スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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〽️へえるぅしんきぃ…(三谷幸喜の『リボルバー』?)
2024年公開、フジテレビ・東宝製作。
公式サイトによると、ミステリーコメディ。
私の解釈は、単に、コメディ(笑)。
三谷幸喜監督脚本による、
彼としては『記憶にございません』から、5年ぶりの劇場作品。
しかも、『ステキな金縛り』の深津絵里以来2作目となる女性主人公(長澤まさみ)という設定にも興味津々。
ようやく観ることができた。
主な配役(夫たちは登場順)
【スオミ】:長澤まさみ
【4番目の夫・草野圭吾】:西島秀俊
【5番目の夫・寒川しずお】:坂東彌十郎
【1番目の夫・魚山(ととやま)大吉】:遠藤憲一
【3番目の夫・宇賀神守】:小林隆
【2番目の夫・十勝左衛門】:松坂桃李
ほかに、瀬戸康史、宮澤エマなど。
1.三谷ワールドを堪能できる
『古畑任三郎』、『鎌倉殿の13人』などテレビも手掛ける三谷幸喜脚本の特徴は、
どんでん返しのストーリーであっと言わせる、とか、
オチで観客全員を裏切ってみせる、
ではない。
◆ユニークなキャラクター設定
◆コントや漫才を見るようなセリフの「掛け合い」
を楽しませてくれるのが特徴だ。
何分かおきに、観客席から笑い声が聞かれるのも、過去作と同じだ。
2.長澤まさみを愛でることができる
今まさに、脂の乗った長澤まさみを満喫できる。
途中、『コンフィデンスマンJP』を見ている錯覚に陥った(笑)。
それは別として、
37歳という年齢は、今回のスオミ役にピッタリな感じだし、
役柄ゆえに色々なファッション、表情の長澤まさみを見ることができる。
セーラー服姿まであり、ちょっと驚いたが、
教師役の遠藤憲一のほうが客席の笑いをとっていた。
ラストシーン、
長澤まさみの美声には感銘した。本当にキレイな声だった。
3.演出の違和感は私だけ?
演者たちの表情、セリフの強弱、掛け合いの間(ま)
に、微妙な違和感を感じることが数回あった。
正確には記憶してないが、
「メンタルが複雑」という言い回しも気持ち悪かった。
さて、私の評価(☆)だが、
ビートルズのアルバムに例えるなら、
通称『ホワイトアルバム』か、
『リボルバー』か。
収録曲は玉石混交、トータルで見れば偏差値55
三谷ワールド全開で安定の面白さだったが、
それ以上を期待してしまう自分もいて。。。
長澤まさみは頑張っていたので0.5加点、
ということで、☆3.0
何を観にいったんだろう?
この映画は長澤まさみさんのファンが、
いろんなキャラを演じている彼女をみることを
内容考えることなく楽しむだけの映画。
三谷幸喜監督の最高傑作といわれているけど、
あれが最高傑作って言われる三谷幸喜さんもお気の毒。
映画サイトで酷評されている同作品だけど、
そんなことないじゃん、、、と序盤は思っていたが、
ボストンバッグとセスナのくだりあたりから、
設定に無理はあるし、これはもういいや、、、
と思うようになった。
これはコメディなのか、喜劇なのか、ミステリーなのか、
コメディライクな要素は昭和の感覚から抜け出られていないし、
ミステリーかといえば中盤あたりから誘拐犯はあいつでしょ?
って気づいたし、内容はうすっぺら。
そして何より、こんな女、ほんとにいるのかよ、
それを演じさせられてる長澤まさみさんもお気の毒。
フェミ様だまってないよね、このキャラ。
とどめは、エンディングのわけのわからない変なヘルシンキの歌唱とダンス。
最後にダンスがあるインド映画かよ!!ってツッコミを
いれたくなるレベル。
申し訳ないけど誰にもおすすめできない。
三谷幸喜はTV時代の商業ドラマ屋さんだな
三谷節のコメディミステリー
スオミが何故誘拐されたのか?
次々と現れる元夫。
そして狂言回しの瀬戸康史。
ちょっと舞台ぽい進行で進む。
コメディなので、クスッと笑えるし劇場中でも笑い声が聞こえます。
ミステリーとしては、予想通りですが三谷組のキャストが良く演じてくれました。
長澤まさみさんの演じ分け、なかなか凄い。
フジテレビ制作なのでコンフィデンス0かと思うくらい(笑)
長澤まさみを愛でる映画です^_^
映画としては及第点以上でしたが、前回観たラストマイルの完成度を考えると星4つかな。
あと劇場が悪いのか、元のデータが悪いのか不明ですが、全体的にもう少し画面の明度が欲しい。
ちょっと暗く感じました。
そして音響レベルがスピーカーのダイナミックレンジを越えてるのか耳に刺さるような感じでキツかった。
こう感じたのは私だけなのかな?
役者さんの個性が輝いている映画
映画館で見させて頂きました。
三谷さんは、先に俳優さんが決まってからでないと脚本を書けないとおっしゃっていました。なるほど役者さんひとりひとりの個性が輝いていました。その役者さんの最高の演技を引き出され、素人の私が言うのは、おこがましいですが、役者さんを上手く使われていると思いました。
私の知人女性も結婚した途端、顔もキリッとなって、常識人になり、良妻賢母になり、昔を思い出すと別人のようで、一度旦那さんを見てみたいと思っています。女性って、男性によって変わったり、そういう面があるのかもしれませんね。
内容に重いテーマもあるのですが、終わった時、疲れもなく楽しかったと思いました。とても気分転換、ストレス解消になりました。ありがとうございました🙇
俺が見たい長澤まさみまとめ&地雷モラハラ夫大集合!映画
たくさんの男を手玉に取る女に見えるか、
男に依存して生きる女に見えるか、
人によって変わるのかなあと。
「あなたが望んだ私になる」という性格の美女の話。
ミステリジャンルだと思うんですけど、いかんせん予測がすぐ立つのでミステリ感はめちゃくちゃ薄いです。
個人的には壮大なブロマンス百合だなあと思います。
変な感想になるんですけど、アニメで見たい感じでした。アニメ化しないかな〜。スオミは林原めぐみさんとかで。
どうでもいいんですが、初対面の他人に対して「あなたのネックレスはチェーンが長すぎるのでもっと短くした方がいい」といきなり言うのはマジでカスと思われるだけなのでどれだけ顔が良くてもやめた方がいいです。
スオミを知ったかぶってはいけない
面白かった!!
別人5人ではなく、5方向からのスオミが現れていて、魅力的な女性だと思いました。
どの旦那さんも、自分が知っているスオミがスオミなんだと決めてかかっていたけれど、自分が知らないスオミを知った時のさびしそうな感情があって、だけど、また新しいスオミを発見した新鮮な感情もありました。
スオミもそれぞれを騙したわけじゃないし。人を全部知ったかぶってはいけないとしみじみ思いました。
特に夫婦を永くやってると、知った風に決めつけてしまうけれど、もしかしたら、自分が知らない相手の一面があるのかもしれない。
最後に5人と対峙するところでは、自分が知らないスオミに出会ってしまう旦那さんたちの戸惑いが面白かったです。
三谷さんのお話は、人間らしい登場人物が、人間らしい思い込みで、突っ走っていて、ホント愛らしい。
個人的にツボは、スオミのお母さんと怒鳴りつけられる体育教師!
サウナはない
なんだ、面白いじゃないか
評判が芳しくないとの噂で少しビビりながら見に行きましたが、結果は大満足です
しみったれだが愛嬌のある寒川さん、罵られると嬉しい魚山さん、軽薄で見栄っ張りの十勝さん、だまされやすいが切れるとヤバそうな宇賀神さん、俺様だけどビビりの草野さん、名探偵になりそこねた小磯さん、不気味だけどいちばんまともな乙骨さん、ある意味スオミより変幻自在な薊さん、怖かわいいスオミさん、それぞれ芸達者が三谷さんの無茶ぶりに全力で応えている姿は感動すら覚えます
笑いが寒い・セコイというのは、見るポイントが違ってるんではないでしょうか
おそらく、三谷さんは最初にヘルシンキのミュージカルシーンを思いつき、颯爽とした女性陣に不慣れな男性陣が振り回されている滑稽さをベースに、あとは、そこまでのストーリーをあてがきで書き、さらに、撮影時に思い付きの設定やシーンを追加して仕上げたように思われます
観客は、スオミと薊の鮮やかさを堪能しつつ、男優陣の右往左往を三谷さんの立場から見るというのが一つの楽しみ方のように思いました
出演者に興味がなければ回避推奨
面白くなかった。残念。
「愛してくれたから愛してあげた」は傲慢な台詞ではない
スオミの話をしよう は、スオミが何がしたかったか、とか誰を一番愛していたのか?とかいう主題の話では全く無い。
「相手とのコミュニケーションを円滑に進めるために相手が望む自分を演出してしまう」これは誰にでも当てはまることだと思う。
こう答えて欲しいだろうから賛同しておこう、とかあんまりここ行きたくないけどみんなが行きたいって言ってるから一緒に行こう、とか。そこには自分の意志のようで自分の意志ではない決定が日々積み重なって、そしてある日「全部が無理」となり爆発して霧散する。でも、爆発された側は理由がわからない。これまでの日々も上手く話し合って折り合いをつけてきたつもりだから、相手が全部本心で自分と向き合ってくれてると信じて疑っていないから。
そんなわけあるはずないのにね。
それがスオミと夫および元夫たちとの関係性だ。
スオミに救いがあるのはその時の気持ちに「嘘」は何一つないこと。演技、演出してたかもしれないが、嘘は言ってない。
「結婚」となると誰しもが永遠の変わらぬ愛をお互いに持っていると思うけど、なぜそう思い込めるのか。
「好きかどうかわからないけど、とりあえず付き合ってみる」はよくあることだし、その過程で嫌われないように相手が望むように対応してしまうのも相手のことを慮ればこそしてしまうこと。気持ちに反して「最適解」を答えるようにしてしまう。ゲームの選択肢で相手の好感度を上げるかのように。
「相手が愛してくれたから、私も愛してあげた」
スオミの想いはすべてこの一言に集約されるし、これ以上でも以下でもない。これ以外はなんの気持ちはない。それを不誠実ととるかはその人の価値観次第だと思う。
わがままな女に翻弄された男たち、というより相手に合わせ続けて自分自身に翻弄されたスオミが、全部リセットして自分に素直になる話なんだと思った。
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