劇場公開日 2024年9月13日

「これは映像作品なのか⁈」スオミの話をしよう ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5これは映像作品なのか⁈

2025年1月11日
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鑑賞方法:映画館

スオミとは森の国フィンランドを指す言葉。封切り(9.13)以降45日間上映続くも酷評ばかり。彼の久しぶりの監督作品だが映画化には残念ながら成功していない。興業収入は赤字かも知れない、中々目標には届かず。三谷幸喜さんが熱入れすぎて「映像作品」のあるべき姿をウッカリ?無視したようである。作品自体の映像にも関わらず長回しして俳優にピンスポット。やはりこれは舞台化したためとしか理解出来ない。舞台作品の良さそれが映像ではなぜか笑えず。それが一般評価のつまらないなんだろう。三谷作品はいつも舞台では輝き観客はしょっちゅう笑う。舞台はストーリーよりも俳優の動きや息遣いそして台詞回しが面白い。どこかで監督は間違えたのか勘違いしたのか。イヤイヤ確信犯ではなかろうか。映画監督よりも自分が作りたい舞台作品に仕上げてしまった。彼も偉大な脚本家だけれども映画監督にはなぜなのか今回は特に徹していない。もちろん素晴らしい舞台監督ではあるにもかかわらず…。
ラストのヒット曲ヘルシンキ歌うミュージカル仕立てはとても評判が良いので惜しい作品。ちなみに失踪するスオミは主演長澤まさみ。そして夫役は西島秀俊はじめ5人の男優陣と脇役瀬戸康史は名演技だ。私の好きな宮沢エマさんも謎の主役の友人演じてる。本当に惜しい作品に仕上がっていて残念なリン。いやはや三谷幸喜さん敢えて承知で作った映画なのだ。もうしばらくしてから冷静に映像の善悪見直してみたい。

ヤマザマン