離せませんでした。
(ちなみに、エンドロールが流れても、目を離したらダメな映画です)

原作未読・TVアニメは1話切り、「あらすじ」に書いてある程度の前提知識で、中学生の子どもに付き合って行ったのですが…。
行くきっかけをくれた子どもに感謝です、良い映画体験でした!

TVアニメは、人が死に過ぎる・死ぬ描写が残酷過ぎる…という点で、映像で見続けるのがキビしい…と見るのを止めてしまいました。
本作でも人は死に、描写も残酷ではあるのですが、前半は人間模様に・後半はアクションシーンに引き込まれ、残酷描写に囚われてしまう事無く観ることができました。
親的には、子どもが見る映画としては危うい死生観を持った登場人物?悪魔?だらけで、いかがなものかと思う点も多かったのですが、そこはデンジくんの良い意味での生き汚さ・生命力の強さに救われる部分もあると感じました。

前半マキマさん・レゼとのぞれぞれの恋模様は親目線で生温かく見守り、後半アクションシーンは目が離せず、ラスト近くでは久し振りに映画館で泣きそうになりました。
少し前、鬼滅無限城編で両横に座った別々の女子学生さん達がエグエグと泣いていて、1人で行った真ん中の私だけ「終わったのに席立てないなぁ」と戸惑う経験をした時、「自分はもうこういう感じには泣けないなぁ…、でもお嬢さん達はみんな泣いてるから、私の感性が歳をとったんだろうなぁ」と思いました。
けれど、特に泣かせてやろうって演出でもない本作ラスト近くの路地裏のシーンで、涙を堪えながら、映画館で泣くって何だろう?って考えてしまいました。
マキマさんとの映画デートのシーンの意味、大多数の若い観客の方々に、伝わっているといいなぁ。

ストーリーの進行と直接は関わらないシーンが、その後の展開を暗示していたり、何回も見直したくなる箇所もありました。
TVアニメの続きですが、一本の映画としてきちんと成り立っている点でも、満足度高かったです。
できれば、公安・デンジくん・悪魔の立ち位置が察せられる様な表現がはじめの方にあると、より独立性がたもてたかなぁ。

あと、レゼ役の上田麗奈さんが、素晴らしかったです。
可愛らしさ・不思議さ・妖艶で・悪辣で・冷淡で・頼りなく・幼い…レゼのいろんな顔を見事に表現していたと思います。

みみ
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。