「長澤まさみ劇場。あとは松坂桃李が良いスパイス。」スオミの話をしよう あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
長澤まさみ劇場。あとは松坂桃李が良いスパイス。
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スオミより男性陣の出番が圧倒的に多かったはずなのに、スオミのインパクトが強い。
個人的に笑いどころがあまり、というか皆無に近かったんですが、遠藤憲一さんが醸し出す雰囲気って独特でやや口角が上がる部分はありますね。
遠藤憲一さんにしか出来ないムーブというか、説明が難しいですが好きな俳優さんです。
男性陣の個人的なハイライトは松坂桃李さんです。十勝のキャラクターって嫌味がないというか、淡々と物事を捉えている感じが、行動・仕草が主張強めな他男性陣の中で、ひとり世界観に上手く溶け込む形だったので推しキャラです。
これ面白いとか面白くないとかいう感想よりも、長澤まさみさんの終盤の演じ分けが迫力あります。
短時間にあれだけ人が変わって気が滅入らないか心配が勝りました。笑
スオミは育った環境下から本当の自分が分からず相手が求めていそうな女性像を演じていた、というオチでしたが、現実でも人間って人によって見せる顔が違うっていう話はありますよね。
だから長い付き合いの親しい友人でも、他人の話を聞いていて「そんな一面があるんだ」って思うことがあります。
現実的にも人間が持つ顔や姿ってひとつだけじゃないなってことを改めて考えさせられた作品です。
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