六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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小説とは異なる構成になってたらしいですが…。
面白くて感動的でしたが、モヤモヤ…
さすが優れた原作だけあって、かなり見入りました。
映画としても、映像の構成など相当な工夫が感じられたし、質も良かったので、満足できたかと思うところなんですが、色々とモヤモヤするところが・・・
そもそも就活を描いた作品に興味なんてないというのが正直なところだし、多分そこにはリアルなんてものはないと思っているわけで、まぁおもしろければいいかなと思いながらの観賞だし、この作品も面白かったから良かったのですが、完全に脚色された劇作品だなという認識にしかなれず、イマイチ作品に浸りきることができなかったのですが、それでも感動はあったので、逆にある意味凄いのかなーと。
とはいえ、この会社がヤバイと思ってしまうし、どうやって画像を撮ったのか─まぁ多分ホントは違う日だったんだろうけど、人事の人はどうなったのかとか小生意気の新人社員やちらちら覗く上司などの含みとか一体何だったのかとか─勝手に想像していればいいことなんだろうけど、謎解きのような作品の割にはこまかいところのツメが甘いような気がしました。別に完璧な筋を求め訳じゃないんですが、神々しいIT企業だけが何事もなかったようなオチにちょっと、モヤっとしただけです。
演者も、良かったけど、うまい感じですねぇというふうにしか・・・
いろいろ言っちゃいましたが、素直に楽しめた作品ではありました。
序盤の就活の雰囲気はすごく良かったけど
ジャスミンティーで一息。
人気エンタメ企業の新卒採用で一次、二次面接を通過し最終選考に残った男女6人の就活生の話。
6人でチームを作り1ヶ月後のグループディスカッションで6人全員で内定を目指し準備を進めるが…、迎えた最終選考当日合格するのは1人だけと通達され、最終選考が行われる会議室に置かれた1通の封筒で6人の関係性が…。
置かれた封筒を開けてみれば6人それぞれの知られたくない過去を書かれた文章、写真で、
崩れる6人の信頼と関係性、この封筒を置いたのは誰だ?と犯人捜しとなるけれど。
衣織から祥吾への“お願い”と頭を下げた意味深な序盤、どんでん返しな最終選考結果に、ん?何かある?と匂わせながらも8年後。
やっぱ裏で何かやってました?な展開になりながらも、見返した過去の映像で怪しげなグループメンバーの動きで真実は証されていくけれど、内定の為に週一で集まり一致団結した6人が置かれた封筒を機に崩れ、軽蔑の目、ディスり合いになってく姿が、犯人捜し、二転三転するストーリーよりも面白かったかな個人的に。
容疑者が二転三転するのは面白い
ちょっと期待外れでした。
原作未読ですが、色々省かれてるんだろうな…と。
最初の会社での説明会終わって出る時に、男二人が受付にゲストカード返してたんだけど、受付嬢が居るのに特に挨拶もなく。
面接官じゃないからどうでもいいの?(笑)
普通にありえんだろ…という感情から入ってしまった。
まあ先に行ってた4人はどうだったかわからんけど。
あんなに会議室で暴れてて人事の人何してんの?
なので会社側が仕組んだんかと思ってみてました。
あの面接の人が黒幕か?とか思ったけど、特に何の関わりもなく会社辞めてるし。
波多野が自分だって言ったのはなぜ?
嶌だと思って庇ったのかと思ったけど、そうでもなさそうだった。
そもそもの九賀の動機がねえ…。
それで先輩が自殺でもしていればわかるけど。
あと結局みんな良い人でした…っていうのもなんかな。
犯人の動機が推理でどうにかできる話ではなかった
映画での改変には良い部分もあるけれど
小説は凄い面白かったが、色々変わってる事に、そこ変える必要あった?と思う。
【異様な空間】
封筒をあけて叫ぶ【隣にいる】であろう人事に【問いかける】も一向に出て来ない。
意味が、分からない。隣から観ているなら、すぐに異常事態なのだから来るものだ。どんなに取り乱しても暴力が振るわれそうでも、絶対に入って来ないのだ。
【波多野君】
小説だと、皆の月の裏側を見た印象が本当に真実なのかと真相を聞きにいって裏側もひっくり返すトリックの話だったと思うんだけど、なぜか皆を陥れてやろうとする腹黒大魔王になってる。
なお、働いてた会社も不明のまま。
【嶌衣織】
封筒の中身が気になる。
ずる賢さが、この映画の嶌衣織には感じる為、恋心を利用する辺り、本当に酷い事をしてそう。
兄がいないのか事故もなく嶌衣織の足も普通に走れる為、身体の不自由だったという真実もなくなる。
(飲み会の後に小走りで違和感があった。)
【兄の存在が消えた】
兄に大ファンの後輩、ただの後輩になる。
【飲み会の真実は久賀に伝えない】
飲み会のデキャンタの真相は語られないまま。あれは皆で森久保を庇った結果。
飲めない嶌さんは酒に見せかけた飲み物だった気がする。
【波多野妹】
あまり仲も良くなってもない、みしろ嫌われてるのに、なんで家に上げた..しかも動画も普通に見せる。社外秘だろうに。
なお、妹はパスワード入力を1度も使わなかった模様。
妹の手柄をまるで自分が解いたように説明する。『この距離、どこでもドアがなければ、まわれない。』
【推理を披露するから集められる】
探偵モノが好きなのか、社会人の人達の時間を使ってまで、たいして仲良くしてたのも数日だけの皆を集めて披露する。
よく皆、来たな〜とは思った。
嶌衣織だけは仕事中のような気がするので
給料が発生してるんかな〜って考えがよぎる。
さぞかし気持ち良いに違いない
後輩に飲み物を出させ
会社内で給料を貰って披露する推理
私物化してると言って良いかも知れない。
【誰に投票するか】
票をずっと同じ人に入れる意味。
本来は妹が指摘する。
【面接官になった嶌さん】
納得いかない、断る事で時間を映画的に伸ばしたくなかったのだろう。インタビューとかいらない。写真撮影とか、何してるんだこの人って思った。なんの成果をして成しえてのインタビューなのかも語られない。【人をみる目、洞察力】に自信がなくなった、あの日をトラウマにしての面接官なのだから自分には出来ないと言う話がない。
そして最後、面接官は嶌衣織だけ。
なんで?初めての面接なのに、何故か彼女だけで面接が始まるのだ。
【感想】
正直、やっぱり小説が1番良いと思いました。
ただ、作品を知らなければ映画として簡単にまとめる形としては良いのではないでしょうか。自分には、ちょっとって感じでした。
ツッコミどころ満載のディスカッションスリラーだけど深く考えると楽しめません
2024.11.22 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(113分、G)
就活の最終面接を舞台に繰り広げられる精神ぶっ壊し系ディスカッションバトル
原作は浅倉秋成の同名小説
物語の舞台は、都内某所にある企業スプラリンクスの面接会場
人事部の鴻上(木村了)は、最終面接に残った6人に対して、「最後の面接はディスカッション方式で行い、内容によっては6人全員の合格もあり得る」と説明した
選考に参加するのは、リーダー的な資質を自認している九賀蒼太(佐野勇斗)、生真面目で嘘がつけない波多野祥吾(赤楚衛二)、公認会計士の資格を持つ森久保公彦(倉悠貴)、体育会系のノリの袴田高(西垣匠)、語学堪能な矢代つばさ(山下美月)、そして洞察力の高さを自認する嶌衣織(浜辺美波)の6人
彼らはディスカッションの内容を高めるために定期的に会うようになり、期間の1ヶ月を有意義に過ごした
そして、いざ本番直前に打ち上げと称して飲み会が始まり、酒の飲めない九賀は戸惑いながらも参加することになった
だが、その会が終わった頃、スプラインクスより1通のメールが届いた
それは「1人だけ採用」という内容の変更で、当日彼らは「投票制」によって「合格にふさわしい一人」を選ぶことになったのである
物語は、最初は辿々しく始まったものが、ある封筒の発見によって事態は急展開を迎える
衣織がその封筒に気付き、九賀がそれを手にすると、中には「全員の名前が書かれた封筒」が入っていた
空けるかどうかの議論になるものの、これは会社からのメッセージだと確信した九賀は自分用の封筒を開ける
だが、そこには別のメンバーの過去の悪事が写真付きで暴露されていたのである
映画は、その暴露を辿っていく中で「ふさわしい人物選定投票」が行われるのだが、後輩部員をいじめて自殺に追い込んだとか、恋人に中絶をさせたとか、キャバ嬢だったみたいなものまであった
犯罪から犯罪のようなもの、犯罪ですらないものまで混じる中で、彼らは犯人探しを始めていく
会社が設置したカメラを再生すると、最初に部屋に入ったのは森久保で、彼が封筒を置いたこともわかる
だが、森久保は前日に自宅に届き、会社から持ってくるように言われたと弁明する
それでも森久保犯人説は有力なまま、今度は「写真が撮られたのは同じ日」と言うことがわかる
そこで6人は自分のスケジュールを確認すると、その日に予定がなかったのは波多野だけだったことが判明する
スケジュールが空いているだけで犯人扱いされるのも理不尽な話で、波多野は抵抗するものの、とある真実が発覚し、それを認めざるを得なくなってしまうのである
と、ツッコミどころ満載になっている作品で、おそらく原作だとフォローしているんだろうなあと言う設定の粗を許容できるかどうかに掛かっている内容だった
誰もが思う「このディスカッションを会社が止めないのはなぜか」と言うものがあって、その様子を眺めているのに全く反応を示さない
それゆえに会社が仕組んだものかと言うふうに6人は思い込むのだが、実際にはある人物が仕掛けたものであり、会社としてはサプライズなものだったと思う
なので、高みの見物で「面白いことしやがる」と眺めている感じになっているので、「ここまでしてこの会社に入りたいのか?」と言う疑念が残ってしまう
渦中ではそう言った冷静な判断が見られないのはわからないでもないが、頭が悪い人たちが6人集まったと言うものではないので、単にパニクって気付きませんでしただったら全員不採用で良いと思う
むしろ、会社はなぜ止めないのかと言うシークエンスを話す15分があって、そこで議論をするとか、時間になるまで外側からドアは開けられないとか、何が起こっても90分が終わるまで会社は関与しないと言う注意書き(説明)があってから始まってもよかったように思えた
また、あの企業に入らないとダメと言う背景がある人物はおらず、むしろその逆の動機がある人物が一人と言う設定なので、それでも喰らいつくだけの理由があっても良かったように思えた
原作未読なので改編度合いは知らないのだが、私はてっきり「衣織は実は社員」と思っていて、さらに犯人ではないかと考えていた
その方が辻褄が合うことが多く、誘導していく流れとか、封筒を見つけるのを洞察力にするとかが自然に思える
また、「嘘」と言う字の中に「七」と言う漢字があって、わざわざ「六」にしているプロモーションなども見てきたので、てっきり「7人目の嘘つきな大学生」が登場するのだと思っていた
自分の妄想では波多野の妹・芳恵(中田青渚)が7人目の嘘つきな大学生で、そして、その「嘘」は「兄が封筒を処分したこと」だと思っていた
そこに描かれている暴露は「面接官の社員と応募学生の密会写真」みたいな見出しで、衣織が社員で面接担当官だったことが暴露される、と言うもの
その真実を知った波多野は絶望して自殺し、そして彼の死後に妹がそれを見つけて接触する
その中で、7人目の嘘つきな大学生が生き残った彼らに真実を暴露するのだと考えていた
随分と遠回りな妄想を鑑賞しながらしてしまったのだが、それくらい腑に落ちないところが多くて、どうやってまとめるのかなとか余計なことを考えてしまった
のめり込める人はのめり込めると思うのだが、就職活動をしたことがある人ならあり得ないと感じると思うので、就活がどんなものか知らない世代向けなのかなと思った
しれっと二人ほど起業しているところを見ると、才能あるなら社畜になるなと言うメッセージが込められているのかもしれません
いずれにせよ、勢いで見せる系の映画なのだが、あまり深く考えて見てはいけない映画なのだと思う
設定が面白く感じられて、浜辺美波の美しさをスクリーンで堪能できればOKと言う層向けの映画なので、ダメな人にはダメな映画なのかもしれません
大学ヒエラルキーが忠実なのかはわかりませんが、そのあたりは東京の大学に行った人もしくは現役生なら、こんな奴いそうとかで盛り上がれるのかもしれません
脚本が浅はか
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