スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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意外と〝意外性〟が無かったかな
なぜ異なる人物像を持つのか?
とても好奇心をそそられる設定だけに、どういうオチを用意してくれるのか、とても気になってましたが、どうにも冴えない展開のままで終わってしまいました。
なんならコメディではなく、重厚なヒューマンドラマとして、スオミの人生をもっと数奇なものにして、その変遷を辿るプランでリメイクしたらかなり面白い映画ができるような気がするし、見てみたい。
大富豪はいっそのこと、宇宙に行った前澤さんあたりをモデルにして…
私の乏しい想像力だと、綾瀬はるかさんの『リボルバーリリー』のような背景を持つ美女スパイのアクションものとか、多重人格のサイコな犯罪者みたいなものしか思い浮かばないけれど。
4コマ漫画のような…
三谷幸喜にハズレなし
なんか、せわしい部屋の中を歩き回る、茶番劇のような、舞台劇のようにオーバーに、ワンシーンワンシーンが4コマ漫画のように、細かい起承転結の繰り返し。
現在の旦那の詩人は、もし居たら、めっちゃムカつく嫌なオッサンで嫌気がさす。
スオミがまるで別人のように、これまでの旦那さんのスオミに対する印象が違うんだけど、これまでの旦那さんの個性もバラバラ。
逆に、普段色んな人付き合いをしてても、相手からしたら、自分の印象はそれぞれ違うかもね。
親友、知り合い、仕事付き合い、親戚付き合い、その場の一期一会。
たぶん色んな顔を持ってるもんだ。
期待を裏切られた
前評判宣伝が良く期待して観たけど全然面白くなかった。見事に裏切られた。他人に勧められる映画ではない。これから観ようと思ってるあなた‼️観るのはやめときなさい。その2000円は何か美味しい食事に使った方が良いぞ‼️
もっと「スオミ」の話が聞きたかった(笑)
「スオミ」の名前の由来については劇中で説明があったのでここでは省きますが、逆に言えばもっと「スオミの話」が聞きたかったです。ラストシーンでヘルシンキを取ってつけたように連呼するのもいただけません。
どうせなら豪邸内だけで話を進めても良かったかも。まんま舞台劇で役者さんの会話がすごく楽しかったですし、セスナ機のシーンは必要なかったかな。
「鎌倉殿の13人」があまりにもちらついたのもちょっといただけません。よく考えたら長澤まさみはナレーターだったんだけど、坂東彌十郎&宮澤エマ&瀬戸康史の北条家親子は強烈でした。
今気がついたんだけど、監督の元嫁が主演した「かもめ食堂」はフィンランドが舞台でしたね(笑)ラブラブ当時二人で北欧旅行もしたのかな?
演劇×映画
ほぼワンシチュエーションで繰り広げられる癖の強い夫たちの会話劇に終始夢中。
長澤さん演じるスオミの様々な表情に魅せられました。西島さん演じる草野と松坂さん演じる十勝にじわじわと笑いが込み上げてきます。
そして脇を固める瀬戸さん、戸塚さん、宮澤さんの演技が支えとなって三谷流の笑いが生まれていました!
笑いの中に社会風刺のスパイスも効いています。
また、細部にまで芸術性のある豪華なセットと衣装にも注目です。
ヘルシンキ
残念な映画でした。5番目の旦那のキャラが酷すぎて もっと愛されキャラの旦那を入れた方が良かったと思います。嫌われキャラも必要なんでしょうけど....ゆうたろうさんの使い方もよくわかりませんでした。時々笑わせてくれる所はさすが三谷幸喜さんだと唯一救われました。
コメディ、笑いに意味を持たせる必要もないかなと思いますけどもっと大笑いしたかったなー
変幻自在
コッテコテのコメディ映画は久しぶりで男女の関係性という難しい題材を三谷監督がどう調理するんだろうという興味が勝って初日に鑑賞。結構人入り良かったです。
序盤から中盤はおーっとヤバいかと思いながら観ていましたが、ちょくちょく笑えるところが出てきてからはちゃんとコメディとして楽しむことができました。
三谷監督作品は当たり外れの激しい印象ですが、どっちにも当てはまらなさそうなのは今作が初めてな気がします。
スオミという女性が失踪してしまい、その捜査の依頼を独自に引き受けた刑事はスオミの元旦那、その家にいた使用人も元旦那、突然やってきた刑事の上司も元旦那、起業家兼YouTuberも元旦那とスオミを愛した男たちがアッセンブルしてドンパチワチャワチャするワンシチュエーションコメディでした。
セスナで身代金を公園に落とすという正気かな?と思う展開には苦笑いしていましたが、そこへ辿り着くまでにセスナの外が寒くて立ち止まったり、落ちたと思ったらなんか浮けたりと謎すぎる展開の連発で頭こんがらがりながらも笑っていました。
妙にダー子がよぎる長澤まさみさんでしたが、髪の形とか分け目を変えるだけで全く違うキャラクターになるのはとっても面白かったです。
ツインテールになったらブチギレ少女に様変わりしてエンケンさんに怒号をぶつける理不尽な流れが好きでした。
5人の旦那たちもちょいクセのある男たちで、1人目は自分の生徒に手を出しちゃった元教師で今は使用人、エンケンさが演じる事によって抜けた感じが良く表現されていて結構好きでした。
2人目は桃李くん演じるすぐにお金を出してくれる金持ちぶったYouTuberという嫌いになりそうなキャラなのにポップさが全開で面白お兄さんに仕上がっていました。
3人目は何故か言語が全く通じないのに付き合っていた上司で、捜査の一環でお持ち帰りしちゃったという中々のやらかしを隠蔽しているのがリアルにはアウトですがコメディ的にはグッドなキャラでした。
4人目は無意識に上から目線になっちゃうもんですから、いたら絶対嫌だよなというキャラでしたが西島さんが活き活きと演じていて良かったです。
5人目の現在の夫はこれまたお金大好き、だけどスオミに何も求めないという今までにないタイプなのがスオミに刺さったのか現在進行形で…といった感じでこの人たちがずーっと言い争いしているのでノれるまでは時間がかかりましたが慣れてくるとそれもまた味になっていました。
瀬戸くんがツッコミとノリボケを一任しているので疲労が半端なさそうだなと思っていましたが、段々とカオスな状況下を楽しんでいって、軽快にツッコミをこなすところなんかナイスキャラクターだなぁと思いました。
戸塚くんの飄々とした感じも良くて、振り回されつつもしっかりと任務はこなしてくれる頼りになる人でした。
宮澤エマさんの瞬発的に表情と仕草を変える演技は凄すぎてニヤニヤしながら観ていました。
一件落着の流れだしこのままエンドロールかなぁと思っていたところに突然の簡素なミュージカルが差し込まれて俳優陣がグラサン、スオミが♪へールシンキ〜ヘルシンキ〜という謎の曲を歌っていくので一瞬パニクりましたが、何回かやっていくとクセになって面白くなっていきました。
グラサンかけてピッとカメラ目線になったり指パッチンしたりとシンプルな振り付けで壮大なオーラを醸し出しているのもギャップ込みで良かったです。
全体的に舞台向けの設定を無理やり映画にした弊害が出ており真の面白さが発揮されていなかったような気がします。
場面転換の少なさだったり、展開の動かなさだったりと気になるところが多くあってのめり込めずでした。
ハマるところはちょくちょくあったので、そこを全力で楽しめればそれでオールオッケーなのかもです。
鑑賞日 9/13
鑑賞時間 9:20〜11:30
座席 N-4
それほどひどい訳ではない
以前は三谷作品を先入観で毛嫌いしていましたが、「鎌倉殿」以降に印象を変え、見るようになりました。
本作は酷評が散見されますが、それほどひどいとは思いませんでした。ミステリーしてはやや浅薄ですが、ミュージカル仕立ての荒唐無稽なコメディとしては楽しめました。
不完全な人間たちが哀しくて愛おしくて、可笑しい
低レビューが多くてちょっと覚悟して見に行きましたが、私は好きでした。
夫婦になった相手にだけ見せる、警戒を解いた男性の甘えからくる素の人間の不快感や、その無防備さゆえの愛らしさ。
相手のことを自分が一番愛していると言いながら、そして実際自分なりに愛していながら、全く相手を見ておらず、女性に去られたことに気づかされる悲しさ。
いいように使われていたことに気づいた後も、結局は相手を思いやって手助けする善良さ。
そして、境遇と頭の良さゆえに相手によって無意識にキャラを使い分け、心の内を夫に見せず、怒鳴ることや不器用ささえ相手に求められているから、という女性の空虚さと、その欠落を武器にして次に進むしたたかさ。
あまり映画をたくさん見ている方ではないので見当違いかもしれないけれど、村上春樹原作、西島秀俊主演の「ドライブ・マイ・カー」という映画をコメディにした、みたいな印象を受けました。
そういう意味では村上作品が好きな人はこの映画好きなのでは…。
演技達者な人たちの会話劇、長澤まさみの美しさ、シュールすぎるヘルシンキ連呼のミュージカル、サバゲーシーンの宮澤エマ、エンケンさんのイジられっぷりなどなど、ジャブのように細かく自分のツボに入りました。
自分自身、誰かの孫、娘、妻、母、誰かの部下、同僚、上司など、平坦ながら人生経験を経ているので、スオミの感覚は、コメディだから誇張されているけれど、スッと腑に落ちます。
爆笑というわけでもなく、強い主張があるわけでもなく、退屈に感じる人もいるかもしれないけれど、良品だと思います。もう一度見たいです。
結局
何か伏線が仕込まれてて、それが意外な展開を生んで面白いのかと思ったら、???と言う感じで終わってしまいました。結局、一人の女性にいい歳のおっさんが振り回されただけでした。色んな長澤まさみさんが見れるのが好きな人は良いですね。
笑顔で爽快感に浸れない! 来場者 ”減る心気” ラストに連呼してる場合じゃ無いw
秋晴れの中、今日は「スオミの話をしよう」を見に行ったよ。
どうも世間の評価は低い模様だね。
スネオじゃなく、ナオミでも無く スオミ・・・
フィンランドの事をフィンランド語でスオミと言うそうだ。
彼女の父親が海外を転々とする外交官で特にフィンランドが好きで、その国で生まれた我が子にスオミと名付けた。色々な激流の人生(5度の結婚離婚の繰り返し)で、彼女は結局、心の居場所を生まれ故郷のフィンランドに永住しようと計画する。その移住資金を求めた画策が今回のメイン話の展開。
途中、クスクスと笑う所もあるが、この人物に情入れが全く出来ない自分が居て最後まで見てても面白くも何とも無いのだな。
最後は赤い車で去って行くが、友人の女性弁護士と一緒に 何処かで死ねばいいのに!と・・・そう思ってしまう。何故か・・・ハハハハですね。
レイトショウ枠の一つ前枠はガラガラで数人だけだったかも。
久し振りだ~公開直後作品でこんなガラガラなのは。(;^ω^)
脚本・監督:三谷幸喜さん
--------MC-----
スオミ(元妻:狂言誘拐、失踪する人):長澤まさみさん
①夫:魚山大吉(元中学教師、料理上手):遠藤憲一さん
②夫:十勝左衛門(ユーチュ-バ-、事業失敗):松坂桃李さん
③夫:宇賀神守(警察、草野の上司、ジーパン):小林隆さん
④夫:草野圭吾(警察、繊細で情報通):西島秀俊さん
⑤夫:寒川しずお(著名な詩人、大金持、ドケチ):坂東彌十郎さん
小磯杜夫(警察、草野の部下):瀬戸康史さん
乙骨直虎(寒川の出版社の人):戸塚純貴さん
薊(スオミの友人、弁護士):宮澤エマさん
映画”キサラギ”風なのかなと 思ってた節もあったが受けたイメ-ジは違った。
キサラギの方が 本気で笑えるし最後に心に残る思いが温かい。
それと比べてはイカンのだが、やっぱりスオミの素性が良くない設定に成ってるのが仇だと思うな。
監督はこの人物を誰に被せて描いたんであろうか。
ヤッパリ深津さんへの根深い想いがそうさせてしまったのか。
またしても、ベッドの上で俯いて”うわぁぁ~ん”て落ち込んで涙してる
監督の姿を思い浮かべてしまうわ。
晴の日も有ればさ、雨の日もある。そんなに気にする事は無いよと思うのよ。
毎作ヒットさせるのは至難の業。
世間の期待が大きいから、それに応えるのは大変。それは俳優陣もスタッフも皆さん理解はしているだろうし。
まぁ、事のネタバラシしてからの最後展開は結構大事だと思うんだな。
そこの詰めがいっつも弱いと感じるんだよね。
ソコですよ、ソコ。
時間が有って気になる方は
劇場へ!!
長澤まさみはめっちゃ美しいけど
なんだろう、物足りない。面白くなくはないけど、ドーンと来ない。予告と設定とキャスティングで超期待しただけに、勿体ないと思った。もっと面白くなったのでは!? 以下雑感
・CMが良すぎた
・あんなダメダメおじさん達とスオミが結婚を繰り返すことにリアリティが無い
・三谷さんの性癖が垣間見えて引く
・大富豪の詩人、ただただ不快
・おとなしい女が好きな西島秀俊の外見をした男、魅力がない
・スオミのキャラが薄すぎる。男のペットをやめるのは良いが、その後がヘルシンキだけって。女はそんなもんだって言いたいのかな?
・「みんな大好き〜!」って。言ってほしかったんだろうけど、ペラッペラだな
・古い
・なんであんなにミニスカート? 撮りたかったの?
・ミュージカルシーンはYouTubeで流してほしい、二度見したい
・松坂桃李は良かった
・トキューサも良い
ヒットメーカー三谷幸喜に意見できないのは分かるけど、なんとかならなかったのか…
まあ、ジェンダーギャップ指数118位を反映してる映画だよなと。
ラヂオの時間と12人の優しい日本人は面白かった。王様のレストランと鎌倉殿の13人も良かった。ていうか鎌倉殿は傑作。三谷幸喜最高と思った。
今回のも、もっと良くなったんじゃないかなーと思うので、三谷さんの映画の監督は本人じゃなくて別の人にやってほしい。
全481件中、361~380件目を表示