「☆笑顔でサヨナラ☆」風の奏の君へ ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
☆笑顔でサヨナラ☆
松下奈緒さんと池上季実子さんと大谷健太郎監督の舞台挨拶付き鑑賞券を予約して見に行ってきました。
岡山県のお茶の産地美作を舞台にした切ないラブストーリーです。
ピアニストである里香(松下奈緒)が岡山でのコンサート中に倒れてしまう。
茶葉屋「まなか屋」の次男である浪人生渓哉(杉野遥亮)の計らいでまなか屋のはなれで療養することにした里香だったが、まなか屋の長男淳也(山村隆太)は里香のかつての恋人であった。
次第に里香への想いを募らせる渓哉だが、里香は淳也のことが今でも忘れられず。。。
そんな里香になぜか淳也は冷たく接する。
茶香服の席で里香の本当の気持ちを知った渓哉は。。。
里香ががんで余命いくばくもないことを知った渓哉は、里香が淳也のために作った曲を聴かせるため学校の体育館を借りコンサートの開催に奔走するも、当日淳也の姿が見当たらず。。
というストーリーが、美作ののどかな美しい茶畑の風景が広がる自然の中で紡がれていきます。
(感想)
・いうまでもなく松下奈緒さんが美しいです。
・別れても淳也のことを想い続ける里香の恋心がせつない
・お茶の香りと味で、そのお茶の産地と茶名を当てる茶香服(ちゃかぶき)という競技が興味深かったです。
・里香のことが好きなのに、里香の気持ちを第一に考え、仲良くない兄と本気でぶつかり説得し淳也を体育館に引っ張っていく渓哉が格好良かった。ある意味渓哉がこの映画の主役といえるほどの活躍を見せます。
・体育館での松下奈緒さんの演奏と、彼女が作曲した曲が素晴らしいです。
・淳也がなぜ里香からも逃げるのか、ちょっと理解に苦しみます。
・岡山県美作の茶畑が広がる自然がこの映画の大きな魅力の一つとなっています。
悲しいラブストーリーですがラストは意外と爽やかでした。美作の風のせいかな。