「誰がために鐘(ゴング)は鳴る。」アイアンクロー おひさまマジックさんの映画レビュー(感想・評価)
誰がために鐘(ゴング)は鳴る。
A24ってこんな真っ直ぐな映画も作るんだな。というのは穿ち過ぎか。
私がプロレスファンだったのは90年初頭~00年のちょうど10年間。完全なる新日派で、誠心会館との抗争にはじまり、小川直也の登場とともに粗方終わったのです。最近もだいたい見てますが、いまのプロレスには言いたいことたっぷりなので止めておく。
で、全日はじめ他団体の情報は週プロで読んでいたレベル。それなりにドップリ浸かっていたのもあって過去のプロレス史も比較的くまなく追っていたりで、"鉄の爪エリック”の名は知らぬはずもなくだった。が、間違っているかもしれないが、どちらかというと全日な人な印象があったような??つまり、ファミリーの話までは全然知らなかったのでこの映画は素直に物語に入り込めた。
ああ、なんて悲惨な一家なんだ。
日米問わず、マット界には「死」が必ずついて回ってきた。未だにそうだ。なぜ命をかけてまで(死ぬつもりが無いとはいえ)八百長と言われてしまうアレ→ブックやアングルを追うのか、分からない人には一生分からないのがプロレスか。
プロレスはねー、魂のぶつかり合いなんだよー!
試合中に垣間見える感情、生き様に揺さぶられるんだよ!
その他もろもろ。どれを語っても刺さらないひとには刺さらないのよね。
ちなみに、プロレス認めない人には戦後どれだけの人々に力道山が勇気を与えたのかの話とセットで、北朝鮮で開催された平和の祭典=19万人(!?)の観客による台風や地鳴りのような歓声、猪木VSフレアーのVTRを見せたい。あの日の日本もこうだったのかと思いますよ。
これもプロレス認めない人が言うあるある「なんでロープに振って返ってくるの?」というやつだが。作品内、無言なのにその気持ちや、やるせなさがめちゃくちゃに伝わってくるケビンの見事なロープワーク。古風だが間違いなく名場面だった。
最後は、メロウでゆるやかな優しさが描かれていて大変に良かった。
懐かしいなー。アメリカンプロレスも好きだったなー。新日がWCWと提携していた影響で、ビデオ借りては見まくってた。WWFもね。だからフレアー様のご登場には「オッ!でた!」と思わずひとりごちてしまいそうに。作品としても見せ場だったようだが、えー、あぁー、う~ん…ゲホゲホ…ゴホン。一生懸命モノマネしてる感がハンパなく残念…(^_^;) っていうかホンモノのリック・フレアーのあの顔立ち、トラッシュトーク、ホウキとでもプロレスができるというムーブ。その辺のタレントなんかカタなしの超・役者ですからね。マネしても勝てないって。ホンモノのVTR使っちゃえばよかったね。
共感&コメントありがとうございます。
プロレスの映画、それも90年代以前のプロレス題材はあまり無いので、つい熱くなりますね。ジェーク“ザスネーク”ロバーツの映画が有ると聞いたんですが・・
フォローありがとうございます。
ケビン&ケリーは新日でもあまり・・ハマってなかったですよね。一本足になったのはその後か? 偉大過ぎる父親の影を振り払うのには、5人の犠牲を伴ったと考えるとやり切れません。
あ、フレアーはキツ過ぎでしたね、レイス、ブロディも。
70年代当時らしいファッションとか小道具なんかも凝っていて、タイムスリップできました。
なんだかんだで温かくて懐かしい時代が蘇り、プロレス好きな日本で評価が高くて嬉しいです♪
ゆ〜きちさん、仰る通り!
公式サイト掲載の大仁田厚さん、ビビる大木さん、藤波辰巳さんのコメントがよかったです。
それぞれの世代で燃えましたねー。本気で見ているからこその興奮、涙、そして笑い…また味わいたいですよー。
今のプロレスではもう感動は無いのかなと思うとさびしいです😢