「舞台演劇をスクリーンに持ってきたようなコメディ。」スオミの話をしよう 八べえさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台演劇をスクリーンに持ってきたようなコメディ。
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三谷幸喜のミステリーコメディーとのことだったけれどミステリーだったのだろうか。
長澤まさみ演じるスオミの誘拐をめぐる話なのだけれど
誘拐が狂言誘拐っぽいことはネタバレという程もないほど感じていたので
このドタバタが破綻しながらもたどり、どこに着くのかというのを
楽しみに観ている感じはとても楽しかった。
大河ドラマのようなドラマに比べると
三谷さんの映画は舞台の印象が強いけれど、今回は特にそう感じた。
主な舞台となる今の夫の自宅の作り方は奥行きのある、ほんとうに舞台のように感じた。
5人の歴代の夫たちと今までのスオミとの馴れ初め、そして結婚生活を描いていく。
どうやってみても無理がある設定を喜劇として観ている観客を十分にしりながら
楽しませているのは、演劇の手法なんだと思う。
リアリティを妙に持たせようとしながら
イメージの空想になるとファンタジーになるけれど
最初から笑わせるネタであれば、その無理筋を演じる姿はコメディーになるんだと思う。
とても、素敵なコメディーでした。
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