「ストレッチ的にゆるむ」スオミの話をしよう humさんの映画レビュー(感想・評価)
ストレッチ的にゆるむ
たとえ行方や黒幕を早々に察してしまったとしてもいい。
それ以降は過去から現在の夫たちが語るスオミの人物像を想像しつつ、彼らのわちゃわちゃを見守るのだ。
しかし、知れば知るほどどれもがどれも彼女ではないようなスオミ。
あなたでもきっと実のスオミ像はなかなか完成しない。
そして、しないまま突入するのは、ヘルシンキがそんなに好きだったのかスオミは。。。の晴れやかかつ艶やかな舞台♪
いやそんなに好きかそれさえも嘘かほんとかわからない。
スオミだからね。
そんなスオミの周りの彼らのなんとも幸せそうなことよ。
振り回されても大好きなスオミなんだってことは事実だと見届けた、そんな114分。
それぞれの絡みを味わう会話に耳をこらしこまかな演出に目をみはりながらも、不思議なくらいずっーと全身脱力したままで臨める。
なんていうか、変すぎる夢をみてグフっと笑ってしまっていることに気づく時のような自分が終始いて、映画館の中の小舞台に向かって他のことをいっさい忘れて今はそれだけを観てたらいいんだよーと三谷さんたちに与えられたような独特な時間だったかも。
ということで、ストレッチ的にゆるんだ私はヘルシンキ♪をうたう長澤さんとダンサーズを回想しながら昨夜よい眠りにつきました。
hum様コメントありがとうございました。このサイトでは今リハビリ中でございます。
どう語るべきか、指導が入ったので・・・
しかしこんなレビューしか書けねーよ。そんな感じでございます。
コメントありがとうございました。せっかく三谷作品なのに、西島さんがただの二枚目なんてもったいないと思いました。二枚目なのになぜか笑える阿部寛さんや唐沢寿明さんと違って西島さんは正統派の二枚目。そのままでは笑えませんから、私としては何かおかしなキャラを与えて欲しかったです。