「ヘルシンキの話をしよう」スオミの話をしよう uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘルシンキの話をしよう
割合好きだと思ってたのに、意外と観ていない三谷作品。
(映画だと『ザ・マジックアワー』と『記憶にございません』くらいか)
最高傑作との謳い文句だが、前出の2つの方が上かな…
過去の遺物、もといタダの録音機とはいえ捜査外で貸出しされる?とかはコメディですし。
誘拐の可能性もあると言いながらの緊張感のなさも、まぁコメディだし。
でもそのコメディがなんだかイマイチなんだよなぁ。
元夫たちがワチャワチャしてばっかだし、一番笑ったのは地図広げる時にカトラリーをガッシャンしたとこ。
セスナでの上昇気流とかは寒かった。
そして、これをミステリと呼ぶのはサスガに無理。
証拠もないガバガバの推論で共犯者はアッサリ自白、犯人もすんなり観念して姿を現すんだもの。
(ってか、ケータイの電源切ってないのか)
スオミの印象が食い違ってた理由も、途中で十勝が語ってしまって、更なる転回もナシ。
面白いミステリは、真相を知って「そうだったの!?」と見返すもの。
本作でそういった要素はナンバープレートだけで、しかもその設定別に必要ないし。
長澤まさみの演じ分けと様々な衣装は見応えアリ。
ただ、色々見たせいか元々の素材の良さ故か、逆に最後の白TとGパンが一番魅力的に感じてしまった。
スオミよりも名前や職業を変えてあらゆるところに現れる薊の方が何者?ですわ。
笑いも人間模様も謎解きも、何一つ優れたところがない。
三谷幸喜が長澤まさみと遊びたかったんだろうなぁ、という印象でした。
西島さん、どの作品でもスーツのスタイルが全部一緒なのが謎。
共感&コメントありがとうございます。
三谷幸喜さんに期待しすぎました。「古畑任三郎」や大河ドラマの脚本は大好きなんですけどね。
監督は別のかたに任せて、脚本に全力投球してほしかったです。
そうすれば、緻密な伏線とウィットに富んだ演出で、見応えのある作品になったのではないでしょうか。
ちなみに「疑似ハーレム」の見どころ(聴きどころ?)は、もちろん“早見沙織ヴォイス”です!
《 割合好きだと思ってたのに、意外と観ていない三谷作品。
←爆笑w ツボりましたw
私もファンと言いながら、全作コンプしていながら、面白いか?!好きか?!と聞かれると困ります。
本作もそんな感想でした。。
まさみは素材の味だけで美味しいです。
西島さんは存在するだけで尊いです♡スーツのスタイルはいつも同じですが、年とるにつれ良くなっている俳優さんです。