「イマジナリーフレンドを肯定的に捉え、発展させた映画」ブルー きみは大丈夫 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
イマジナリーフレンドを肯定的に捉え、発展させた映画
去年「屋根裏のラジャー」でボロ泣きした私がこれを観ないわけにはいかなかったのです。もちろん泣きました。なんだろ。この手のテーマに弱いのかな(笑)
「屋根裏のラジャー」同様、主人公の女の子の成長を描いているわけですが、イマジナリーフレンドに対する解釈の違いに感心しました。ラジャーは別れと成長を描き、ブルーではさらに大人とイマジナリーフレンドの関係性へと発展して行きます。イマジナリーフレンド主観のストーリーが面白く、ラジャーとは違った展開が意外で良かったです。
かつてエアロスミスのスティーヴン・タイラーがインタビューで「俺はいつでも子供の頃に戻れるんだ。あの頃の感性を今も持ち続けているんだ。」みたいなことを言っていました。大人になることを否定する訳ではないが、子供の頃の感受性とかって実は大切なものだったんじゃないかな、という話ですが、本作でもそんなことを思わせるシーンがありました。まぁスティーヴンはラリってただけかもしれませんが(笑)
何度かドットコムのレビューで言ってますが、本当に今のVFXって凄い!主人公のビーとイマジナリーフレンド達との顔合わせのシーンは圧巻!観ててワクワクしちゃいますね。
ストーリー構成も素晴らしく、最後の最後まで楽しませてくれます。大人も楽しめる…というか大人にこそ観て欲しい映画です!「見えていた」あの頃を思い出すかも…?私は見えていませんでしたが(笑)映画を観た子供達もお気に入りのキャラが見つかると良いですね(^^)
日本人は可愛さに敏感ですからね。レッサーパンダの映画でも、主人公が可愛くなかった、と厳しい意見があり、せっかくお金払って観てるのに造形で評価が決まるのはもったいないですね。ストーリーはめっちゃ可愛いのに…www