劇場公開日 2024年6月14日

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「全般的にゆる~いつくり。ココロを休めて穏やかに観よう。」ブルー きみは大丈夫 あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0全般的にゆる~いつくり。ココロを休めて穏やかに観よう。

2024年6月15日
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鑑賞方法:映画館

imaginary friend(以下IF)の一人、ベアーの声を担当していたルイス・ゴセット・ジュニアがこの3月に亡くなり本作が遺作になった。いい役者だった。
主役の12歳の少女ビーはすでに母親を亡くしており、今度は心臓病の父親が入院したためNYの祖母の住む古いアパートにやってくる。それまでどこで暮らしていたのか、父親の病状がどうなのかなどは詳らかにならない。まあ筋とは直接関係はないのだろうが最初の方は事情が飲み込めずなかなか映画の中に入り込みづらくて困惑した。冒頭から、彼女がどれほど両親に愛されて育ったかを説明するシーンが続くのだがこれも中途半端。ビデオカメラを見つけるところで後ろに繋がるのかと思ったが尻切れトンボに終わった。
全般にゆるいつくりなのである。伏線は色々あり最後には一応、回収されるのだが、モチーフの優先順位の付け方が甘いので盛り上がりに欠ける。
元のパートナーに忘れられたIFの引退所という設定は先般、公開された日本のアニメ映画「屋根裏のラジャー」と同じだが、あちらはルールがはっきりしていた。この映画ではIFが見えたり見えなかったりする。そもそも、IFって子供時代には寄り添ってくれるものだけど、大人になってから守護霊のように応援してくれるようなものではない。実にいい加減ではあるのだがIFたちのキャラクターがまあまあ可愛いのでそちら中心に観ていればまったりはできる。

あんちゃん