スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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大画面で観劇気分
幕間休憩こそなかったが、芝居のあとは華やかな階段降りのレビューで締められ、舞台を観ているような心地のする作品だった。
あとでどこかの雑誌で監督のインタビュー記事を読んだが、やはり監督は映画の原点に立ち帰り、まずは役者を引きたてる本を考えて舞台を構成し、それを映画に撮ったのだそう。
今や大女優の貫禄も備わった長澤さんと彼女を囲むこれだけのメンバーの生舞台だったら都会でしか興行されないだろうし、チケットは高価、しかも取るのは難しいだろう。だけど映画にすれば全国で一度にたくさんの人々が楽しめる。わたしはハリウッド映画「バビロン」の中の大勢の正装した人々が劇場(映画館)でスクリーンを見つめる場面を思い出し、こういう作品もあっていいと思ったのでした。
スオミの話をしましょう
三谷テイストと長澤まさみの肢体を楽しむ。
三谷幸喜映画作品は“ステキな金縛り”以降は毎回劇場で観ているし、それ以前の作品もビデオでは全て観ている。今回は大好きな長澤まさみ主演と言うことで、いつにも増して楽しみにしていた。公開日が旅行期間中に当たったため観るのが遅れたが、やっと観れた。
【物語】
著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)がある日忽然と姿を消す。寒川は警察沙汰にすることを拒むが、寒川付きの編集者呉乙骨(戸塚純貴)は、スオミの前夫で刑事の草野圭吾(西島秀俊)を呼ぶ。草野は密かに部下を連れて草川邸にやって来る。スオミの居所を探るべく、現夫の寒川に最近の様子を色々と聞き出すが、草野と過ごしたスオミとは別人のようなふるまいに動揺する。 捜査をする中で、最初の夫で庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、2番目の夫でYouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、3番目の夫で警察官の宇賀神守(小林隆)も寒川邸にやってくる。 最初夫から現在の夫まで、歴代の夫5人が顔を揃え、それぞれ今も気を掛けているスオミのことを語り合うが、5人それぞれが語るスオミは他の男が知るスオミとは別人だった。
【感想】
三谷幸喜っぽさを十分楽しめた。
基本ずっと一件の家の中で展開するというところからして、三谷幸喜らしい。主演級イケメン俳優とクセのある名脇役がバランス良く配置されているのもスクリーンを眺めている上での心地良さに通じている。もちろん、三谷らしい台詞回しも。
それに加えて、長澤まさみがとても魅力的。今回はその美しい肢体が余すことなく活写されていることが◎ 改めて「長澤まさみってスタイルいいなあ」と実感。
それから宮澤エマが目に留まった。彼女は最近色々な作品で重用されているが、確かに適度なキレイさといつも的確な演技。主演なら観ないが、助演としてはとても良い。
最後には予期しなかったフィンランド ネタ。昨年旅行したばかりだったので、余計に作品に親しみが湧いた。
暇つぶし程度の気楽さで眺めるのがおススメ。
あんまり
ダイヤモンドはベストフレンド♪
皆さんのレビューになかなか辛口のものが多かったので、鑑賞に多少の不安も有りましたが、「鎌倉殿の13人」も「古畑任三郎」も好きな作品だし、長澤まさみさんも大好きな女優さんなので、楽しみに鑑賞をして来ました。
自分はなかなかに楽しめましたヨ。上映終了後には若いお姉ちゃんのグループが「めちゃ面白かった!」とか何とか盛り上がっていましたヨ。
1960年代位のハリウッドのコメディ映画辺りのテイストですかネ。40~50才代以後のオジサン向けかナ?
カスタマイズして舞台で上演すると、結構ロングランヒットするんじゃないかと…ただ、これだけのオールキャストを拘束するのは難しいかww
マリリン・モンローの葬儀には、最初の夫と二番目の夫のジョー・ディマジオと三番目の夫のアーサー・ミラーが揃って棺を担いだという逸話も有る様だから、魅力的な女性一人に沢山の男達が虜になって翻弄されるというのは、古今東西典型的な男女関係のパターンなんでしょうかネ?
騙されていた(…かも知れない)男達も、彼女を恨む者は誰も居なくて、皆自分が一番愛されていたと思いたくて、皆結構幸せそうに見えましたヨ…いけないいけない、そうすると『頂き女子』を肯定する事になってしまうかww
スオミが既に亡くなってしまっていて、スオミの本心が永遠に謎のまま終わる…とかいうのも面白かったかもネww
ラストの皆でのレビューシーン等も、マリリン・モンローの“ダイヤモンドはベストフレンド♪”等を彷彿とさせてくれて、此処ら辺もオジサン好みでしたww
何処のシーンだったか、壺にハマって一人で笑いが止まらないシーンが有りました。何処だったか忘れたけど…ww
とても楽しい一時を過ごさせて頂きました。
誰かのファンなら
そんなに不味くなかったですよ
コメディはともかく、サスペンスとして酷評するまでの映画ではないかな
【あらすじ】
スオミという女性が誘拐されました。
夫と元夫たちが協力して要求された金額を集め、救出に向かったはずでしたが、空から放り投げたアタッシュケースの中は空でした。
妻の命より金の惜しくなった夫が金庫に隠してしまったのです。
しかし、結局のところ、スオミ自身による狂言誘拐でしたので、実害はなし。
スオミは夫と離婚し、別の新しい男をひっかけて去っていくのでした。
【感想】
コメディ映画としては、どのあたりが良かったのかよくわかりませんでした。映画館でも部分部分でちょっと笑うという人たちがチラホラいた程度で、多くの人は静かなものでしたね。
サスペンス映画としては、狂言だろうと最初から思わせて、誰が彼女の協力者か当てさせるというのが推理的な肝だったのかと思います。
人が結構出入りするので、紛らわしくはありますが、協力者が協力者であるのに無理なところはなく、面白いところは全然ありませんが、納得はできました。
但し、ヘボ探偵な自分は、「ね」ナンバーの元夫2でなければセスナ機を用意できないので、身代金がアタッシュケースから無くなっていた時点では、富豪の資産をスオミと元夫2の2人で奪うつもりの芝居なのかなと、チラッと考えたりしてしまいました。
映画の全体的な印象として、男たちにとってスオミは自分たちそれぞれにピッタリの都合のいい女なもので、離婚してからも未練たらたらで、全員カッコ悪くて仕方なかったです。
最初の夫だけはスオミの本性を知ってはいるものの、結局献身的に尽くすのみで、体育教師であったという肩書きが必要なのか不思議なくらいナヨナヨしく、流石の遠藤憲一、十分気持ち悪かったです。
あと、ラストで、スオミが住みやすいヘルシンキで老後を暮らしたかったとか犯行動機を歌っていましたが、forbes.comの2024年度住みやすい都市ランキングの20位以内、EIUの同様の調査の10位以内のどちらにも入っていなかったことが、凄く気になっています。
どちらの調査でも、いつも1位はウィーンなのですから、シナリオ的にウィーンと歌わせておけばいいものを、微妙なランクの都市を連呼させたので、かえって中途半端に印象が残ってしまうという…(気になって、ランキングを調べてしまったくらいに)
子供時代に住んでいたとか、あまり本筋に関係ない微妙なところを紐付けてくるのはないだろうと思いますので、もしかすると、かの国に住みたいという話もスオミの適当な嘘なのかもしれないとまで勘ぐっています。
というのも、さも自立したいみたいに歌ってはいたものの、既に新しい男(瀬戸康史)に入れ込みさせている点で、色々嘘なんだろうと軽く想像がつくからです。
因みに、先述のEIUの調査では住みたい都市の9位が大阪です。ヘルシンキより上位なので、スオミさんにオススメしたいです。
評価以上に面白かったです♪
ストーリーが薄いからもっと勢いよくやらないと
ストレッチ的にゆるむ
たとえ行方や黒幕を早々に察してしまったとしてもいい。
それ以降は過去から現在の夫たちが語るスオミの人物像を想像しつつ、彼らのわちゃわちゃを見守るのだ。
しかし、知れば知るほどどれもがどれも彼女ではないようなスオミ。
あなたでもきっと実のスオミ像はなかなか完成しない。
そして、しないまま突入するのは、ヘルシンキがそんなに好きだったのかスオミは。。。の晴れやかかつ艶やかな舞台♪
いやそんなに好きかそれさえも嘘かほんとかわからない。
スオミだからね。
そんなスオミの周りの彼らのなんとも幸せそうなことよ。
振り回されても大好きなスオミなんだってことは事実だと見届けた、そんな114分。
それぞれの絡みを味わう会話に耳をこらしこまかな演出に目をみはりながらも、不思議なくらいずっーと全身脱力したままで臨める。
なんていうか、変すぎる夢をみてグフっと笑ってしまっていることに気づく時のような自分が終始いて、映画館の中の小舞台に向かって他のことをいっさい忘れて今はそれだけを観てたらいいんだよーと三谷さんたちに与えられたような独特な時間だったかも。
ということで、ストレッチ的にゆるんだ私はヘルシンキ♪をうたう長澤さんとダンサーズを回想しながら昨夜よい眠りにつきました。
三谷幸喜って感じの作品
自分は世代的にも三谷さんの作品は子供の頃に王様のレストランや古畑など見たり、土曜洋画劇場で過去の三谷作品をチラッと見たことある程度なのでそれほど詳しいわけでありません。今回見たきっかけはここ数年なんとなくずっと気になっていて演技が好きだった戸塚純貴さんが大御所に交じってわりかしメインの役だったのでついに彼もここまできたかと思い見に行きました。あくまで自分が感じた感想で書きますが内容的にはコメディで世界観もいかにも三谷さんの作品って感じです。電磁波アレルギーとかちょいちょいよくわからない独特のワードが出てきたり、三谷作品おなじみの役者さんが出てきたり。なんというか考察とかもほとんどせずに何も考えず見れるコントのような舞台のような感じがありましたね。この作品は内容はどうでもいい気がしてて、どちらかと言うと役者さんたちのせめぎ合い、かけ合い、リレーを繋いでいく感じの演技力を楽しむ感じかなと思います。演技力はどの方々も間違いない方々なので本当そこは安心して楽しめます。自分的には本当あらすじというかそのあたりの内容はどうでもいい感じがしました。オチというか結局なんだったのかってのは結構序盤でわかっちゃいますしね。でもラストのエンドロールまでの持っていくあの演出はとても良かったと思います。ヘルシンキって何?って感じでしたが(笑)ただ、最後スオミが去っていく前に西島さんを呼び出して離婚届けを出してと頼むくだりは必要だったのか、あの前にスオミが車で去っていこうとするところからラストのミュージカルに繋いだ方がよかったような?ま、尺の都合なのかな。あとこの作品のいいところは暴力的な表現やいやらしいシーンもなく老若男女誰でも見れる感じだなと思います。最近の作品てどうしてもインパクトを強くするために暴力や性的なものでの過激な描写があるものが多かったり、考察や大どんでん返しがあったり自分もそういうのばっか普段は見てるのでたまにはこういう何も考えず見れて、内容もわかりやすいこういう作品て必要だよなと思います。演技に関してはベテラン俳優の方々はさすがでしたし戸塚純貴さんや瀬戸康史さんも大御所相手にとても頑張っていたなと思います、長澤まさみさんもスオミの役はハマり役でお茶目でセクシーさもあるあの感じって長澤さんだからできる役だと思います。すごく良かったです。そんなわけで自分は作品全体通してとても楽しめました。
一人の女性に翻弄される男性たちのコメディ
予告を見て面白そうだと思い観に行きました。
期待以上に面白かったです!
スオミという女性が掌で男性たちを転がす姿が良いです。
こういう女性キャラが好きなので、とてもありがたいです。
器用に男性に愛されるように生きているけれど、信用しているのは隣にいる女性の友達っていうギャップに魅力を感じました。
最後のシーンの歌とダンスも、スオミさんらしくて好きです。
スオミとヘルシンキってどう振舞うの?
久しぶりに映画館というところで映画をみました。楽しかったです。
数日後ぐらいから、スオミとヘルシンキってどう振舞ってるの?ということがけっこう気になりました。笑えて、ひるがえって、考えさせられる感じもしています。
楽しむ映画として一般的に成立しているかどうかは判りませんが、
映画館で観ていた時間が自分にとってはとても楽しかったことと、
あとで、五タイプの振舞いかあ、お二人目のときの銃先の先はだれに向けられてたんだろ、などと考えたりして、少し間をおいてもう一度どこかの映画館でみようかな、と思ってます。
ちょっと寝てもうた
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金持ちおっさんの嫁、スオミが誘拐された。
スオミの前夫で刑事の西島が呼ばれ、非公式に捜査開始する。
スオミはその前にも3人と結婚しており、その3人も来る。
やがて犯人が金を要求して来て、その5人中心に対応して行く。
やがてスオミのキャラが各夫の前で全然違ってたことが判明。
結婚のたびに、夫が好むタイプを演じてたのだった。
で誘拐事件は、スオミが親友と組んでの自作自演だった。
現夫があまりにも自己中でスオミに興味を持たないため、
演じる必要がなくなり、自分を見つめ直せたとのこと。
そして改めて人生やり直す決意をし、3億円を夫から奪って、
親友と共にフィンランドに移住しようと思ったらしい。
で最後急にミュージカルになって終了。
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三谷幸喜は好きなのやが、この作品に関しては今ひとつかな。
何かテンポが悪く感じ、劇場なのに少し寝てしまった。
何故そう感じたのか?おそらく理由の一つは、
スオミの自演だと早々に感付いてしまったからだろう。
そうなると早く答えを知りたくなり、過程を楽しめなくなる。
スオミは長澤まさみらしい奔放な魅力を持った女性で、
誘拐されて恐怖したり苦しむシーンなんて想像できない。
コメディやし、もう自演以外に考えられんくなった。
あと最後、スオミなら仕方ない、みたいな許容の空気で、
男性陣が誰も怒らないのはちょっと違和感あったな。
コメディやからと言えばそれまでなのやが。
3億なんて大それた要求に右往左往させられて、
しかも結婚中のスオミは嘘三昧やったことまで判明して、
怒ったりドン引きする人が一人もいないのは、やっぱり変。
あと宮澤エマはもうちょっと痩せた方がええな。
同い年の役の長澤まさみが異常にスタイルいいのに対し、
小太りの中年オバさんに見えて仕方がなかった。
アナタも本来は美人枠なんやからさ・・・
楽しみ方が分からない
そうだ、ムーミンの話をしよう
素直におもしろかった。
公開前から注目していたけど、初週に行きそびれたら低評価の嵐。でも三谷幸喜作品だから好き嫌いが激しいのかな?
この映画はシチュエーション・コメディ(シットコム)だよね。宣伝のミステリーコメディのミステリー要素はほとんど無いんじゃない?でもどこが低評価ポイントかは人それぞれかもしれないけど、低評価は残念な結果だね。
終盤まで主演長澤まさみの出番がすごく少ない。しかし少ない時間ながら、その印象度は抜群に高い。単なるコスプレ七変化でなく、結婚相手によって大きく変わる設定。ツンデレ、中国人、子連れ。ここまで全く違うタイプの男性と結婚する女性ってなんなんだ。
クレジット前には舞台劇風エンディング曲。しかしこんなにヘルシンキ推しするのなら、フィンランド生まれというウッ〜スイ理由だけでなくもっとエピソード入れて欲しかった。
長澤まさみ
長澤まさみさんを贅沢に使った茶番劇。
小ネタもあり、笑う所もあるが
映画の中で舞台劇をした感じ。
もしかたら、舞台でやったら
もっと面白く感じたのかもしれない。
役者の方々は芝居を楽しんでるのを
見受けられたが、好みが別れそう。
不思議なミステリーコメディでした。
長澤まさみさんの中国語を楊端和
で観たくなりました。
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