「違うけど違わない、違わないけど違う」チェンソーマン レゼ篇 4everさんの映画レビュー(感想・評価)
違うけど違わない、違わないけど違う
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戦闘シーンが過剰で、もっとレゼとの心の機微を描いて欲しかったというのが観終わってすぐの感想。
その後、家に帰り、特典冊子を読んで風呂に入りながら、レゼとデンジとの近付く早さやレゼの演技のわざとらしさに違和感を抱いたように感じた。
それと同時に、原作を読んでいる時は自分をデンジに重ね、不自然なレゼの近付き方に違和感を抱かなかったのではないかと感じた。
違う世界の人だと感じるほどかわいい子が露骨なまでに自分に好意を見せた時、周りはすぐその怪しさに気付くが、当の本人は気付かないどころかそれを運命と思う。
原作はよりデンジ目線、映画はやや第三者目線でそれぞれレゼを描いており、その違いを自分が感じたのではないかと思った。
原作の読者である僕はレゼがデンジを殺す任務の中であってもデンジに惹かれ、だからこそカフェに戻ろうとし、最後に学校についての言葉を残したのだと信じて疑わない。
独りよがりな男性的な目線だが、だからこそレゼ編は強く心に刺さる。
手元に原作がないし、2年くらい前に読んだきりなので原作を美化してるかもしれない。本当に映画がそのようなねらいをもっていたのかも分からないが、レゼ編に対する解像度を高めてくれるものだった。
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