「冬休みに親子でぜひご覧ください!」映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
冬休みに親子でぜひご覧ください!
原作未読ですが、テレビアニメは楽しく視聴していました。実写映画化に際しては、紅子のイメージとは異なる天海祐希さんのキャスティングに不安と期待を抱きつつ、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、赴任した小学校の担任クラスで、なんでも望みを叶えてくれる不思議な駄菓子屋「銭天堂」の噂を耳にした教師・等々力小太郎は、にわかにそれを信じられずにいたが、密かに思いを寄せる雑誌編集者・相田陽子までもが銭天堂の駄菓子で望みをかなえ、さらに欲望に飲まれて暴走しだすに至り、ライバル店「たたりめ堂」の存在を知り、その店主よどみと対峙していくというもの。
アニメで描かれたいくつかのショートエピソードをうまく繋げて、ひとつの長編映画として成立させています。物語を牽引する教師に関わる伏線回収もしっかり用意されており、全体のまとまりも悪くないです。大人にはちょっと物足りないかもしれませんが、教訓を含んだストーリーはとてもわかりやすく、この冬休みに親子で楽しむのに最適な作品だと言えそうです。
本作で描かれるショートエピソードは、子どもだけでなく大人にも共感できるようにバリエーション豊かに取り入れられている点もいいです。それらに共通するのは、願いや欲望を楽してかなえる術などなく、自身の強い思いや努力が必要だという教訓です。銭天堂はそのきっかけに過ぎないのです。そんなことが優しくストレート伝わってくる、よい脚本です。
映像的には、昭和の駄菓子屋を思わせる「銭天堂」の佇まいはよく雰囲気が出ており、置かれている駄菓子の多さにも目を見張ります。細部までじっくり眺めたいので、このセットをどこかで公開してほしいくらいです。また、招き猫や不幸虫などのCGにはリアリティを全く感じませんが、それがファンタジックな世界観とよくマッチしているようにも思います。
主演は天海祐希さんで、特殊メイクで紅子を演じています。私のイメージでは、紅子は池谷のぶえさんか峯村リエさんあたりなので、天海紅子は正直言って似合っているとは言い難いのですが、そこは演技でカバーし、いつのまにか違和感が薄まっていくのはさすがです。一方、たたりめ堂のよどみを上白石萌音さんが演じているのですが、こちらはナイスキャスティング。これまでの萌音さんの印象をガラリと変える演技も秀逸です。他に、大橋和也さん、伊原六花さん、平澤宏々路さん、伊礼姫奈さん、番家天嵩くん、山本未來さんらが、脇を固めます。
相田さん伊原六花さんは良かったですね。大人にありがち。なにわ男子の大橋くんは 上手くは無いのはご指摘のとおりですが 逆に この作品の先生のキャラに適切かと思いました。ファンタジー。
ご返信お気遣いありがとうございます😊😊😊。