「JANE DOEが感動的すぎてダメ。」チェンソーマン レゼ篇 えぶらさんの映画レビュー(感想・評価)
JANE DOEが感動的すぎてダメ。
原作漫画、アニメ本編鑑賞済み。
映画そのものは良かったです。
ただ劇中歌であるJANE DOEが藤本タツキが描いたレゼ編の世界観と解釈不一致な気がしました。
劇中でデンジとマキマが映画館デートをする中でマキマが映画に対する批評として「こっちを無理やり泣かせようとしてくる感じが嫌だった」
と発言し、最後に見た映画のなんてことないシーンで二人共々涙をするシーンがあったと思います。
こういった思想が見えてくる作品の中で、
最後にあそこまで感動的でダイナミクスの効いた曲が大音量で流れてしまうのはもの凄く矛盾に感じてしまいました。
涙を誘うなら自然な形にして欲しかったです。
最初のマキマとの映画館デートの意味は、マキマもデンジも普通の育ち方をしておらず、家族愛に飢えているので、普通の映画では面白くなく、血縁ではない赤の他人と家族としての絆を感じる内容の"一般人が評価しない映画"で2人とも感動したよね。
という事を伝えたいだけのエピソードなので、「映画とはこうあるべし!」みたいな思想を押し付けているわけではありません。
このシーンがある事で、のちにレゼと出会った時に響いてくるんです。
レゼもまたマキマやデンジと同じ境遇で育ち家族愛を知りません。今までマキマとデンジの共通点だったのが、3人目が割り込んできて、三角関係になったわけです。
そしてレゼはマキマからデンジを奪おうとした。
そしてあのラストシーンなわけです。
マキマはレゼとデンジの2人だけの会話を何故か知っていた。という恐怖。そして許されなかった。
まぁしかし、その最初にマキマが泣いてた映画の説明、もう少し欲しかったかもしれませんね。そこはちょっと説明不足かな、と自分は思いました。
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