六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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いやー・・・惜しい!
これを見に行った人の99%はハッピーエンドなんか期待していなかったと思う。予告編を見た人はバトルロワイヤルやライアーゲーム的な展開を想像していたのでは?
・・・が!結局全員良い人で、キレイーーにハッピーエンド。
最後にシマさんの闇編が始まって「ワタシは・・・人をコロシタ・・・」とかヤバイENDだったら★4評価だった。(ハタノはシマさんの過去に気付いたためコロされたということにしよう)そして真相は闇のまま、シマさんは大企業で活躍しながら「ニヤァ・・・」と黒い顔をしてEND。そういうのを期待していたんだ・・・
ギスギスした感じは好き
大学生らしいエピソードで始まり、1ヶ月で仲良くなるのは良いとしても、その距離感は早すぎやしないか?という違和感があったものの、かえってそれが最終選考の要項が分かってからのギスギスした空気や、封筒が開けられた後の変貌ぶりの振り幅を大きくして面白かった。 みんな開き直って悪態つく時の表情が別人すぎてゾクゾク。 結局のところ黒幕は誰なんだ?といろいろ考察しつつ、痛快な結末を期待していたけれど、想像していたのとは違う方向に行って、うーん。 起承転までは好きだったけど、そっち行っちゃったか。 決して悪い幕切れではないのだけど。 妹が登場して、この女優さん絶対知ってると思いつつも思い出せなかった。『市子』のケーキ屋さんだったか。 森久保役の倉悠貴さんの風貌が『スパゲティコードラブ』の時と全然違って結びつかない。そういや彼も『市子』に出てたな。
オチにズッコケる
大学生にとって勝負の場である就職活動。仲間から一変して敵同士になった6人による、腹の探り合いと粗探し… なのですが、暴露されるネタや展開がとても小ぢんまりしている。そもそも大企業に就職したから人生勝ち組確定というわけでもないので、就活から随分年月が経った大人から見ると、シチュエーション自体がさほど重要局面に感じなかったりもする…。 中盤で就活時代は終わり数年後に移行するので、ドンデン返しやネタバラシにワクワクしていたら、ズッコケるほどにショボい。というか、伏線のように描かれていたいくつかはただのミスリードで、びっくりするくらい小さい動機と何の展開もないキャラ設計で終わってしまい、肩透かしでした。 序盤は面白かったのにな…対象年齢は20歳以下ですかね…
こんなリクハラ会社は嫌だ
劇場で予告編を散々観た上での本編鑑賞となりました。ゴジラが憑依するほどの大役を務めた浜辺美波が、就活する大学生役で登場したので、主役とは言え東宝も軽い役をさせるなあと言うのが観る前の思いでしたが、果たして内容はどうだったのでしょうか。
”スピラリンクス”という新興のイケイケ会社の最終選考に残った6人の就活生のお話。初めは会社側から6人全員を採用する可能性もあると言われ、最終選考までの期間に互いに交流を深めて行くところから物語はスタート。ところが最終選考まであと1週間に迫った日に、突然会社から1人のみの採用に変更になったとの通知が会社から来て、それまで良好だった6人の関係は崩れました。しかも最終選考は、6人でディスカッションし、自分以外の誰かを推薦するという、これまた奇妙奇天烈なお題が出されてディスカッションは始まりましたが、面接会場には各人の過去の悪行が書かれた告発文が置かれていて、6人の関係性は決定的にぶち壊れ、疑心暗鬼に陥って互いを責め合うことになりました。
言ってみれば面接版の”バトルロワイアル”な訳ですが、正直こんな選考方法って、リクルートハラスメントだよなあと感じたところ。最終的に告発文は6人のうちの1人が仕掛けたものであることが判明し、会社側が関与したのは、ディスカッションで自分以外を推薦せよというお題を出したまでだったことが分かりました。ではあるものの、全員採用もあり得ることを伝えていながら、途中で1人のみに絞ると伝えるという重大な方針変更するような会社には、少なくとも私は嫌悪感こそ感じません。ところがこの6人には、私が持った類いの嫌悪感はなく、むしろ絶対に入社したいという思いを持ち続けた模様。こんな人間感情を無視した選考をする会社に入社したいというのが当世の若者気質だと言われればそれまでだけれども、殆どストックホルム症候群に陥りやすい人を採用しているだけなんじゃないかとも思われ、それが現実だとすればちょっとゾッとしました。
また現実問題として、業績が右肩上がりでイケイケのスピラリンクスが、1万人もの新卒応募者の中から1人しか採用しないことも、あまりリアリティがないなと感じたところでした。
以上、物語の大前提の部分に受け入れがたいところが多く、それ故に肝心のミステリーの部分があまり響きませんでした。無理矢理大前提に目を瞑れば、告発文を置いた”犯人”捜しの下りは攻守入れ替わりの場面が結構あって飽きが来ず、それなりに面白かったです。そういう意味では大前提が受け入れられさえすれば、もしくはもう少し受け入れやすい大前提であれば、本作の評価はかなり上がったように思われました。
一方、こんな奇妙奇天烈な選考方法を考案した人事部長の動機とか、浜辺美波扮する嶌衣織が入社して、パワハラまがいの態度で後輩を”指導”する場面が挿入されたところなど、最終的に全く回収されない話がいくつか登場し、この辺は必要だったのかしらと疑問に感じられました。
あと、佐野勇斗扮する九賀蒼太が、今一部で話題となっている慶應SFC出身という設定で、なんかSFCが変なアイコンになってるなあと。私が学生の頃は、(本来当たり前の話なんだけど)大学生なのにちゃんと勉強している学部ってことで、かつ実際優秀な人を輩出していて、かなり清新な感じだったんだけど、いつからこういう役割を背負うことになったのかという思いが沸きあがって来たところでした。
そんな訳で、本作の評価は★3.2とします。
切り抜き
1万人もの応募があった企業の採用試験の最終選考に残った6人の大学生の話。 最終選考は1ヶ月後にGDで行い、全員受かる可能性もあると告げられて、皆で定期的に集まり対策を練ろうとなって始まって行くけれど、最終選考10日前に6人にメールが届き、採用は1人、ふさわしい人をGDで決めるという当日の議題が示されて巻き起こっていくストーリー。 15分毎の投票形式が採用されて、どんなディスカッションになるのかと思ったら、封筒から流れが一転、白々しいリアクション合戦になっていく。 個人的には… いやいや誰を採用するかを決めるのはあくまでも企業ですよね? そして8年後、妹は何がしたいの? 交流も無かったのに今更? 一企業に何言ってんだこいつ? そもそも内定者の決定は企業ですよね?に戻る。 怪しい人が次々と変わっていく話しの流れは悪くないけれど、ご都合主義とツッコミどころ満載だし、設定と展開がひど過ぎてまるでのれなかった。
就活って大変
原作は未読です。
小説はかなり面白いと評判が良かったので、楽しみにしてましたが、残念ですがちょっと期待はずれでした。
原作がどのように描かれているのかは、不明ですが、たぶん映画化になって細かい演出が変わったか、文字で読んで頭の中で組み立ていくほうが、向いていたのかもしれないですね。
とても気になったのは、自分の採用に不利な過去の情報を突きつけられたときの、怒鳴ったり、騒ぎ立てる声の大きさとか、机を叩く音とかにすごくイライラしてしまいました。
小説だと音がないので、イライラはないんだろうなと感じました。
6人とも優秀なので、「他で内定とれるでしょ」とか思ってしまって、こんなに必死になる?って感じてしまいました。
各々の過去が暴かれていくと、次から次へと怪しいと思う人が、変わっていったのは、ちょっとドキドキ感があって良かったと思います。
次の封筒の中には何か書かれてるのかと期待してる自分がいました(笑)
それに企業側もここまで喧嘩をし始めたら、普通なら止めに入りそうなものだけど、止めに入らないとなると、企業側が仕組んだのかも?と思ったり。
その辺りは面白く観られました。
ただサスペンスとしては、はらはらした感覚もなく、浅くて物足りないです。
そして犯人の動機も浅すぎて、びっくりしてしまいました。
私はこのような就活はしたことがないので、よくわかりませんが、内定をなかなか貰えないなど、就活に悩んでいる学生にとったら死に物狂いなのでしょう。
そんな学生の大変さが少しわかったような気がします。
余談だけど、赤楚くんってこんな感じの真面目で正当な事を言う優等生の役多いですね😊
浜辺さんと赤楚さんのファンには薦められる
時間が出来たので、3回目行ってきました。 いや~改めて思ったが、浜辺美波さんは美しい。それだけを見てきました。(笑) 個人的には大学生役の時より、社会人7年目(?)の役の方がお気に入り。 アップが多いので、見いってしまうけど、完璧に美しい。 でも美しさだけでは大ヒットもしないし、女優評価が上がるわけでもないし。 大女優になるには実力はモチロン、作品に恵まれると言った運も必要ですね。 ✳きっと『こんなコメント書いてて、恥ずかしくないのか、コイツ?』って思ってる方居るだろうなぁ?とか、思いながら書いてます。(笑) ------------------------------------------------------------ 2回目、見てきました。 一昨日は浜辺さんだけ見てた気がする。 今回はちゃんと見た、気がする。 前回は、声が大きすぎる。舞台ではないので、演技の方向性が有ってないと、学芸会のようになってしまうと凄く感じた。 (監督の嗜好なのでしょうが) 今回はきちんと見た。原作とは結構違っていたが、映画という尺を考えると、綺麗に纏まったと思います。 ただ衣織に関する封筒の中身、映画版だったら何が書かれていたのかが気になります。 ぜったい原作とは違うと思うのですが・・・? ------------------------------------------------------- 大きなスクリーンでお二人を2時間 堪能出来ます。 まぁ、それだけかなぁ? でも、浜辺美波さんファンの私としては ☆5です。\(^_^)/
小説とは異なる構成になってたらしいですが…。
小説とは異なるストーリー展開に なっているとざわついてましたが、 私的にはまだ小説未読の状態でしたので 割りと楽しめました。 いつも、原作を読まずに映画から 入り面白ければ、 後追いで読む派なのですが…。 物語は、一流企業の就活が 主な話でしたが、 選考方法が一癖ある会社で、 変わった方法で最終選考を 行います。 その参加者の中に、 とある思いをもった人物が ある計画の為に、 罠を仕掛けて混乱に巻き込むみたいな ストーリーでしたね。 首謀者が二転三転し、 皆が怪しくみえてきて 解決したかと思いきや また、二転三転する展開は なかなか見応えありましたよ。 予告はちょっと怖い感じを 匂わせてますが、 怖く無いので安心して観れますよ。
面白くて感動的でしたが、モヤモヤ…
さすが優れた原作だけあって、かなり見入りました。 映画としても、映像の構成など相当な工夫が感じられたし、質も良かったので、満足できたかと思うところなんですが、色々とモヤモヤするところが・・・ そもそも就活を描いた作品に興味なんてないというのが正直なところだし、多分そこにはリアルなんてものはないと思っているわけで、まぁおもしろければいいかなと思いながらの観賞だし、この作品も面白かったから良かったのですが、完全に脚色された劇作品だなという認識にしかなれず、イマイチ作品に浸りきることができなかったのですが、それでも感動はあったので、逆にある意味凄いのかなーと。 とはいえ、この会社がヤバイと思ってしまうし、どうやって画像を撮ったのか─まぁ多分ホントは違う日だったんだろうけど、人事の人はどうなったのかとか小生意気の新人社員やちらちら覗く上司などの含みとか一体何だったのかとか─勝手に想像していればいいことなんだろうけど、謎解きのような作品の割にはこまかいところのツメが甘いような気がしました。別に完璧な筋を求め訳じゃないんですが、神々しいIT企業だけが何事もなかったようなオチにちょっと、モヤっとしただけです。 演者も、良かったけど、うまい感じですねぇというふうにしか・・・ いろいろ言っちゃいましたが、素直に楽しめた作品ではありました。
序盤の就活の雰囲気はすごく良かったけど
序盤の10分くらい、就活の雰囲気はリアルで気持ち悪さがしっかり表現できていました。しかしグループディスカッションになると、テンポが悪くパッとしませんでした。真相の部分は伏線が張り切れてないのに、伏線風のナゾのシーンが多く勿体なかったです。
ジャスミンティーで一息。
人気エンタメ企業の新卒採用で一次、二次面接を通過し最終選考に残った男女6人の就活生の話。
6人でチームを作り1ヶ月後のグループディスカッションで6人全員で内定を目指し準備を進めるが…、迎えた最終選考当日合格するのは1人だけと通達され、最終選考が行われる会議室に置かれた1通の封筒で6人の関係性が…。
置かれた封筒を開けてみれば6人それぞれの知られたくない過去を書かれた文章、写真で、
崩れる6人の信頼と関係性、この封筒を置いたのは誰だ?と犯人捜しとなるけれど。
衣織から祥吾への“お願い”と頭を下げた意味深な序盤、どんでん返しな最終選考結果に、ん?何かある?と匂わせながらも8年後。
やっぱ裏で何かやってました?な展開になりながらも、見返した過去の映像で怪しげなグループメンバーの動きで真実は証されていくけれど、内定の為に週一で集まり一致団結した6人が置かれた封筒を機に崩れ、軽蔑の目、ディスり合いになってく姿が、犯人捜し、二転三転するストーリーよりも面白かったかな個人的に。
容疑者が二転三転するのは面白い
就職の最終選考の場なのに、隣の部屋でプロセスを観ているはずの採用担当の社員が、騒動を放置しているという設定に、ちょっと無理は感じつつ、容疑者が二転三転するのは面白いと思いました。 ただ、所詮、学生のすることレベルを意識して物語を作ったのか、大人の社会のようなドロドロさがなく、とんでもない悪人もおらず、考えてることや、動機も根深いものでもなく・・・ その為、最後のネタ晴らしも、ちょっと物足りなさを感じました。 最終的に内定した人が、本当は、ヤバい過去を持った人で、あの出来事の裏には、誰も知らない、もっと恐ろしい事実があったみたいな、さらに捻った続編があったら面白いと思います。
ちょっと期待外れでした。
原作未読ですが、色々省かれてるんだろうな…と。
最初の会社での説明会終わって出る時に、男二人が受付にゲストカード返してたんだけど、受付嬢が居るのに特に挨拶もなく。
面接官じゃないからどうでもいいの?(笑)
普通にありえんだろ…という感情から入ってしまった。
まあ先に行ってた4人はどうだったかわからんけど。
あんなに会議室で暴れてて人事の人何してんの?
なので会社側が仕組んだんかと思ってみてました。
あの面接の人が黒幕か?とか思ったけど、特に何の関わりもなく会社辞めてるし。
波多野が自分だって言ったのはなぜ?
嶌だと思って庇ったのかと思ったけど、そうでもなさそうだった。
そもそもの九賀の動機がねえ…。
それで先輩が自殺でもしていればわかるけど。
あと結局みんな良い人でした…っていうのもなんかな。
犯人の動機が推理でどうにかできる話ではなかった
内容や展開はとても良く、最後の真犯人解説までは中々だと思っていた。 しかし、最後の犯人のネタバラシとその動機で「分かるけど、それでここまでやる?」と思った。 自分も就活したから共感できる部分もあるし、 「人事は一体何を見てるんだ」と思うことはあったが、 それにしてもやり過ぎ。。 正直期待し過ぎたか、ちょっと残念😢
映画での改変には良い部分もあるけれど
小説は凄い面白かったが、色々変わってる事に、そこ変える必要あった?と思う。
【異様な空間】
封筒をあけて叫ぶ【隣にいる】であろう人事に【問いかける】も一向に出て来ない。
意味が、分からない。隣から観ているなら、すぐに異常事態なのだから来るものだ。どんなに取り乱しても暴力が振るわれそうでも、絶対に入って来ないのだ。
【波多野君】
小説だと、皆の月の裏側を見た印象が本当に真実なのかと真相を聞きにいって裏側もひっくり返すトリックの話だったと思うんだけど、なぜか皆を陥れてやろうとする腹黒大魔王になってる。
なお、働いてた会社も不明のまま。
【嶌衣織】
封筒の中身が気になる。
ずる賢さが、この映画の嶌衣織には感じる為、恋心を利用する辺り、本当に酷い事をしてそう。
兄がいないのか事故もなく嶌衣織の足も普通に走れる為、身体の不自由だったという真実もなくなる。
(飲み会の後に小走りで違和感があった。)
【兄の存在が消えた】
兄に大ファンの後輩、ただの後輩になる。
【飲み会の真実は久賀に伝えない】
飲み会のデキャンタの真相は語られないまま。あれは皆で森久保を庇った結果。
飲めない嶌さんは酒に見せかけた飲み物だった気がする。
【波多野妹】
あまり仲も良くなってもない、みしろ嫌われてるのに、なんで家に上げた..しかも動画も普通に見せる。社外秘だろうに。
なお、妹はパスワード入力を1度も使わなかった模様。
妹の手柄をまるで自分が解いたように説明する。『この距離、どこでもドアがなければ、まわれない。』
【推理を披露するから集められる】
探偵モノが好きなのか、社会人の人達の時間を使ってまで、たいして仲良くしてたのも数日だけの皆を集めて披露する。
よく皆、来たな〜とは思った。
嶌衣織だけは仕事中のような気がするので
給料が発生してるんかな〜って考えがよぎる。
さぞかし気持ち良いに違いない
後輩に飲み物を出させ
会社内で給料を貰って披露する推理
私物化してると言って良いかも知れない。
【誰に投票するか】
票をずっと同じ人に入れる意味。
本来は妹が指摘する。
【面接官になった嶌さん】
納得いかない、断る事で時間を映画的に伸ばしたくなかったのだろう。インタビューとかいらない。写真撮影とか、何してるんだこの人って思った。なんの成果をして成しえてのインタビューなのかも語られない。【人をみる目、洞察力】に自信がなくなった、あの日をトラウマにしての面接官なのだから自分には出来ないと言う話がない。
そして最後、面接官は嶌衣織だけ。
なんで?初めての面接なのに、何故か彼女だけで面接が始まるのだ。
【感想】
正直、やっぱり小説が1番良いと思いました。
ただ、作品を知らなければ映画として簡単にまとめる形としては良いのではないでしょうか。自分には、ちょっとって感じでした。
ツッコミどころ満載のディスカッションスリラーだけど深く考えると楽しめません
2024.11.22 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(113分、G)
就活の最終面接を舞台に繰り広げられる精神ぶっ壊し系ディスカッションバトル
原作は浅倉秋成の同名小説
物語の舞台は、都内某所にある企業スプラリンクスの面接会場
人事部の鴻上(木村了)は、最終面接に残った6人に対して、「最後の面接はディスカッション方式で行い、内容によっては6人全員の合格もあり得る」と説明した
選考に参加するのは、リーダー的な資質を自認している九賀蒼太(佐野勇斗)、生真面目で嘘がつけない波多野祥吾(赤楚衛二)、公認会計士の資格を持つ森久保公彦(倉悠貴)、体育会系のノリの袴田高(西垣匠)、語学堪能な矢代つばさ(山下美月)、そして洞察力の高さを自認する嶌衣織(浜辺美波)の6人
彼らはディスカッションの内容を高めるために定期的に会うようになり、期間の1ヶ月を有意義に過ごした
そして、いざ本番直前に打ち上げと称して飲み会が始まり、酒の飲めない九賀は戸惑いながらも参加することになった
だが、その会が終わった頃、スプラインクスより1通のメールが届いた
それは「1人だけ採用」という内容の変更で、当日彼らは「投票制」によって「合格にふさわしい一人」を選ぶことになったのである
物語は、最初は辿々しく始まったものが、ある封筒の発見によって事態は急展開を迎える
衣織がその封筒に気付き、九賀がそれを手にすると、中には「全員の名前が書かれた封筒」が入っていた
空けるかどうかの議論になるものの、これは会社からのメッセージだと確信した九賀は自分用の封筒を開ける
だが、そこには別のメンバーの過去の悪事が写真付きで暴露されていたのである
映画は、その暴露を辿っていく中で「ふさわしい人物選定投票」が行われるのだが、後輩部員をいじめて自殺に追い込んだとか、恋人に中絶をさせたとか、キャバ嬢だったみたいなものまであった
犯罪から犯罪のようなもの、犯罪ですらないものまで混じる中で、彼らは犯人探しを始めていく
会社が設置したカメラを再生すると、最初に部屋に入ったのは森久保で、彼が封筒を置いたこともわかる
だが、森久保は前日に自宅に届き、会社から持ってくるように言われたと弁明する
それでも森久保犯人説は有力なまま、今度は「写真が撮られたのは同じ日」と言うことがわかる
そこで6人は自分のスケジュールを確認すると、その日に予定がなかったのは波多野だけだったことが判明する
スケジュールが空いているだけで犯人扱いされるのも理不尽な話で、波多野は抵抗するものの、とある真実が発覚し、それを認めざるを得なくなってしまうのである
と、ツッコミどころ満載になっている作品で、おそらく原作だとフォローしているんだろうなあと言う設定の粗を許容できるかどうかに掛かっている内容だった
誰もが思う「このディスカッションを会社が止めないのはなぜか」と言うものがあって、その様子を眺めているのに全く反応を示さない
それゆえに会社が仕組んだものかと言うふうに6人は思い込むのだが、実際にはある人物が仕掛けたものであり、会社としてはサプライズなものだったと思う
なので、高みの見物で「面白いことしやがる」と眺めている感じになっているので、「ここまでしてこの会社に入りたいのか?」と言う疑念が残ってしまう
渦中ではそう言った冷静な判断が見られないのはわからないでもないが、頭が悪い人たちが6人集まったと言うものではないので、単にパニクって気付きませんでしただったら全員不採用で良いと思う
むしろ、会社はなぜ止めないのかと言うシークエンスを話す15分があって、そこで議論をするとか、時間になるまで外側からドアは開けられないとか、何が起こっても90分が終わるまで会社は関与しないと言う注意書き(説明)があってから始まってもよかったように思えた
また、あの企業に入らないとダメと言う背景がある人物はおらず、むしろその逆の動機がある人物が一人と言う設定なので、それでも喰らいつくだけの理由があっても良かったように思えた
原作未読なので改編度合いは知らないのだが、私はてっきり「衣織は実は社員」と思っていて、さらに犯人ではないかと考えていた
その方が辻褄が合うことが多く、誘導していく流れとか、封筒を見つけるのを洞察力にするとかが自然に思える
また、「嘘」と言う字の中に「七」と言う漢字があって、わざわざ「六」にしているプロモーションなども見てきたので、てっきり「7人目の嘘つきな大学生」が登場するのだと思っていた
自分の妄想では波多野の妹・芳恵(中田青渚)が7人目の嘘つきな大学生で、そして、その「嘘」は「兄が封筒を処分したこと」だと思っていた
そこに描かれている暴露は「面接官の社員と応募学生の密会写真」みたいな見出しで、衣織が社員で面接担当官だったことが暴露される、と言うもの
その真実を知った波多野は絶望して自殺し、そして彼の死後に妹がそれを見つけて接触する
その中で、7人目の嘘つきな大学生が生き残った彼らに真実を暴露するのだと考えていた
随分と遠回りな妄想を鑑賞しながらしてしまったのだが、それくらい腑に落ちないところが多くて、どうやってまとめるのかなとか余計なことを考えてしまった
のめり込める人はのめり込めると思うのだが、就職活動をしたことがある人ならあり得ないと感じると思うので、就活がどんなものか知らない世代向けなのかなと思った
しれっと二人ほど起業しているところを見ると、才能あるなら社畜になるなと言うメッセージが込められているのかもしれません
いずれにせよ、勢いで見せる系の映画なのだが、あまり深く考えて見てはいけない映画なのだと思う
設定が面白く感じられて、浜辺美波の美しさをスクリーンで堪能できればOKと言う層向けの映画なので、ダメな人にはダメな映画なのかもしれません
大学ヒエラルキーが忠実なのかはわかりませんが、そのあたりは東京の大学に行った人もしくは現役生なら、こんな奴いそうとかで盛り上がれるのかもしれません
脚本が浅はか
映画の中にあった『浅はかだよって』台詞はこの作品そのもの。映画の中の話が無理くりで素人が書いたレベル、演技がそこに合わせていて苦しかった。 前半の会議室に閉じ込められのやり取りが特につまらなく、映画のCUBEを思い出した。 2.0の気持ちが3.0に昇格した理由は(笑)チープな脚本なりに後半はなんかかんかそれなりに楽しめたからである。 今週1番期待してた作品にガッカリ、期待はずれ。
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