六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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1000万プレイヤー
日本の超一流企業の最終面接で人事担当役員(?)が好き勝手に、犯罪めいたことを容認するのは恐ろしいぜ。
浜辺に寄り添いすぎて、裏側を暴露しないので説得感が薄い(暴露しない理由も薄い:波多野の片思いパワーが強すぎる)。人の裏側なんてわからないよねーというテーマも、封筒に入っていたのは事件等でその人の性格に由来するものではない。だから逆に暴露してもいいじゃんと思う。
また犯行の動機が弱い、九賀君は合格した後に、ギリギリに蹴れば良かったのになぁ。
2時間近くも上映時間があるんだから、もう1歩踏み込んで描いてほしかった。
今年一しょうもなかった
たたただ全てがしょうもない。
暴かれる嘘もしょうもなければ、トリック(と呼んでいいのか)もしょうもなく、犯人の動機もしょうもない。
どうせ1番潔白そうな嶌が過去に一人くらい殺してるんだろうと思ったが、それもなく。
波多野の死因がただの病死なのも哀れすぎて、作中での彼の存在意義が理解できない。
あとは、名前を見逃してしまったが、波多野の妹役の演技が下手くそに見えた。本人の力量か、演出家のミスか、わざとなのかは分からないが素人感が強く、気になって話が入ってこなかった。
原作に劣ることなく面白かった。映像化の工夫があって秀作だと思います。
先に原作を読んでいて、映像化されたら俳優さんは誰がいいかななどと空想しておりました。
映画化されると聞き、公開を待ちに待っておりました。
本のイラストもあって漫画化もされているのでビジュアルのイメージも持ってしまいますが、ファンなので浜辺美波さんと山下美月さんは良くて嬉しいですが、矢代は高飛車なところがあってキャバクラに勤めているという裏があるのでもっと派手な方が、スーツもパンツではなく短めのスカートの方が合っていると思いました(それが見たいというわけではなく、あくまで役の衣装として)。
波多野役の赤楚衛二さんはイメージにぴったり。
袴田はもっと骨太の体育会キャラなので(原作本にも「ひときわ大柄」「身長187センチ」と書いてあります)、実際にガタイが良くて声が太い人が良かったかなと思います(昔の深水元基さんのイメージ。今だと鈴木伸之さんかな)。
でもそれらは単なる感想で、作品としてとても素晴らしかった。ということは演者さんのキャラや演技もはまっていたということです。
原作とは内容を変えていたり割愛する個所もありました。
原作では東日本大震災があったばかりという設定と背景があって、それが採用者が急遽一人になった理由でもあります。
ほか、出身大学が違っていたり、嶌の兄の存在は割愛されていたりします。
本の通りだったらどんな感じになったのかなと思いましたが、でもその通りにしたらきっととても難しかったと思います。
逆に構成を変えているところが工夫で、どんでん返しになるところもちゃんと描かれていて、見事に仕上がっていて、私はとても良いと思いました。
低評価や批判の口コミが多いのに少々驚きましたが、そもそも作り話で、採用試験のやり方として確かにおかしいし、栄えている企業で採用者1名はないだろうとか、突っ込みどころはありますが、でも大学生の就活に対する欲とか人間関係とか、テーマはよく分かって私は感情移入できます。
私は一体何を見させられているのか。
原作未読なので、映画化によせて改変されているのか、原作に忠実なのかわかりませんが、私にとっては史上最低点をつけることになりました。
酷評前に、まずよかった点。
都内大学生の就職試験ということで自身の当時を思い出し、懐かしさと新卒で入ってくる若者の気持ちに思いを寄せられたことは、明日からの糧になりそうです。
また、浜辺美波のキャリアウーマン姿が新鮮でした。ワーキングウーマン的な気合の入ったメイクをする浜辺さんを初めて見た気がします。当然と言えば当然ですが、あ、映えるな、という印象で、いつもより大人びた浜辺さんが美しかったです。
さて、悪い点。
まず、学生同士が、誰が内定を得るべきか投票で決めるという設定が、は???です。
時代によって、学生側の売り手市場、買い手市場はあるかと思いますが。基本的に学生側が入りたい会社を選び、受験する、企業側が受験生の中から雇用するべき人物を判別するというのが就職活動じゃないんでしょうか?もちろん基本能力が優秀とか優秀じゃないという基準もあるでしょうが、それ以外にも企業風土にあっているとか一緒に働きたいと思う人柄等、企業の欲しい人材はそれぞれで、それは企業内部の人間でないと判断できません。それをなんで学生が決める??企業側になんの意図やメリットがある?わけがわかりません。
また、あのような就職試験を課すような企業に本気で入りたい学生がいるのでしょうか?給料がいい、オフィスがきれいとか言ってましたが、企業としてディベートがあのような方向性になった時になぜ止めない??あの中で語られたことが事実であれば、見ていた人事の社員が止めて、個別に事情を聞く展開になるのがまともな会社の振る舞いかと思います。
また、そもそもなぜ採用人数を学生に公表する必要がある??前日に「1人しか採用できなくなった」などと言われたら、経営状態が急に悪化したのかな?とおもう学生もいるはず。そもそも一人しか採用しないという時点でかなり将来性が怪しい(少人数の会社がダメというわけではなく、もし大きく発展する未来を描くのであれば、人材確保は欠かせないし、伸びざかりの会社は優秀な人材を多く欲しがる、必要としているもの)という意味です。会社の将来性に不安を感じる要素をわざわざ公表する会社に他人を蹴落としてまでいきたい理由は何??
そんな前提となる設定がメチャクチャなので、学生たちがあそこで真剣に言い争う意味がわからない。正直ずっと、これは何を見させられているのだろうか?と思いながら見ておりました。
百歩譲ってなんらかの犯人探しをする展開でも良いのですが、就職試験の中でする話ではないでしょう。お前らは何をしているんだと見ていた人事に帰らされるだけ。それも、受けている企業は、給料はいいかもしれないが、全く常識はずれの体質。
要するに、お話が成立してないとしか思えないのです。
劇中、何回か「あの当時は特殊な試験をやった時代」みたいなことを言ってはいましたが、いいんですよ別に、特殊でも。理にかなってさえいれば。でも、そうじゃない。就職試験って優秀な学生を判別するためのものでしょ?あの展開から学生の何を見抜きたいの???
他にも気になる点は多々ありました。が、細かいことよりもまず、そもそものお話の入り口がわけわからなかったのがとにかく私にはダメでした。
この物語の最大のミステリーは犯人が誰かではなく、なぜこの会社はこのような就職試験を学生に課したのか?ではないかと思います。そこに触れないのは厳しい。
最後に。私は人事部で働いた経験はありませんが、大手に勤めるたいていのサラリーマンはご存知かと。
ラストで「人事部が無能」みたいなことを叫んでいましたが、そもそも採用者を決定する権限は、人事部にはありません。
面白くなりそうな話なんだけど…
面白げな内容ではあるけれど、実際は何かヌルかったなぁ。
全員就活が必死なのは分かるけど、感覚的に全員単純思考過ぎる気が。あんなに仲が良かったのに、不自然なくらい急激に人が変わるし、人を疑う。何も内部に犯人がいると決まった訳でも無いのに。
そして、最終的に綺麗に終わる。何だかなぁ。死んだ人無敵というのも、「室井慎次」同様気色悪い。
もっと面白くなる題材なだけに勿体なかった。就職試験の1日に絞れば良かったのに。
こんな人事採用をしている
会社に入りたがる方々ってのは単に世間知らずじゃないのか?
だいたいそこまで素晴らしい会社なら採用人数一人ってのは?
終身雇用なんざ今どき考えにくいだろ?
何を意図するのか原作者も制作側も世間知らず?
まあ、ミステリーとすれば面白くなくは無いが…。
理解不足
トイレ我慢しながら見てしまい、集中力が足りなかったからか…。
赤楚さんは何故犯人ですと嘘ついたの?
浜辺美波さんから犯人だと疑われたショックで自暴自棄的な?
明治はいじめの過去など話したくない。
一橋は自分としては反省と後悔しかなかった。
でも法政は、あの場でちゃんと説明できたんじゃないかな、と思った。
慶応 自分に厳しく 他人に厳しく、社会にも厳しく
凄く生きずらそう。正義感ゆえに。
浜辺美波さんが美しかったです。
鎬を削る
まずイカれた人事部が大問題。
全員採用もあるって餌をぶら下げてからの、たった1人を選べって悪趣味にも程がある。
選ばれる側の理不尽をこれほど端的に表せる条件ってないんだろうなぁって思う。あの面接官には良心なんてないんだろうなって思うけど。
なのだが、生存競争ってワードを会社に押し付けるなら、あの採用試験にも正義はありそうで困る。
あの6人にしたってそうだ。
猜疑心に囚われ他人を攻撃する。おそらく誰の心の中にもある衝動だとは思う。
九賀の暴論も分からなくはないが、他人の人生を巻き込んでいい理由にはならないかと。自身の物差しで他人を計るのはそういうものだけれど、クズが大量に入社するなら、それはそのまま会社の損益にもなるとは思われる。が…そんな事で治る怒りでもなかったのだろう。結局のところ先輩と起業するというか、稀有な才能がどこにも所属しなかった結果はラッキーなんじゃないかと思う。
けどまあ、採用試験がどうこうって話でもないのかと思う。
多面的な人の性質や、思い込みから生まれる誤解や、虚栄心や外面や、そんなものを浮き彫りにするのに「採用試験」って舞台は最適だったのだろう。
そんな中、波多野は最後までいい人だった。
物語の進行で「ああ、やっぱり」と思った俺は卑屈な人間なんだと思われる。
完全無欠ないい人なんてこの世にいるわけないだろうって価値観が俺の中にあるからなんだろう。
人を信用しきれないし、人は裏切る生き物だ、とか。数多の小説や物語や教訓から得たものだ。
自分自身としては、そんな酷い状況に陥った事はまだない。つまりは傷つかない為の予防線のようなものだ。いるのかもしれないなぁ…いい人って。
赤楚氏は絶妙なキャスティングだと思われる。
ちゃんと純朴なまでのいい人に見えるのだ。
その彼を見誤っていたのは俺だ。
九賀が出した問題も、掘り進めれば理由がわかる。そのパートがあるって事は、いかに採用試験が薄っぺらいものなのかの証明にもなる。
波多野は突き止めた。
人事部の連中は、人を見る目など持ち合わせてないって事の証明なのかもしれない。
そもそもが、クズみたいな人間が人の合否を担う資格があるのかって話なのだろう。嶌が「始まりです」って言ったのはそういう事なのだろうと思う。
まぁ、でも就活って残酷な制度だとは思う。
座れる椅子は限られているから優劣がつくのは仕方がない。九賀が言うフェアなんて理想が挟まる隙間などないのかもしれない。
そうやってヒエラルキーは出来ていくのかと思う。社会に慣らされていってる現状が浮き彫りになるようだ。
とは言え、そのシステムを覆す程のエネルギーの持ち主など現れないのであろう。それをやろうと踏み出したのが嶌なんだろうと思う。
ただ、人生は流れて進んでいく。
どんな物事にしたって、死ぬまでの分岐点である事に変わりはないのだと思われる。
なんかBGMが好きだったなぁー。
人間の嫌な部分もいっぱい見て、趣味が悪い作品だなぁと思わなくもないが、あまり見たくない一面ではあらものの、存在するものではあると思う。
見ないふりだけではなくて、受け止める勇気も必要なのであろう。
暴かれていく過去には考えさせられる。
ホントはこっちが主題じゃないのかと思えてしまう。現在のゴシップ誌がこぞってやってる事だ。
お題目は被害者の救済である。
金や発行部数が関係しないのなら崇高な理念だとは思う。被害者…うん、まぁ、それを押し出すのならば否定は出来ない。
ただ、本作の過去が語るように本質は真逆の場合もある。キャッチーな見出しに踊らされている現状と酷似している。ゴシップ誌の発行部数に貢献し、思い込みと誘導で他人の人生を踏み躙ってもいいという理由にはならないのである。
ゆめゆめ忘れる事なかれ、なのだ。
ただ被害者って人はすべからく人生を踏み躙られた人ではあって…そこを比較するならしっぺ返しって言葉も当てはまりはするのだろうけど、今の芸能人とか有名人を見てると不憫だとしか思えない。
共感ならまだしも、妬みや嫉みがないか自身に問うべき事例もあんじゃないかと思う。
有名大学に在籍し、超一流企業の最終面接にまで辿り着いたエリート達の化けの皮が剥がれていくのが滑稽たと感じたのならばその素養はあるのだろう。
多くの人は周到に準備された真実しか提供されない立場でしかないのだ。
…俺はやっぱり捻くれている。
俳優陣はいい仕事してくれだし、終始ハラハラもした。1番イカれてるのはこんな原作を書いた作者なのだと思われる。いい意味で。
映画は映画で面白かったのだけど、コレって小説と言うか文字を追うほうが面白いんだろうなぁと思う。
思考を振り返れるし、立ち止まる事もできるだろうから。
どこぞの馬鹿がこの作品を見習って、そんな採用試験を実行しない事を祈るわ…。
俺はドギツイのが好き
ある会社の最終面接に残った六人の物語
主役の浜辺美波さんが可愛いと思ったのが素直な感想
ギトギトな暴露合戦の後のどんでん返しを期待したがそうではなかった(良い意味ではどんでん返し)
せめて主役である浜辺美波さんの凄まじい秘密の暴露が欲しかった…残念
作品としては中だるみも無く面白かっただけにもう一捻り欲しかったのが本音だ
何か最後、
いい風に終わってますが。心象風景は、実際の音声流してるのに意味ないでしょ。浜辺美波は悪役には出来ないんですかねぇ、忖度。
そもそも、あの会社の選考方法が直前で変更にならないと成立しないと思うんですが。
妹さん含め女優三人はキレイでした。
俺まで泣きたくなるわ…
ほんまそんな感じやわ…
舞台は整ってるんやけど全体的に空回りのオーバーアクト…
会社が意図したことではないやろうけど過去の過ちの暴露大会やけどみんな悪くないって…しかも8年後にわざわざ暴く必要がある?しかもあんな別れ方したのにノコノコ集まるか…そして犯人の動機もあまりにも独りよがりで弱すぎで意味不明。結局みんなの過去を暴露させ、「過去とか封筒とかどうでもいい」と言わせて、自分の過去は暴露阻止を正当化させ、犯人も突き止め故人の想いにも報い、そして結局希望の会社で活躍し、今度は選ぶ側になる彼女が最もあざとく嘘つきなのかもしれない。そして何の始まりなのか…
共感できない
就活に絶対はないし、企業との相性もあるし、
犯人の動機が納得できない。
クズみたいなこと、って言っていたけど、
学生のときくらいある程度は
はっちゃけてもいいと思うけど、
(まあ、犯罪はダメだけど)
いちいちおおげさなんだなー
1人の封筒を開けたら、
みんなのも開けて同じレベルになるのが
FAIRだと思うけど、、、
会社が欲しい人材を選ぶべきなのに、学生に選ばせるって、
怠慢以外の何者でもないと思うけど、、、
いろいろツッコミどころがあるなー笑
伏線の狙撃手の伏線抜き
原作は初めて読んだ浅倉作品で、そこから全作買うほどハマった。
確かにツッコミ所はある。
試験内容の変更は(震災絡みの理由はあったが)強引だし、犯人の動機もそれでそこまで?とは思う。
しかしそれを超える叙述トリックの巧さがあった。
映像化する際に難しくなるそれをどう処理するのかと思ったが、どうやら完全に捨てることにしたらしい。
嶌の兄や障害、下戸設定はおろか、彼女が行ったインタビューが丸々カット。
それ故、告発内容にはそれぞれ理由があったんです、という非常に浅い描かれ方になってしまっていた。
採用担当側の話もこれによりゼロ。
だったら最後に面接官をやる(何故1人?)話や後輩の存在も不要だったと思う。
ひと月先に向けて周一でと言ってたが、何回会ってた?
そもそも事前に優秀さがまったく描かれてない上に、試験中にギャーギャー騒ぐので猿にしか見えない。
犯人の目的はこの時点で達成されてるのでは。
就職試験という特殊な状況を過剰に表現したのかと思えば、数年後に告発された犯人の反応で…爆笑。
キャラや話が原作そのままである必要はないし、エンタメ的に全員を集める改変も否定しない。
だがパスワードも解かずに招集するのは見切り発車では。
安直なBGMやSEに加え、安易に泣かせるところも非常にチープだった。
応募人数や給与に関しても、何故ムダに盛るのか。
配役や宣伝方針、「犯人は――誰だ?」なんてコピーからも嫌な予感はしてた。
話自体は纏まってはいるが、『伏線の狙撃手』から伏線を取り上げてしまったらそりゃ薄いわ。
とりあえず、映画単体で見ても嶌さんの部屋はあんなじゃないと思う。
馬鹿の一つ覚え
複数人の密室シチュエーションものって邦画ではあまりうまくいくパターン少ないよなぁと思いつつも鑑賞。
意外や意外、友人関係が崩れていくドロドロとした人間ドラマを堪能できましたし、ツッコミどころは結構ありましたがしっかり楽しむことができました。
最終選考まで残った6人がグループディスカッションをすると聞かされていた後に入社できるのは1人だけと言われ互いの腹の探り合いになっていくという作品で、序盤から中盤の仲良しこよししてるシーンが要所要所で活きてくるんだろうなとニヤニヤしていました。
見るからに繋がるだろうなというシーンがあったのはバラシすぎだぜーとはなりましたが笑
6人の悪事が封筒の中にある手紙によってゾロゾロとバレていき、その人の素性が明らかになっていく流れで互いが互いを責め続ける状況下はヒリヒリする展開で面白かったですし、蹴落とし合いになっていくもんですからどんどん汚く醜い部分が出てくるのもまた人間だなぁとニヤニヤしながら観ていました。
犯罪なもの、他人を傷つけるもの、自分のキャリアを傷つけるもの、過去の問題だったりをぶつけまくって信頼を削りまくるなんてエリートたちの絵面はインパクト抜群でした。
波多野くんが良いやつだろうなとは思いましたが、中盤は上手いこと事が進みすぎでは?と思ったり、カメラがあるから一瞬で怪しい行為はバレるよなとは思いましたがしゃーなしな部分はあったかなと思います。
選考しているドロドロした模様でスパッと終われば謎はありつつも後味の悪さ的に良いものになっていたんですが、まぁそう簡単には終わらんよなって感じで8年後に続いていくんですが、正直ここら辺は蛇足だったかなと思うところはありました。
8年前の出来事は実は○○でしたーというのは後出しですし、無理くり納得させようとはしているけれどやっぱり綺麗事のような気が…というか犯人のやりたかった事が自分勝手だけど今更言及しなくてもいいのでは?となってしまったのも残念でした。
会社自体もなんだかフワッとした設定で怪しい事業に片足突っ込んでるならそういう描写があればなと思いましたが別にそんな事はなく、六人が選考された理由もこれまたフワッとした感じで放置されていたのも側は良いのになーとモヤっとしてしまいました。
結局のところ嶌の悪事とはなんだったのか?というのが疑問に残ったり、妹はわざわざ嶌の元へ来て疑いに来たのかとか、最初から引っかかっていたところも後半になるに連れて付随してきたので中盤以降は惜しいなーと思うところが多かったです。
ドロドロ具合を持続し続けてくれればどうだったんだろうとは思いつつも、人間の闇を引き出すのは簡単、人間関係の崩壊もあっという間、こういう状況下に陥ったら誰かを蹴落とすことをいの一番に考えちゃう自分を恨めしくも思ってしまいました。
鑑賞日 11/24
鑑賞時間 9:20〜11:25
座席 O-22
就活×『サバイバー』×青春本格ミステリ。意欲は素晴らしいが、大学生に全く共感できず。
昔、『サバイバー』ってクッソ面白いリアリティ・ショーがありまして。
アメリカの番組で、無人島に放り込まれた20人くらいの面識のない人たちが、共同生活でサバイバル・ミッションをこなしながら、定期的に行われる審議会で、自分たちの投票によって追放者を決めて、ひとり、またひとりと人数を減らしていく。で、最後の一人に残ったサバイバーが、賞金100万ドルを手に入れる。
虚々実々の駆け引き。仲良しごっこの裏で展開される壮絶な足の引っ張り合い。合従連衡を繰り返して多数派を形成しようとする出演者たち。
あれは、マジで面白かった。
まだ若かった僕は、それはもう異常なまでにのめりこんで観てました(笑)。
全員で自分以外の誰かに投票して、生き残りを決める。
まさに『サバイバー』の投票ルールだ(サバイバーでは「追放者」を決めるんだけど)。
『六人の嘘つきな大学生』は、就職活動に『サバイバー』のルールを掛け合わせたうえで、過去の悪事の暴露というイベントを仕組んだ何者かの暗躍を含めて、密室劇を構成した本格ミステリ原作の映画化である。
僕は原作未読だが、「このミス」でも「文春」でも一昨年のベスト10に入っていて気になっていたのと、推しの浜辺ちゃんが出てるのとで、観に行ってきました。
みなとみらいであった演奏会の帰りに、横浜の映画館のレイトショーで観たのだが、30人くらいのお客さんがみんな本当に大学生~社会人の若い子たちばかりで、とてもいいことだなあ、と。きっと若い子だとキャラクターへの共感度が全然ちがうんだろうね(笑)。
あくまで自分はおじさん目線(むしろ最近はだいたい二次面接をやらされる立場)でしか観られないんだけど、それはもうしょうがない。
最初にいっておくと、結構面白かった!
映画.comの評価は残念ながら低めだけど、
僕はこういうチャレンジャブルな企画は大好き。
もうさ、本格ミステリなんて10年以上前にだいたいネタ的には煮詰まってるわけ。
新しいものなんて、そう簡単に出てこない。
そんななかで、たしかに「就活密室サバイバル・ミステリ」てのはなかった気がする。
いや、設定自体に無理があるから誰もやらなかっただけかもしれないが、多少無理をしてでも新しいネタにチャレンジする精神というのは素晴らしい。
どうせ、本格ミステリなんてものは、人工美なんだから。
映画としても、基本はよくできてると思う。
なんてったって、佐藤祐市監督はあの傑作『キサラギ』の監督。
密室劇はお手の物だし、演出も間合いも勘所をつかんでる。
だから、そこまで悪しざまにいうような出来じゃない。
ただ……この映画化に関していうと、
入口戦略のところですでに軽く失敗してるような(笑)。
だって、ぜんぜん主人公たちに共感できないんですよ。最初から。
あと、入りたい理想の会社のようにも、ちっとも思えない。
だから、寄り添えない。
観察するだけになっちゃう。
そのあたりで、客をつかみきれてないのかな、と。
まず始まって最初に思ったのが、
なんていけすかない学生どもで、
なんていけすかない本社ビルで、
なんていけすかない仲良しごっこなんだと(笑)。
すいません。心が穢れきってて。
まずは「スピラリンクス」。
むっかつくオフィスだよなあ。妙にこぎれいでさあ。
なにがITベンチャーだよ、けっ!! みたいな。
しかも出てくる人事担当が漫画みたいな類型的なキャラ。
いねーよ、こんなやつ。
だいたい、10000人から6人ってなんだよ。
費用対効果の面で、すでに企業の採用業務として大失敗してるんじゃん。
しかも、財務上の理由で6人から1人に変更しましたって??
そんな内幕、就活生にバラす企業がありますかいな。
そもそも最初に言った就活のルールを変更するようなことやってたら、労働局に怒られるよ。まして学生同士で落としあいさせるとか、ふつうに訴えられますよ。
それを録画して別室で観てるとか? あんな展開になっても誰も止めに来ないとか?
ありえねーだろ、さすがに(笑)。マスコミに密告されて一撃で「いなば食品」みたいになっちゃうでしょ。
……ってまあ、作り話に目くじら立てても、立ててるほうがダサいだけではあるけど(絵空事として楽しめたほうが結局は勝ちなんで)、少なくとも思うわけ。
「こんな会社、死んでもいやだ」って。
あと、なんか主役であるところの学生たちが、あまりに感じが悪い(笑)。
就活で出会った6人でグループ・ディスカッションやらされることになったから、そのあとファミレスで対策を練ることになった。そこまではいい。僕でも若いときにあったもの。最終面接メンバーでファミレスでお茶でもするかって流れ。
でもさ、若者6人で集まって、あんな「人事に対して話してたまんまの入社動機」をしたり顔で語り合うとか、まずありえないような。
ああいう場だと、ふつう生々しい話とか会社の悪口とか、「露悪的」なノリになるのが「健全」な若者ってもんじゃないの?
なのに、なんなん?こいつら??
「週末にあつまらないかい?(キラーン)」
「それ、賛成!(キャピーン)」
って、おまえら、きっしょいんだよ!(笑)
しかも6人の学生が、まんま大学名のパロディみたいなキャラクターしてるわけ。
今日日のドラマで、大学名が実名で出てくるの珍しいよな、とか思って観てたら、
「早稲田の社会学」の浜辺ちゃんが、ほんといかにも早稲田のできる女子学生の子っぽいんですよ。マジでいるわ、毎年会社のオリエンとかでこういう子!
「慶応」のお坊ちゃんも、いかにも慶応にいそうな感じで……てか、これDaiGoの代わりに顔の似た佐野勇斗くんキャスティングしてるんでしょ??(笑)
あと、いかにも明治の国際にいそうな子とか(これはディスリになっちゃうか? 明治さんすいません)、六大学縛りでうちの母校かと思ったら一ツ橋だった倉くんとか(ああいうの結構実際にいたけど……なんで一ツ橋設定に逃げた??)。
このドラマのつくり自体は、とても正しいと思うんですよ。
出だしで「仲良しぶり」「善良ぶり」を強調しておいて、
中盤の「サバイバー投票」でひっくり返すってのは。
ちゃんとキャラに愛着を持たせておいて、それを叩き落とす。
そこの落差があるほどに、ミステリとしては衝撃性が増す。
なのに、アバンの仲良しごっこで、
観客の微妙な「なんだよこのぶりっこ早稲田女」
「英語以外に何か国語もできてよござんしたねw」
「でた、慶応ですかしてるDaiGoみたいなやつ!!」
といった、生々しい「ヘイト」をかきたてて、
なんでか客を挑発してきてる(笑)。
それは、たぶん逆効果だと思うわけです。
で、立教ボーイがいちばんまともで、いちばん空気が読めるって?
そんなん逆差別やろ!!(逆学歴コンプレックスw)
― ― ― ―
「サバイバー」ゾーンに入ったあとも、いろいろと「唐突」なシーンが多くて、前半でけっこう疲れちゃう部分はある。
たとえば最初の「暴露」で山下美月ちゃんの明大生がいきなり切れ散らかすシーンとか。
ああいう子だって予兆あったっけ?
せめて、切れ散らかしたあとで、慌てるとか、取り繕うとか、そういうしぐさくらいあってもいいのに。いったん「豹変」したあとの居直りぶりも激しいし……「はいはいわかりましたよ、こういう人間だったんですよ!」みたいな小芝居が挟まってもいいような。
あのあと、法政君と明大生が、ひたすらヘイトを集める担当にさせられてて、作劇上、美月ちゃんと西垣君はかなりババをひかされてた感じがあるから、なおさら……。
総じて、サバイバー投票の「重苦しさ」「重圧感」「追いつめられた結果の攻撃性」といった部分をあまり強調していないせいで、急に全員が人格崩壊していくみたいな、ダサいつくりになっちゃってるのがなあ。
西垣君演じる法政君も、よくよく考えるとあの件はいくらでも言い訳のしようがあるわけ。むしろ、うまく反撃すれば、最初の時点で犯人の思惑を叩き潰せたくらいだ。
それなのに、なんであんな態度をとっちゃったかというと、最終面接の空気感と、いきなり美月ちゃんに拒絶されたショックなのかと思うのだが、そこがうまく演出できていなくて、もやもやする。「完落ち」の激しさでは、一ツ橋君もあまりにもろすぎるけど。
だいたい、ビデオカメラが回っている前提の部屋で、映ってる範囲に封筒を置きに行くバカがどこにいるんだとか、封筒を「最初に誰が開けたか」が実はきわめて重要なファクターなのに(暴露していく「順番」が結構重要で、そこを犯人はコントロールしようとしている)ぜんぜん取沙汰されないとか、細かく考えるといろいろひっかかるところが多い。
それに、ふつうならそんな得体のしれない封筒が郵便受けに入っていて、しかも持ち込みをせざるを得ないように書かれてたとしたら、僕なら何はともあれ片端から「開けてみる」けどなあ。あとから別の封筒に入れなおして封をすることくらいできるんだから。だって気になるじゃん。
で、開けたら100%会社の人事の仕込みなどではないことがバレちゃうし、同封の脅迫文も目にするわけで、かなり当日の展開も変わってたと思うけどね。
あと、「何が何でも、相手を蹴落としてでも入社したい」って話と、「過去の悪事をばらされたくない、犯人は誰で何が目的なんだ?」って話が、途中から完全にごっちゃになってるというか、「一つの椅子争奪戦」のほうの就活話がうやむやになってどうでもよくなってるのも、つくりのまずさなような気がする。
ほかにも、こういった投票をするときに、なんの打ち合わせもせずに「ホワイトボードにビジブルで誰が誰に入れたかわかる形で投票する」方式になるのかなあ、とか。ふつうは(誰かが強く言わない限り)無記名のメモ回収/開票方式になるもんじゃないのかな?
それから大前提の疑念として、この犯人、異常に調査能力高いよね(笑)?
最終面接の方式が変更になったことを知って「から」本格的に調査に取り掛かって、5人分の書けることを探してこれるって、ちょっと凄すぎないか? しかも結構な人間に取材かけないと、特に高校時代の野球部の話とか聞きだすの難しいと思うんだよね。これ、聞き込みしてまわってると(暴露シーンでカットインされる映像が「そうじゃない」ことはわかったうえで言ってます)絶対面バレするシチュも出てきそうだし……。
作品の構成として、そこに説明をあまり割けないのはわからないでもないのだが、「どうやって、数日間のうちにここまでの準備ができたのか」の説明って原作だとしっかりあるんだろうか?
後半戦については、さらに言いたいことがいろいろあるが、紙幅もつきたのでここではやめておく。まあ、なんといっても誰もがひっかかるのは「動機」だろうね(笑)。
そんなことで、ここまでのことを仕込むやつは、絶対いないから……。
思いのほかここの総合評価点が低いのだって、6割がたはこの「動機」のせいじゃないのかな……?
パンフを読んでたら、犯人役の子までそう思ってたらしいのがアリアリで、「それを超えた想いもどこかであるのかもしれないなと感じました。そうじゃないと、あそこまでの行動には出ないと思うんです」とか言ってて笑った。なるほどそういうBL的関係性ね。でも「その人を会社に殺された」くらいの理由がないと、やっぱりあんなことはしないし、そもそも残り5人を貶めて何をしたかったのかっていう。しかも最終的に勝者として●●さんを送り込む形になって、会社に貢献しちゃってるわけだし。
「6人を1人に」「大学生どうしで落としあう」って人事に言われた件を、マスコミに流して大騒ぎにしてもらったほうが、1000倍、人事担当者をぎゃふんと言わせられたと思うんだよね……。
ちなみに、僕自身は「6人のうち1人が自分の知り合いを死なせた当事者であることに気づいた犯人が、なんとかして全員の前でそれを自ら告白させるように誘導するために仕組んだ」という真相を予想していたんですが(石持浅海風)、思い切り外しました(笑)。
ちなみに、浜辺ちゃんはかわいかったです!
楽しめたけど、、、(以下、本文)
原作未読。
普通に楽しめたけど、以下気になるので☆3つです。
・たった1ヶ月の就職面接準備でそんなに仲良くなる?
・特に野球部のノリが個人的に苦手。
・就職活動、ある1社だけにここまでこだわる人っていないでしょ。
・九賀の動機が弱すぎる。
・若者が死ぬ設定は苦手。
・就活から8年も経って、それぞれ自分の仕事頑張っているのに、集まることがあり得ない。
・浜辺美波にあの依頼をされたら、こちらはそれなりの見返りを要求するでしょ。
誰か一人を決めるとして、自分ならじゃんけんを提案するだろうな。一番fairだと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
そうはならんやろと脳内ツッコミが何度か。
とはいえなかなか展開はスピード感があり退屈はしませんでした。
動機がなかなかサイコパスで 共感できないというか、ちょっと物足りなさを感じました。
確かに、面接や研修って上っ面だけで意味のない当たり前をする場ばかり。
共感性羞恥ばりの見てて恥ずかしくなるディベートそこは共感できます。
勝手な最終面接がまかり通ってる、カメラ越しの訴えが通らない、最終選考の方針が急に変わるあたり、確かにダメな会社、終わってる人事だなとは思いましたけど。。
むしろあんな会社だと普通の人は辞退するような。。
あと、安易に主人公を病死させてよかったのか?取り返しつかない感を安易に演出しててチープに感じました。
何故、こんなにレビュー点数が悪いのか😂
評価の悪さに期待値下げて行ったからなのか、別の用事のついでに観たからなのか、原作を知らないからなのか分かりませんが、そこまで酷評するものではないかと😅
かの内山拓也作品(また出た😁)に比べたら、雲泥の差と言うか、比べるのも申し訳ないくらいに、こっちの方が断然いいですよ🤣
ネタバレってほどではありませんが、2時間ドラマ大好き人間の私めは、渡辺謙の息子が出てきた時にこれが犯人だって思って、渡辺大くんが本当に犯人だったら評価は3.0でしたが、ちゃんと6人の中に犯人はいましたしね🥳
あっ、今気づきましたが、会社が犯人ではないとすると、普通は暴露合戦が始まった時点で会社が中止にするはずなのに、中止にしなかった時点で、現実味が全くないから、そこで評価を下げているのかもしれませんね😅
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