「三谷ワールドと長澤まさみワールドを堪能!」スオミの話をしよう prishouさんの映画レビュー(感想・評価)
三谷ワールドと長澤まさみワールドを堪能!
悪い評判ばかり目にするものの、それを読むと「中身がない」など、もともと三谷作品にそんなものを求めてはいけない点を批判しているものばかりだったので、安心して観ることができました。
大袈裟な演出や、随所に組み込まれるギャグなどは、水戸黄門の印籠のようなもので「待ってました!」と掛け声をかけたくなるほど、見事な三谷ワールドでした。
豪華俳優陣が、そんな三谷幸喜の脚本・演出に応え、実に多彩な演技を見せてくれます。
なにより、一本の映画の中で、たくさんの顔の“長澤まさみ”を観るだけでも、この映画を観る価値があります。
そして最後に、「ヘルシンキ、ヘルシンキ」と歌うラストは、この映画を象徴しています。人間の愚かさ、可笑しさを表現しただけ、ただそれだけ、深い話なんてないんだよ!ということを如実に表していて、なんとも清々しい!
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