スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミックのレビュー・感想・評価
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原作は読んでない
過去のキング映像化作品は誰のせいかは知らんけど、明らかな駄作も多い。
今作品がそうなのかは観る人によるだろう。
コーン畑の怪物とそれに魅入られた子ども達がバカな大人に反旗を翻す…と大まかな所の説明はまぁ置いといて
時代背景から子どもの権利に力が入っている時代じゃないし、アメリカの農業を司る分野は種苗を産み出す巨大企業に牛耳られており、金もない田舎の大人たちに何か良い案がでるはずもない。
子どもに共感したのか子どもが共感したのか、コーン畑の怪物に力を得た子ども達がかなり無理矢理な残虐性を見せて、大人達を惨殺していく。
怪物と繋がっているイーデンちゃんが中々オーバーな演技で頑張っていますが、怖さと言う点ではこの作品は弱い。
作品の都合上、頭の回転が鈍い大人がばっさり殺られてしまうので、この人達は何やってるの?みたいな気持ちになります。
コーン畑の怪物も姿を見ると想像よりずっとショボく感じてしまったので、“怪物抜き”で良かったのではと思う。
ラストはどう転んでもあんま面白くなりそうになかったのに案の定…。
私がもう一回観ることはないでしょう。
キング作品の中でも映画化の難しい原作の残念な失敗作
他作品のレビューでも書いたのだが、キングは文章が天才的に巧みで、どんなに無茶苦茶な設定でも読者を引きずり込んでしまう魔力を持っている。だが、その文章の魔術は映画に引き継がれる訳はないので、彼の作品の映画化には独特の難しさが伴うのだと思う。
本作などその典型で、トウモロコシ畑の影響で町の子供たちがいっせいに大人に反乱を起こして、次々に殺しまくっていくというストーリーには、リアリティのカケラもなく、したがってまったく怖くないのであるw
だから、子供たちの誰がリーダーで、どんな大人にどんな殺し方をしても、は~wという苦笑しか出て来ない。ここはもっと、子供たちが異常性を発揮する端緒とか、それを増幅させていく経過を念入りに描けばよかったのにと思うが、そもそも映画化すべきではないのでは、という気もする。
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