「ハリウッド大丈夫そ?」チェンソーマン レゼ篇 きーろさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッド大丈夫そ?
【ジョン・ウィック バレリーナ】のレビューでも書いたけど、もう実写の殺陣というかバトルシーンはアニメには遥かに及ばなくなってしまったんだなと。
チェンソーマンはオンエアの時も目が追いつかないバトルシーンの作画だったけど、映画になるとさらに気合いが入ってるのにきっちり状況が目で追える作画になっててとてつもなくすごい。えげつない。
あとアニメ版から思ってることだけど原作マンガのモノクロの少ない線で勢いを出す感じをフルカラー情報量てんこ盛りで再構築できるアニメ監督ってものすごい才能だなと改めて思ったし、テレビ版の中山竜監督ではなくアクションディレクターだったフリーの吉原達也監督を大抜擢したことも日本の層のぶ厚さだね。こりゃチャイナもコリアも追いつけんだろ…。
生まれた時からアニメ(と特撮)見てる世代が作ってるんだからそりゃそうか。みんなエヴァ観て憧れてこの業界入ってきてるわけだからすべての生みの親は庵野さんってことだよな。他の国の文化的背景の積層量では日本の漫画に追いつくのは所詮無理な話よ。
とにかく一度それをギュッと凝縮してくれた庵野さんがいてくれてよかったな。
あと低音バキバキの劇伴がカッコ良いをさらにカッコよくしてる。YMOが生み出したテクノがオーケストラより全然合うのが最近の日本のヒットアニメなんだな。本作の牛尾さんにしろ呪術廻戦とかジークアクスの照井さんにしろ怪獣8号のPAS TASTAにしろもうジョン・ウィリアムス超えてるから(あくまでも個人的意見/鬼滅が肌に合わないのは劇伴が合わないんだな)。
にしてもはちゃめちゃに民間人巻き込んで屍ゴロゴロにしちゃうところがチェンソーマンの凄さだな。
それではハバナイスムービー!
p.s. 蜘蛛が蝶を捕食する連続のカットインは蛇足です…
なるほどなるほど…最初から皆んな罠ってわかって見てて、でももしかしたらそうじゃないかも?とも思っているので、それを「罠にかかって絡め取られた」とわざわざ説明するのが野暮かなと思ってしまっただけでして
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