スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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結局、スオミがどういう人間なのかが分からない
誘拐事件の成り行きと、スオミという女性の正体にまつわる展開には引き込まれる。
ただ、誘拐事件の方は、警察に通報することを拒否したり、脅迫状を破り捨てたり、本当に犯人と電話で話しているのか怪しかったり、身代金の一部を他人に出させようとしたりと、明らかに現在の夫が怪しいと思われるのだが、それがミスリードであるということも、おそらく狂言だということも、何となく分かってしまうところはいただけない。
結局、身代金の受け渡し場所である公園には誰も行かないで、全員がセスナ機に乗り込んでしまい、しかも「空中浮遊」というドタバタ劇になるに及んで、「犯人探し」という要素がどうでもよくなってしまうのは、ミステリーとしての失敗だろう。
一方の、スオミの正体にしても、長澤まさみの七変化ぶりは堪能できるのだが、三谷幸喜がこれをやりたかったのだとしたら、「コンフィデンスマンJP」の二番煎じと揶揄されても仕方がないだろう。
自分が愛してもらえるよう、相手の好みのタイプの女性になりきるというスオミのキャラクターは理解できなくもないが、スオミがどうしてそうなったのかが分からないし、彼女が結婚相手を愛していたのか、あるいは、結婚生活に何を求めていたのかといったことが、最後まで明らかにならなかったことには不満が残る。
父親が愛したフィンランドに住みたいというスオミの夢も、父親との思い出のようなものが描かれないので唐突感が否めないし、ラストのミュージカル・シーンでも、「どうしてヘルシンキなの?」と何だか呆気にとられてしまった。
宮澤エマ演じるスオミの補佐役との関係性も含めて、スオミの人生や人間性がまったくと言っていいほど掘り下げられなかったために、彼女に共感することも、感情移入することもできず、人間的な「深み」を感じ取ることができなかったのは、物足りないとしか言いようがない。
遠藤憲一を罵倒する長澤まさみが、最高過ぎる(╹◡╹)
やはり予想通り【長澤まさみオンステージ】
長澤まさみを堪能する映画でした。
最高に面白かったです。
《ストーリー》
5人の夫と結婚していたスオミ(長澤まさみ)が、失踪して
誘拐されたのでは?と5人の元・現夫が大騒ぎする話し。
現夫(5番目の坂東彌十郎=高名な詩人)のドケチぶりも、
4番目の刑事・西島秀俊の口煩さと超の付く神経質、
とても印象的でした、が、
1番目つまり最初の夫の遠藤憲一はスオミの中学校からの体育教師で、
とんでもない子供の頃からの付き合いで、それを原因に学校を
辞めているのです(今は現夫の豪邸の庭師)
2人の掛け合いがとんでもないマゾとサド。
スオミがおかっぱ頭(多分中学生ですね、高校の時は三つ編)を
両手で握ると、スオミの性格が豹変して、エンケンを罵倒しまくる。
それをエンケンは快感を覚える・・・この件のシーンは何度見ても
大笑いです。
三谷幸喜監督の代表作に「古畑任三郎」がありますが、
やはりミステリーの名手でした。
キャラ作りが本当に上手いです。
5人の夫の性格の描き分け、実にお見事。
ちょっと遅れて登場する松坂桃李はやはり場をさらいますが、
出しゃばり過ぎでは決してありません。
長澤まさみは予告編にも有りましたから書いちゃいますけど、
母親役含めて、何役だろう?
7役くらいですよ、多分。
それからスオミの顧問弁護士として登場する宮沢エマ。
彼女の活躍も凄い‼️
スオミのバディの大役をしっかり果たしています。
この辺は是非観てほしいです、目にも楽しい七変化。
あと、瀬戸康史の、ミイラ取りがミイラになる・・・うん⁉️
(その辺も・・・)
そして大団円のフィナーレの歌とダースのシーン。
長澤まさみの美声と、オジ様方の頑張ったダンス。
最高でした。
西島秀俊さんが言ってましたが、
多幸感のある映画・・・確かに後味の良さは抜群でした。
単なる役者の無駄遣い
もともと三谷作品は余り得意ではないのだが、番宣頑張っていたので公開初日に観に来た。が、やっぱり何も感動するところも吹き出すところも意味も分からなかったな。単なる役者の無駄遣いの感が強い。最後のヘルシンキ、ヘルシンキという変な節が耳に残った程度で残念だったよ。そもそも5人も夫がいると言う設定自体が生理的に合わなかったな。
♡HELUSINKI♡
豪邸に暮らす著名な詩人、寒川しずおの新妻スオミが朝出掛けたきり帰ってこなくなり、誘拐ではないかと駆けつけた刑事でもあり元夫の草野と、家の使用人で元夫の魚山と、草野の上司でもあり係長で元夫の宇賀神と、アプリ会社代表でYoutuberでもある元夫の十勝の話。
豪邸に集まった現夫と元夫4人だったがスオミの話になると現夫、元夫一人一人に見せるスオミのキャラ、性格が違うと分かっていくが…、そのスオミに未練のある男達のほぼ会話劇。
自宅ポストに入れられた犯人らしきからの一枚の切り抜き手紙から始まり、寒川家に徐々に集まってくる元夫達、行方不明になってるスオミは何処にいると見せるけど。
結果論になってしまうけど、長澤まさみ演じたスオミの誘拐うんぬんよりも、スオミの七変化、一人一人の男に見せる違う顔を楽しむ作品って感じなのかな。コンフィデンスマン.JPの長澤まさみさんが好きな方にはハマりそう。
個人的には現夫寒川と編集者の乙骨のやりとりが笑えた!気兼ねなく観れて楽しめた。
予告編からもう少し期待してたのだけど、あまり面白くなかった。長澤ま...
予告編からもう少し期待してたのだけど、あまり面白くなかった。長澤まさみさん推しなので、それでも楽しかったけど。西島のウザさはなかなか良かった。あえてなのか、男たちが皆うざいので、その点でもわざわざ見るのがしんどかった。ガーコのようにもっと手玉に取ってたら面白いのに、三谷幸喜の限界なのか、ともかく古い。
三谷幸喜の最高傑作
ではないな。
ずっと面白いし、いろんな長澤まさみを観ることができたけど、「なんで、ボストンバッグなんだ!」が一番笑えたくらいの面白さ。
本当の自分を隠して相手に合わせて演じてるってことはあるだろうな。哀しい物語です。
おっさん、二枚目、おっさん、二枚目、おっさん、ときて、戸塚純貴二枚目枠なんだと思ったら二枚目半でした。
瀬戸康史楽しそうだったな。
「自由という不自由」
寒川しずおの詩集あったら買うかも。
金縛りの時のような爆笑も感動もない。
そろそろ公開前の作品の予告に、「○○の最高傑作」とか「○○の金字塔」とかつけるの、宣伝部の頭の悪さひけらかしてるみたいだからやめればいいのに。
良くない方の三谷幸喜が出てしまった…
あの「ギャラクシー街道」よりはマシだけど、「12人の優しい日本人」や「ラヂオの時間」のような傑作からすると完全なる失敗作。
「ここ、笑うところですよ〜」と言われても、つまらないものには笑えない。アレだけの錚々たる“三谷組”のメンツを集めておいて、馬鹿げた三文芝居をやらせるのはいかがなのものか。
「鎌倉殿の13人」で見せたウィットに富んだ軽妙なストーリー展開はどこへ行ったのか。もしも小栗旬と小池栄子がいたら面白くなったのか…そうとは思えない。
あと、分かりにくい構成のためか、宮澤エマが登場するたびに、近くの席のおばちゃんが「アレってさっきの人と同じ人よね?それとも違う人?」とボソボソつぷやいていたのはうるさかったが、これまで三谷幸喜のせいにはしないであげよう。
P. S. ひょっとしたら舞台劇だったら意外と良かったかもしれない。当初はそのつもりだったのでは?
私は面白かった派
これは評価分かれるんだろうなぁ…と思いながら観ました。演劇風な演出(セリフや動き)(^_^;)…あまり好きじゃないけど、三谷ワールド三谷ワールドと言い聞かせながら観てるうちに、笑ってる自分がいて、あぁ楽しんでるわ、とすっかり見入ってしまった。
クスっとする場面が散りばめられてましたよ。(セスナでのあり得ない一箇所は声出して笑ってしまった)
そして配役が絶妙!最後の演出はほんと好き嫌い分かれるんだろうな、と思いながら西島さん達が真顔で踊ってると思うとそれだけで滑稽でした。何故にあの"歌詞(国名)"とか突き詰めない!特に何も考えず楽しめば面白かったですよ、私は。そしてきっとその日機嫌が良かったんだ、私は。
期待してただけに、残念作品
どこが最高傑作?
途中で睡魔が襲ってくるぐらい、わかりきったボケが連発したり、メンバーを見て期待してただけに、ものすごく残念な作品です。
最後のミュージカル?も、言ってる事も、残念としか思えない。
全くおもしろくない。昔の映画。
出演者が豪華なだけで、話が薄っぺらく、引き込まれるものが何もない。何度あくびが出たことか。この内容で映画にするとは、、。
このシーン、このセリフ面白いでしょ!をずっと見せられている感覚、だが、それが全部面白くない。
昔はこれでウケていたのだろうと想像できるが、現代ではウケないと思う。
時代が変わりゆくように、作り手もいいものは残しつつ、変わるところは変わっていかなければいけないと思う。
スオミは結婚した夫にあわせる女(欠点あり)
スオミは結婚した夫に合わせられる女、でも欠点(◯◯っぽい)。でも離婚した元夫は不服もない、何故か!五人の夫(刑事部長、刑事、刑事見習い、元実業家、有名書道家でお金に目がない+オッコツは編集者(利用されただけなので夫未満で0.5)+新しい6番目の夫(ある人の部下)皆の性癖を利用して誘拐と言う罠にはめていく。ネタバラシしたあと、スオミは五人の夫に一人で生きていくと言って、ある一人の夫に最後に真相を話すそれは父親の故郷(◯◯◯◯◯)にいくということだった。実は水面下でソウルメイトとスオミは某部下に罠を仕掛けて6人目の夫する罠を仕掛けていたのだ!まんまと罠にはまった6番目の夫は父親の故郷でスオミと一緒に生活しているもよう。
最後にミュージカル風でネタバラシがあります。
是非とも劇場にてご覧ください!なかなか難解ですが面白かったです。
※長澤まさみさんの6変化がみものです。
※戸塚純貴さんのなよっとした演技も最高でした。
※エマさんのスオミのソウルメイト役の演技も素晴らしかったです。
※三谷幸喜作品は人によって面白さが変わりますが僕は面白かったです。
出演者の演技力により良く出来た舞台劇の映画化。
何度も何度も予告編を見せられ、配役もまずまずだし、ストーリーも不思議な感じだし、どうなるのか?って感じで、なんと無く普通に観ても良いかな?ってノリにて鑑賞。
テンポ良く次々と登場する以前の夫により過去の映像が出てくるので飽きない。
過去の映像を除けば、そのまま舞台劇に出来る内容で長澤まさみの演技力が光る六変化が面白い。
クスッと笑わせるシーンが多い中、「わ」を「ね」が特に笑わせる!
これ面白い?俺が時代に置いて行かれた感…
三谷幸喜最高傑作⁈
期待が大きく裏切られた(涙)
スオミがとっ散らかり過ぎてツラい。
振り幅を大きくしようとしたのだろうけど…
戸塚くんや瀬戸くんまで巻き込んで面白いのかなって。
ラスト至宝の(俺的)長澤まさみの脇の下を拝める事が出来たので0.5オマケ。
良くも悪くもフジテレビの映画って感じ。
「フジテレビ7分特番、紙兎ロペコラボ」
今年207本目。
フジテレビの映画なので平日深夜7分特番。今日は深夜12:55から。めざましテレビ紙兎ロペでも今週コラボ。公開日朝8:20の回。俳優さんとか見る前に少し背景を確認できたので楽しみに。コメディとサスペンスでいい。
意味不明なミュージカル?演劇?
前情報から5人の夫、これは
テーマは違うけど「そしてバトンは渡された」系の
群像劇なんだな〜と思っていた。
しかし全部がペラッペラだった、、
まず、カメラワークやBGMがこの令和にとりましたか?と聞きたくなるくらい古臭い。セリフも一人ひとり大きな声で聞き取りやすく、電話を待つポジションをいいことにフレームの中に全員が収まるように、もろ演劇感満載で興醒め。
ミステリー?正直結末は見なくても分かるし、
コメディ?お笑い要素ゼロ、、、どこ?
結局スオミのことが全然分からなかったし、
始終コンフィデンスマンのダー子にしか見えないから
胡散臭さしか残らないキャラクターだった。
三谷幸喜って、こんなだったっけ、???
記憶にございません、面白かったよ。どうした??
期待値とか、出演俳優が豪華とか、宣伝の打ちまくりとか、全部ひっくるめて映画として今年ワースト1だと思う。
小さな映画館の1番大きなスクリーンだったし、
人もそれなりにいたけど、ビックリ‼️
全然オススメできない。ごめんなさい。
三谷幸喜耐性を試される映画で、長澤まさみの七変化を楽しむだけの内容でした
2024.9.13 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(114分、G)
大富豪の妻失踪によって集まることになった妻の前夫たちを描くコメディ映画
監督&脚本は三谷幸喜
物語の舞台は、関東圏のどこかの豪邸
詩人で富豪の寒川(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が失踪し、その相談が知り合いの刑事の草野(西島秀俊)の耳に入った
草野は部下の小磯(瀬戸康史)とともに清掃員になりすまして邸宅に入り、そこで事の顛末を伺う
屋敷には寒川の他に世話係を買って出ている出版社の社員・乙骨(戸塚純貴)がいて、スオミは昨日の朝から行方知れずになっていた
寒川は著名な詩人だが、豪邸に住んでいることがバレるとイメージが損なわれて作品が売れなくなることを危惧していた
そこで秘密裏に草野に声がかかったのだが、草野は実はスオミの前夫だったのである
とりあえず逆探知の機械を電話に取り付けて犯人からの連絡を待っていると、今度は玄関先に脅迫状のようなものが届いた
草野は「誘拐が現実味を帯びてきた」との理由から警察への通報を勧めるものの、寒川はそれを拒み続けた
そんな折、どこからともなく情報を聞きつけた草野の上司・宇賀神(小林隆)がやってくる
彼も実はスオミの前夫で、彼は1番目の夫だと信じ込んでいた
だが、実は屋敷の庭師をしている魚山(遠藤憲一)が最初の夫で、魚山と宇賀神の間にはもう一人の夫・十勝(松坂桃李)がいたことがわかるのである
映画は、4人が揃った段階で犯人の要求が判明し、その金策のために十勝を呼び寄せるという流れになっていた
基本的にコメディ映画なのでミステリー
要素は飾りになっていて、自作自演もしくは協力者を引き連れた虚言誘拐だとすぐにわかる
本作は、5人の夫が語るスオミの回想録を楽しむ映画で、それ以上でもそれ以下でもない
高校教師時代に関係を持った魚山の回想ではセーラー服のギャルスオミと彼女の母・時枝(長澤まさみ)が登場し、十勝の回想では「サバゲーで積極的に動くスオミ」が登場する
宇賀神の回想では、中国語だけを話すスオミが登場し、草野の回想では健気で何もできないスオミが登場する
彼らはスオミの思い出話に花を咲かせるものの、誰もが別人のようなスオミ像を話していく
多重人格かと思われたが、実際には「夫が望む妻の姿を察知して体現していた」というもので、寒川と結婚している今はどちらかといえば自然体に近いものになっていた
ミステリー要素はあるものの、この内容をミステリーだと言ったら怒られる内容で、とにかく場面転換のために謎を置いている、という感じになってくる
最大のミステリーは、どこにでも登場するスオミの友人・薊(宮澤エマ)の存在で、これが単なるソウルメイトというものになっていた
てっきり腹違いの妹、もしくはパートナーという路線かと思っていたが、そこまで複雑には考えていないようだった
いずれにせよ、長澤まさみの演技&コスプレを堪能する映画で、貴重なセーラー服姿とポニーテール姿も登場する
ラストのヘルシンキ音頭は脱力もので、舞台劇っぽさが全開の作品になっている
好みが分かれそうな内容だが、三谷幸喜ワールドが受け付けない層がいくと脱力するだけなので、過去の三谷幸喜作品を観てから決めた方が良いのではないだろうか
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