六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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人狼ゲームのような感覚で観るのが正解かな
他人を見透かすことって重要?
傷つきたくなくて、まあるく周りを見れなくなった当時に感じた自己嫌悪を思い出しました。
しかしそれも昔の話
こじらせ九賀くんの「惨敗だよ」。この一言が頭に残ったので掘り下げたい。
◯絶+彼女との別れによる罪悪感、完璧になれなくなった自分、見下していた大学生と同じ場所にいることへの嫌悪
順風満帆な当時の自分に戻れる憧れの人=先輩
結果、先輩を精神の拠り所にしたのでしょうか。先輩って結局他人なんですがね
フォーカスは九賀にとっての身近な就活生&会社だけど、要するに「全員俺と同じクズなんだろ!?(先輩以外)」を証明したい。
ところが何とあからさまに良い奴(波多野くん)に遭遇。リーダー足る自分よりグループの支柱になっている…アイデンティティ崩壊の恐れ…
犯人を波多野くんに仕立て上げたのは、都合が良かっただけじゃなくて、貶したい気持ちもあったのかな。
だけど波多野くんは自分なりに消化して前を向いていた。彼は泥の中でも真っ直ぐ泳ぎ始めた
身勝手にも仕掛けた人間力勝負に負けたから、「惨敗だよ」の一言が出たのではと考えました。
元彼女の言葉を受けても、5年10年経っても九賀くんは「ごめん」と言える人にはならなさそう。でも波多野くんは「九賀くんらしい」と笑っていそうです。完敗だ。
追加の感想
構成が上手すぎる。全員熱がこもってて、役への入り込みも伝わってきてすごく良かった。
こういう映画大好き
嶌さん、裏の顔探りまくってごめん。ショートヘアが似合う。なんか「浜辺美波顔」が薄れてて演技見やすかったな
会社への執着と熱意が強く、地獄最終選考で生き残る実力と運の持ち主、、採用です。
評価点は気にせず、観たいと思った映画を見ると、とても楽しめるいい例の映画です。
この映画を見るかどうかは、正直迷った。
なぜか?
このサイトの評価が思ったより高くないからだ。
迷った。
迷ったが、映画館ですでに予告を見て(本当は、観る予定の映画の予告は観ないようにしているのだが)、とても興味を持ち、どうして嘘をついているのか、確かめずにはいられなかった。
そのため、意を決して観た。
感想?
面白かった。
観てよかった。
そして思った、なんでこんなに評価が低いの??
この映画は、現代版の「そして誰もいなくなった」と言える。
※もちろん殺人事件は起こらないのだが
そして、その内容だけにとどまらず、ストーリーは進んでいくのである。
この先も含めたストーリが、とても秀逸で、観ていて最後まで飽きることはなかった。
評価点は、あくまでも参考にして、観たい映画を見る。
本当に、観てよかったと思える作品でした。
中盤までは見入ってしまいましたが…
中盤までは想像を越えないが・・・
ヒロイン偏重主義のおれがヒロインTOP2にランクする浜辺美波主演なので、迷いなく観賞。
【物語】
ある人気エンターテインメント企業の新卒採用試験最終選考に嶌衣織(浜辺美波)、波多野祥吾(赤楚衛二)ら6人が残っていた。彼らは人事部から最終選考として1か月後に6人でグループディスカッションの審査を行い、最大6人全員を採用すると説明される。
この会社への入社を強く望んでいる6人は、グループディスカッションの事前準備を一緒に行い、団結して全員合格を目指す。ところが選考直前になって人事部から6人のうち1人しか採用できなくなったと通知される。
当日のディスカッションの課題として「6人で話し合い、一人の内定者を決める」が与えられる。 90分のディスカッション開始後、会場に置かれた謎の6枚の封筒が発見され、一枚を開くと6人のうち1人の罪を記した告発文が入っていた。残り5枚の封筒には他の5人の告発が書かれていると予測される。
誰が卑劣な封筒を準備したのか、6人は疑心暗鬼に囚われるが、運命を決する選考の制限時間は刻々と過ぎて行く。
【感想】
「まあまあ」という感じ。
予告編から想像できるのは6人の心理戦で、丁々発止やりあうのだろうと。そのとおりの展開で、何か想像の斜め上を行く展開があるかも、という期待は・・・
少なくとも前半は想像の域を出ない。 波多野の青臭い(青春映画っぽい?)セリフにイライラしたりもする。選考の結末が出たところでストーリーはひと区切り。
選考の結末がいかにも訳ありの感じなので、終盤にどんでん返しがあることは容易に想像できるのだが、どんでん返しの仕方は俺の想像の斜め上だった。
終盤の展開は良かったかと思う。
あとは、目当ての浜辺美波は可愛いさを十分堪能できたのでその点については満足。少なくとも可愛く撮られていなかった“サイレントラブ”、存在感の薄い“もしも徳川家康が総理大臣になったら”より楽しめた。
ただ、朝ドラ出演でさらにメジャーになった浜辺美波だが、依然として出世作“君の膵臓を食べたい”を超える作品が出てこないのはファンとして甚だ残念。
早くあれを超える作品を観たい。
「西新井へ」
最後の一押し足らず
一番のハイライトは最終面接に入る瞬間の不気味なBGM。あれはゾクゾクしました。
これからこの密室で何が始まるんだろうと…。いわゆる会話劇なので役者さんの演技は申し分なかったです。
物足りなさとしては根っからの悪人がいないことと、犯人の動機に正直言って共感しにくいところ。もう少しそこのエピソードシーンが多くても良かったかなと。
小説が読めていないので、サクッと映画で観れるなら〜と思ってしまいましたが、これは原作小説のほうがより楽しめそうです。
就活の話なので希望があってもいいのですが、最後はちょっと不気味な感じでも良かったなーと思いました。
期待しないで観ると…
一番知りたいことを教えてくれない映画
絶対犯人は嶌だと思って最初から見てましたが違いましたね。
自分は捻くれてるのでああいう何も無さそうな人間が私生活でも一番信用出来ないです笑
犯人も自供し、
嶌の裏側がとんでもない!でおわりかな?と思ったら⋯あれ?おわり?エンドロール後まで引っ張る気?と思ってみてましたが⋯仲睦まじい写真が出てきて終わってしまいました。
夜神月ばりの計画通りな顔をする嶌を想像してたので、かなり拍子抜けでした。
なんで一番盛り上がりそうな部分を隠して終わってしまったのかなぁと。
考察しようにも嶌のバックボーンも分かりませんしね。何かもどかしい映画でした。
1000万プレイヤー
日本の超一流企業の最終面接で人事担当役員(?)が好き勝手に、犯罪めいたことを容認するのは恐ろしいぜ。
浜辺に寄り添いすぎて、裏側を暴露しないので説得感が薄い(暴露しない理由も薄い:波多野の片思いパワーが強すぎる)。人の裏側なんてわからないよねーというテーマも、封筒に入っていたのは事件等でその人の性格に由来するものではない。だから逆に暴露してもいいじゃんと思う。
また犯行の動機が弱い、九賀君は合格した後に、ギリギリに蹴れば良かったのになぁ。
2時間近くも上映時間があるんだから、もう1歩踏み込んで描いてほしかった。
全員嘘つき??
今年一しょうもなかった
たたただ全てがしょうもない。
暴かれる嘘もしょうもなければ、トリック(と呼んでいいのか)もしょうもなく、犯人の動機もしょうもない。
どうせ1番潔白そうな嶌が過去に一人くらい殺してるんだろうと思ったが、それもなく。
波多野の死因がただの病死なのも哀れすぎて、作中での彼の存在意義が理解できない。
あとは、名前を見逃してしまったが、波多野の妹役の演技が下手くそに見えた。本人の力量か、演出家のミスか、わざとなのかは分からないが素人感が強く、気になって話が入ってこなかった。
原作に劣ることなく面白かった。映像化の工夫があって秀作だと思います。
先に原作を読んでいて、映像化されたら俳優さんは誰がいいかななどと空想しておりました。
映画化されると聞き、公開を待ちに待っておりました。
本のイラストもあって漫画化もされているのでビジュアルのイメージも持ってしまいますが、ファンなので浜辺美波さんと山下美月さんは良くて嬉しいですが、矢代は高飛車なところがあってキャバクラに勤めているという裏があるのでもっと派手な方が、スーツもパンツではなく短めのスカートの方が合っていると思いました(それが見たいというわけではなく、あくまで役の衣装として)。
波多野役の赤楚衛二さんはイメージにぴったり。
袴田はもっと骨太の体育会キャラなので(原作本にも「ひときわ大柄」「身長187センチ」と書いてあります)、実際にガタイが良くて声が太い人が良かったかなと思います(昔の深水元基さんのイメージ。今だと鈴木伸之さんかな)。
でもそれらは単なる感想で、作品としてとても素晴らしかった。ということは演者さんのキャラや演技もはまっていたということです。
原作とは内容を変えていたり割愛する個所もありました。
原作では東日本大震災があったばかりという設定と背景があって、それが採用者が急遽一人になった理由でもあります。
ほか、出身大学が違っていたり、嶌の兄の存在は割愛されていたりします。
本の通りだったらどんな感じになったのかなと思いましたが、でもその通りにしたらきっととても難しかったと思います。
逆に構成を変えているところが工夫で、どんでん返しになるところもちゃんと描かれていて、見事に仕上がっていて、私はとても良いと思いました。
低評価や批判の口コミが多いのに少々驚きましたが、そもそも作り話で、採用試験のやり方として確かにおかしいし、栄えている企業で採用者1名はないだろうとか、突っ込みどころはありますが、でも大学生の就活に対する欲とか人間関係とか、テーマはよく分かって私は感情移入できます。
私は一体何を見させられているのか。
原作未読なので、映画化によせて改変されているのか、原作に忠実なのかわかりませんが、私にとっては史上最低点をつけることになりました。
酷評前に、まずよかった点。
都内大学生の就職試験ということで自身の当時を思い出し、懐かしさと新卒で入ってくる若者の気持ちに思いを寄せられたことは、明日からの糧になりそうです。
また、浜辺美波のキャリアウーマン姿が新鮮でした。ワーキングウーマン的な気合の入ったメイクをする浜辺さんを初めて見た気がします。当然と言えば当然ですが、あ、映えるな、という印象で、いつもより大人びた浜辺さんが美しかったです。
さて、悪い点。
まず、学生同士が、誰が内定を得るべきか投票で決めるという設定が、は???です。
時代によって、学生側の売り手市場、買い手市場はあるかと思いますが。基本的に学生側が入りたい会社を選び、受験する、企業側が受験生の中から雇用するべき人物を判別するというのが就職活動じゃないんでしょうか?もちろん基本能力が優秀とか優秀じゃないという基準もあるでしょうが、それ以外にも企業風土にあっているとか一緒に働きたいと思う人柄等、企業の欲しい人材はそれぞれで、それは企業内部の人間でないと判断できません。それをなんで学生が決める??企業側になんの意図やメリットがある?わけがわかりません。
また、あのような就職試験を課すような企業に本気で入りたい学生がいるのでしょうか?給料がいい、オフィスがきれいとか言ってましたが、企業としてディベートがあのような方向性になった時になぜ止めない??あの中で語られたことが事実であれば、見ていた人事の社員が止めて、個別に事情を聞く展開になるのがまともな会社の振る舞いかと思います。
また、そもそもなぜ採用人数を学生に公表する必要がある??前日に「1人しか採用できなくなった」などと言われたら、経営状態が急に悪化したのかな?とおもう学生もいるはず。そもそも一人しか採用しないという時点でかなり将来性が怪しい(少人数の会社がダメというわけではなく、もし大きく発展する未来を描くのであれば、人材確保は欠かせないし、伸びざかりの会社は優秀な人材を多く欲しがる、必要としているもの)という意味です。会社の将来性に不安を感じる要素をわざわざ公表する会社に他人を蹴落としてまでいきたい理由は何??
そんな前提となる設定がメチャクチャなので、学生たちがあそこで真剣に言い争う意味がわからない。正直ずっと、これは何を見させられているのだろうか?と思いながら見ておりました。
百歩譲ってなんらかの犯人探しをする展開でも良いのですが、就職試験の中でする話ではないでしょう。お前らは何をしているんだと見ていた人事に帰らされるだけ。それも、受けている企業は、給料はいいかもしれないが、全く常識はずれの体質。
要するに、お話が成立してないとしか思えないのです。
劇中、何回か「あの当時は特殊な試験をやった時代」みたいなことを言ってはいましたが、いいんですよ別に、特殊でも。理にかなってさえいれば。でも、そうじゃない。就職試験って優秀な学生を判別するためのものでしょ?あの展開から学生の何を見抜きたいの???
他にも気になる点は多々ありました。が、細かいことよりもまず、そもそものお話の入り口がわけわからなかったのがとにかく私にはダメでした。
この物語の最大のミステリーは犯人が誰かではなく、なぜこの会社はこのような就職試験を学生に課したのか?ではないかと思います。そこに触れないのは厳しい。
最後に。私は人事部で働いた経験はありませんが、大手に勤めるたいていのサラリーマンはご存知かと。
ラストで「人事部が無能」みたいなことを叫んでいましたが、そもそも採用者を決定する権限は、人事部にはありません。
犯人を知ってても?たから?泣いた青春譚
2022年のラジオドラマは繰り返し聴くほど好きな作品。ヒロイン嶌(土村芳)の声が素晴らしく可憐。
実写もキャストが発表された時点で、浜辺美波と赤楚衛二はイメージにピッタリ過ぎて期待が増した。特に、種が明かされてからの波多野(赤楚衛二)の叫びは強く打った。綺麗事と嗤われそうだが、清くあとうとする青さに若さの輝きがあった。
ミステリとしては、肩透かしに感じる観客も多そう。ただ、散見される中身が薄いという批判には全く共感出来ない。渦中にいる者にとって、就活は痛い程切実で、何度も心を傷付けられる体験。犯人を知っていた為か、純粋な青春譚に感じた。波多野の苦しみと達観が、痛いほど胸に刺さった。
「六人の嘘付きな大学生」は見事にcatchyな表題だが、諸刃の剣かもしれない。表題から、6人の学生が内定を賭けて騙し合うゲームを期待しかねない。実際には、積極的に嘘を付くのは「犯人」だけで、後の5人は基本誤解を招く経歴を自ら語ろうとしないだけ。ド直球のミステリや頭脳戦を期待した観客は、低く評価してしまいそう。
わくわくさせる展開からの
面白くなりそうな話なんだけど…
面白げな内容ではあるけれど、実際は何かヌルかったなぁ。
全員就活が必死なのは分かるけど、感覚的に全員単純思考過ぎる気が。あんなに仲が良かったのに、不自然なくらい急激に人が変わるし、人を疑う。何も内部に犯人がいると決まった訳でも無いのに。
そして、最終的に綺麗に終わる。何だかなぁ。死んだ人無敵というのも、「室井慎次」同様気色悪い。
もっと面白くなる題材なだけに勿体なかった。就職試験の1日に絞れば良かったのに。
ミステリーを不満が残らないよう作るのは難しい
とても惜しい作品に感じた。
シチュエーションは面白い。
展開も悪くない。
しかしやはりミステリーの肝は
「いかに作品内の謎を解明するか」。
ほとんどのミステリー作品は
ばらまかれた謎をいくらか残して終わる。
たまにわざと謎を残して考察させる作品もあるが
大抵は謎をただ拾えきれずに幕を降ろす。
この作品もまさにそれ。
その他の映画として気になる点を差し置いても
やはり根幹の「謎」に関する部分を
いくらか回収しきれていない。
正直ミステリーというジャンルにおいて
キレイに風呂敷を畳めることの方が珍しい。
更に近年では伏線やどんでん返しが好まれる時代なので
根幹の謎以外にも畳まなければいけない風呂敷は多くなる。
それが更にミステリーというジャンルを小難しくし、
キレイに気持ちよく終わらせる事を許してくれない。
そして今作もご多分に漏れず、
「いかにどんでん返しをするか」に気を取られて
物語中盤までの言動や展開が矛盾してしまっている。
原作を読んでいないのでもしかしたら
そちらで上手くやっているのかもしれないが、
だとすれば小説を120分の映画にするとなった際に
説明足らず・言葉足らずな部分が出てきてしまっている。
この作品というよりは
現代のミステリー作品における課題なのかもしれない。
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