「表の顔と裏の顔。本当の自分って誰‼️」六人の嘘つきな大学生 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
表の顔と裏の顔。本当の自分って誰‼️
刺さる映画でした。
基本、真面目でひたむきな若者のストーリーで共感しました。
受験→就活→婚活→妊活→終活と、
人生にはさまざまな節目があります。
今や折角入社した会社を、1か月や2か月で辞めちゃうのも、
ザラにある時代ですが、就活は受験に次ぐターニングポイント。
人気の優良企業に入社を狙う6人の大学生たち。
誰もが憧れる企業の「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の、
それからの1か月間を追って行きます。
6人はグループ・ディスカッションを週一度開いて親睦を深めて
仲良くなっていきます。
10日前になって突然、
6人全員内定の可能性から、6人のうちの1人を、
合議で決めてくれ・・・との指示メールが人事部から来ます。
そして選考日の当日の会議室。
監視カメラが備え付けられています。
そこでめざとい推理マニアの嶌衣織(しまいおり=浜辺美波)が
不審な封書を見つけるのです。
それには各人の裏の顔のリークした(告発文)が入っていたのです。
写真の載った告発文には思いもしない彼らの人に知られたくない秘密が
書かれていました。
秘密があからさまになった事で疑心暗鬼が始まり、仲間の評価が
ガタ落ちしたり。
犯人探しが加熱していく様子は、なかなかスリリングな展開です。
脛に傷もつ彼らたち。
リークにびっくりしてたら、6人の15分に一回、合計5回に渡る投票も、
着々と重ねられ真面目に進んでいきます。
紆余曲折の末に一名が選ばれます。
ここで終わりかと思ったら、
話はなんと8年後へ。
8年前にリークの犯人とされたBさんのプロロッピーを
開けると、そこには思いがけない告発文の裏付けが取られており、
事の真相が解明されていました。
事実は全然内容が違っていました。
原作は朝倉秋成の165万部発行のベストセラー。
漫画化もされ、舞台化もそしてラジオドラマにもなったそうです。
とてもタイムリーな内容。
若者なら誰もが経験してることなので共感できますね。
6人の若手スターがみんな持ち味を出していました。
(浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠)
基本的には、密室ミステリーですが、退屈はしませんでした。
個人的には推しの浜辺美波さんの憂顔がナイスでした。