「Cornflower」ブルー きみは大丈夫 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Cornflower
なんかでっかい紫色のイマジナリーフレンドが出てくるっていう情報と、宮田くんがその紫という名のブルーの吹き替えを演じてるという情報を頼りに鑑賞。
ジョン・クラシンスキー、あんたこんな優しい作品作れるのか…という衝撃に襲われつつも、コンパクトにまとめられたファンタジー作品で最初から最後まで見入って楽しめました。
たまたま見えてしまった不思議な生き物を追いかけていくビーがIFことイマジナリーフレンドと人間との出会いを紡ぐ物語という風に解釈しました。
父親の病気や母親の死など、ビーの抱える過去は重く、また家族を失いたくないというところから殻にこもっているビーが少しずつ心の扉を開いていく様子は好きでした。
IFの住む場所で想像が広がるシーンの映像はとてもファンタジーで、そこに巻き込まれるライアン・レイノルズの茶目っぷりを楽しむことができたのが良かったです。
IF達との面接のシーンは既視感こそあれど、ユニークな言動を繰り返すIF達が面白くて、まったりした気持ちで観れました。
IF達が子供達の成長と共に離れてしまったけど、新しい契約主のもとに行きたいと思いつつも、あの頃の子供達のそばにいてあげたいというのは分かるんですが、これまた色々曖昧かつ投げっぱなしで進んでいくのもあって、再会の場面での感動だったりがあまり感じられなかったのが残念でした。
邦題は目立つキャラを注目させておかないとという意図があったとは思うのでしょうがないとは思いましたが、本編観終わってみるとIF達の話であって、ブルーの話はエピソードの一つでしかないので、邦題が変にミスリードしてたなと思ってしまいました。
ある程度予想はついていましたが、やはりそうかという展開にはなりましたが、結構好みな終わり方だったのでベタだけどアリな着地点でした。
ラストのオチがフフッてなるやつで好きでした。これは劇場で見てみてフフッてなって欲しいやつです。
IFの吹き替えがとんでもなく豪華で、聞き覚えのある声が至る所から飛んできて情緒が大変でした。
大塚明夫さんが好きだから怪盗が飛び回ってるところはニヤニヤして観ていました。
ビーを演じたケイリー・フレミングが最高で、コロッコロ変わる表情や仕草がとても良くて、IF達と動き回ったりするところも愛くるしくて、この子はもっと大きな舞台に羽ばたいていくんだろうなーと期待が高まる出演作になったなと思いました。
ちょーっと物足りなさはありましたが、軽く楽しめるファンタジーものでした。
観終わって後にホッコリして劇場を出れたのでモーマンタイです。
鑑賞日 6/14
鑑賞時間 13:45〜15:45
座席 F-11