劇場公開日 2024年11月22日

「なぜレッドオーシャンを目指すのか?」六人の嘘つきな大学生 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なぜレッドオーシャンを目指すのか?

2024年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

個人的に、就職活動に関しては、
30年前で、しかも、その当時
皆とは全く違う方向に向かったので、
集団で、一つの方向に向かう就職活動は
結局知らないままだ。

なので、ここに描かれる、
自分のやってきたこと
自分のセールスポイント
会社に入ってからの目標
などなど、昨今の就職活動で要求されることは
全くやっていない。

工学部だったけれど、
教授推薦を使わず、
中途採用を目指したので、
失敗すれば、0からの就職活動になるので、
当時とてはなかなか恐ろしいことをしていたのだが。
(M2の前期で中退、現職に就職)

若い人を見ていると、
採用する側の都合で、
手間を減らすために、
たくさんのことを要求されていることが
理解できた。

でも、それが行き過ぎている印象も受ける。
で、要求する側も実は着いて行けていないから
どこかで省略して、ミスマッチと
行き違いが起こる。

そりゃ、入ってから、なんか違うで
辞める人は出てくるよな。

何十年か後にこの映画を見たときに
この時代を切り取った作品とも言えるんだろう。

この、皆が
一斉に、
同時期に、
ルールに則って、
競い合う、
っていうこの状況に、
いつまで乗っかるんだろう?

競争が得意な人の一人勝ちの
このルールにいつまで皆が付き合うんだろう?

皆が付き合うからこそ、
この作品が生まれて、
こうして映画を観れるのだけれど。

新米エヴァンゲリスト