「演劇的誇張はあれどスオミはリアルで旦那たちも愛しい」スオミの話をしよう popo2さんの映画レビュー(感想・評価)
演劇的誇張はあれどスオミはリアルで旦那たちも愛しい
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スオミに憧れられる人か理解できる部分がある人は鑑賞の面白みがある映画。私は共感部分があり現代の窮屈さが解かれる面白さがある良作と感じました。
三谷幸喜らしい演劇的誇張はあれど、スオミに関しては相手の求めるものに演じわけられるが、その演技に疲れちゃって関係が長く持たず次の舞台に行っちゃうところが、一貫した彼女らしさとして魅力的に描かれており、そんなスオミの近くにいつもいる宮澤エマは私たち観客と同じファンで、目が離せず魅了されちゃった人なんだろうなと物語構造やキャラ造形も面白かった。
自分で自分を探しキャラや役割を確立することのスピードが求められる現代において、キャラを相対的に創作し軽やかに乗り換えて行くスオミには憧れるところもあり、開放感があります。
旦那たちが愛せるキャラクターだったのに対し、実母や義理子供が全然愛せないキャラクターだったのも対比的でよかった。
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humさんのコメント
2024年10月4日
私には夢の中限定のことのような自由奔放さで現実に振る舞えるスオミを羨ましく思う部分が確かにありました。
夫婦に限らずあらゆる人間関係を軸にして本意とは違う自分になる場面を何度も思い出して胸がチクチクしましたし。
そんな気をつかうのをさっさとやめ誰よりもスオミを理解するソウルメイトと憧れの地で暮らすのも彼女なら実現しそう。
納得レビューでした。