「あえての不満点を中心に話す」チェンソーマン レゼ篇 大学生さんの映画レビュー(感想・評価)
あえての不満点を中心に話す
どうせ好評レビューだらけでしょうし自分も良い映画だったと思うのであえて不満点から
どうしても批判的な話になるのでそういう話を読みたくない方は戻ってください。
私の理解能力不足な点もあるでしょうが、ご容赦ください。
保険として先に言っておくとチェンソーマンは好きだし映画も良かったです。
履修状況→総集編と映画のみ
感想
まず事前情報として自認レゼの女という言葉をXで知っていたため、なるほど、こういうことかと納得し、(レゼが)正直かなり気持ち悪く感じた。
常に優位に立ちながら、男の子を手玉に取って遊んで、不思議で強大な力を持っていて、大の男を一瞬で倒す。めんどくさそうな、やる気なさそうな、あくまで本気なんて出さなくても余裕という態度で敵を爆発させて倒す。
まずこの「余裕を見せるポジション取り」そして「お姉さん感を演出する笑顔」。最初の電話ボックス内で突然笑いだすシーンは本当に鳥肌が立った。ちょっと拗らせた中学生美術部女子がやってしまった黒歴史とか、そういう感じだ。
(ここで意味不明にめっちゃ笑ったら不思議な女感でるやろなあ...ニタァ)
的な。昔風に言うと電波女とか。そういう感じ。
これはつまり、なろう系主人公に対する批判と似たようなものだと思ってもらって構わない。言ってみればイキりレゼ太郎とか、そんな感じの。
藤本タツキの好みがSっ気のあるお姉さんだから、こういうキャラになるのも納得。
そして話は変わるが、他の人間(悪魔?)は何をやっているのかという話。
これに関しては続編読めという話が来そうだがあくまで映画の印象で。
例えば総集編で出てきた師匠的な存在。レゼが民間人を巻き込んでの大戦闘していたとき、基本居たのは秋、チェンソー、サメ、天使の4人だったと思う。あと暴力と数人くらい。
例えばマキマは?最初意味ありげに映画見せた後、重要な見せ場は最後のシーンだけだった。それまで一体何をやっていた?とはいえこの件に関してマキマは面白い見世物として観察していてもおかしくないキャラ付けなので理解はできる。
総集編に出てきた師匠みたいな人は?散々強キャラっぽく描かれていたんだからレゼだろうがなんだろうが一瞬で倒せてしまいそうだが。事件後にちらっと解説役として出ていたが、他の対悪魔の公安とかは一体何をやってる?
チェンソーだけに対処させて、心臓を奪われても大丈夫という余裕があるということ?
で、チェンソーマンが最初レゼにズタズタにやられるシーンを見てから台風とレゼの戦い見ると、確かに絵はすごいんだけど最初ボッコボコにやられるほど実力差があったはずなのになぜ急に実力が拮抗しだした?さっきまで爆発で瞬溶けだったのに。という疑問。
あと最後、あんだけ暴れてたレゼが一瞬で天使にやられるシーン。それができるならなぜ今までやらなかった?
思い出せる範囲での不満点はこれくらい?
あとこれは完全に八つ当たりというか的外れだと思うんだけどレゼがソ連の実験台っていう設定はなんかありがちな話だったな。それ以外が独創的だったから?かそこだけ目立った。
逆に言えばこれぐらいしか目立つ不満点がなかった。絵はマッパだから予算どれだけ掛けてんだよってくらいよく動くし歌も人気どころの米津使ってて良いし。声優も違和感ない。
控えめに言っても見る価値あり。
あ、あと戦闘シーンが後半に偏り過ぎかな。前半退屈だったって友人は言ってた。ちょこっと前半に回しても良かったかな。
ほんとそれぐらい。
ああ、あとこれは完全なる余談なんですが、これpg12って結構ゆるいですよね。自分が12のとき親とこの映画見たらだいぶ気まずいと思いました。まぁ日本も結構頑張ってるってことなんでしょうか。
あと冒頭の米津の歌、女性の声(もしくはボイスチェンジャーを掛けた声)が入ってなかったと思うのですが、仕様なんでしょうか?
わざわざ映画用に作ったんでしょうかね?
・IRISOUTの女性の声について
元々米津氏が映画制作側に渡した音源には女性音声は入っていませんでした。
映画完成後にPV制作したスタッフが遊びで合いの手のように入れた「BOM!」という声があまりにもハマっていたため、米津氏がそれを気に入って急遽「その音源貰って良いですか?」となり、IRISOUTに追加しました。
IRISOUTの発売前に女性音声を入れて完全版とし、IRISOUTのPVが完成。
という流れだと米津氏本人が語っています。
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