劇場公開日 2024年9月13日

「三谷ワールド、演劇でもよかったのかも」スオミの話をしよう Nikuro1010さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三谷ワールド、演劇でもよかったのかも

2024年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

設定や事前情報からコメディーとしてとても期待の高まりましたし、三谷さんの演劇がなかなか見れない今日ではキャストを見てもきっと面白いはず、の作品でした。やや複雑な設定の背景説明が必要で本編にのめりこむまで時間がかかるのはよいとしても、複線のような背景説明が面白さにつながるまでに少し時間がかかりすぎたかもです。シチュエーションコメディーで役者の力や所々のセリフ、笑える設定のシーン、それぞれの演技で、フフッとわらいはでるものの、大笑いするでもなく、ハハ、っと乾いた笑いでも楽しめる作品もあるとは思いつつ、最後までややモヤモヤしたまま終了した感じが。。役者をみるだけでも楽しい映画ですが、三谷さんにはもっと拍手喝采する映画を期待してしまうので、点数は低めになってしまうかもしれません。
演劇でも楽しかったかもしれません、そして、脚本も良そうな範囲になっていまし、もう少し緻密に色々仕掛をしてもらった方が見ている方も楽しめます。
スオミのミステリアスさ、を考えると、最後まで本人がリアルタイムで登場しない方が良かったのではないでしょうか?彼女について話している男たちを見るのがこの話しのコアな部分なので、彼女が特に意図や正体をばらさない方が、よりミステリアスでシュールな(ゴドーを待ちながら的な)お話になっていたのかなと思います。彼女のすべてが分かった瞬間に少し冷めてしまうのと、生まれ故郷の伏線が全然効いてないのがざんねんでした。男たちの話が主軸なので、そこの話でもっと本人の主観と実際の夫像に違いがあってみてる方が騙される方がお話としておもしろかったと思います。
宮沢エマさんとエンケンさんはよかったですね!

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Nikuro1010