「今回も身も蓋もない事言うね。何だ?このバカミスは?」六人の嘘つきな大学生 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
今回も身も蓋もない事言うね。何だ?このバカミスは?
謎解きミステリーってのは、謎を解く過程を楽しむものだが、この映画に関しては、その謎が解くまでもない、たわいもない謎で別に解決しなくてもいいと思うぜ?この謎は別に真相を知らなくてもいいじゃん?
就活にお祈りされまくって、仏様になっちゃいそうな六人の就活生の採用を一か月伸ばして、一ヶ月後には、
合格したのは六人でなく、採用は一人となりました。ディスカッションで一人を、決めて、生き残った一人が採用となります。
と、企業からメールが届くが、バトルロイヤル形式で、ディスカッションを駆使して、内定者を一人決める...?
こんな無茶振りする企業、入社したら更に無茶振りされるに決まっているんだから辞退しろよ?
そんな無茶振りされても、この企業に就職したい、社畜候補生に成り下がった六人達が、ディスカッションを始める。そのディスカッションの途中で、謎の封筒を発見する。
封筒の中には、六人達の過去の悪行と、その証拠の写真が入っていた。でもさ、この写真は盗撮なんだよね?人権って知ってますか?企業様?
このディスカッションの制限時間は一時間に設定されているが、一時間を過ぎてもディスカッションは続く。おい!脚本家!お前、起きているか?
そして、ディスカッションは唐突に終わり、場面は同じ部屋だが、8年の月日が過ぎたようだ。
一人だけ、この人権無視企業に就職したようで、ディスカッションした同じ部屋を借りて、採用バトルロイヤルをした六人でなく、五人が集合する。
全身黒づくめ、ボタンだけ白の男は、大学の先輩が立ち上げたベンチャー企業に内定した。もう一人の男はパーソナルジムを立ち上げたようだ。
そこで、採用バトルロイヤルで、過去の悪行を告発した犯人探しが始まるのだが、
今、仕事が決まっているならば、過去に面接して不採用になった理由を知りたいと思いますか?思わねえよ?
その会社は縁が無かっただけじゃん?いつまでも、過去の事でウジウジしてんじゃねぇよ?
でも、この五人はウジウジとした、いじけかじり虫なので、まっこと、どうでもいい謎解きごっこが始まる。
主犯格の堕胎男が、何か叫んでいて独白していたが、下手な芝居で見ていらんない。女のギャーギャー五月蝿くて目障り。
で、V6のイノッチに似ている男が全ての真相を音声に遺しておいて謎ポエムを朗読する。何だ、これは?詩のボクシングの発表会かよ?
いや、本当に登場人物の男どもの見分けがつかなくて困った。みんな長髪を6.4分けにしているから、メガネかけている奴だけ別人と分かったが、見分けがつかない。
小栗旬と、菅田将暉を混ぜてくんない?おじさんには見分けがつかないのだよ?
最後のシーンで、唯一、入社した女が面接官になって登場。三人の就活生の面接を始めるとこで暗転、終劇。
EDテーマの緑黄色社会の曲のタイトルが「 馬鹿のひとつ覚え」 ってのは、この映画の事を指しているのか?だとしたら、凄いギャグだな?
けつろん、こんな出鱈目なリサーチもろくにしていないバカミスがベストセラーで、それを面白いと思う読者の文盲の阿呆、それを映画化する阿呆、それを見るハメになった俺みたいな阿呆。阿呆の連鎖は止めなければなりませぬ。
どうせ、小説を映画化するんだったら、筒井康隆作品をやれよ?
ジェームス・ワン監督で「 問題外科」 とか、松重豊主演で「 薬菜飯店」 とかさ?いいぞー?筒井康隆は!
あ、ごめん、忘れてた。けつろん!見ると阿呆になるから見なくていいよ?阿呆は伝染病です。うつるぞ?
あ、それから月の裏にはナチスが基地を作っていてUFOを飛ばしているんだぜ?知らなかった?ムー民なら、皆んな知ってるイロハのイだぜ?覚えとくよーに!