「長澤まさみが素敵」スオミの話をしよう ごはんさんの映画レビュー(感想・評価)
長澤まさみが素敵
演出、演技など全体的に舞台っぽい作品。
三谷幸喜作品ということでかなり積極的に笑わせに来ているので、三谷作品の笑いが合わない人にはなかなか厳しい作品かも。
三谷作品ファン、そして何より長澤まさみファンならとりあえず見ておいて良いかと。
ただ映画館で是非!という作品よりはお正月とかテレビで見るのにちょうど良い作品な気がする。
あとは舞台版とかあっても面白そうだけどなぁ。
「スオミ、いや長澤まさみという存在」
回想シーンでちょいちょい出てくるけど、スオミは誘拐されているので、序盤ほどスオミが出るシーンが少ない。
が、出てくるシーンのスオミ、いや長澤まさみさんがどれも魅力的だったので、それだけで満足。
っていうかまさか高校生役までやるとはね…
その隣で母親役もやってるし…
すごいな…
各夫に合わせた人物になりきるスオミだけど、遠藤憲一さん演じる夫の時はツンデレ、西島秀俊さんの時は控えめな感じ、小林隆さんの時は中国国籍の人、わかりやすい変化があるけど、それに比べると残りの2つの性格?キャラ?はやや特徴が薄かった印象。
ひとつは天然ちゃんか、ぶりっ子キャラのスオミがいても面白かったかも。
とは言えどの性格でもなんだか魅力的なのはある種長澤まさみだからというのも大きい気がする。
「あとは三谷作品が好きかどうか」
俳優人は不足なしだと思うし、ストーリーとしてはそこまで巧妙に練られているわけでもないので、ふんだんに用意されたボケを笑えるかどうかな気がする。
劇場は結構笑い声が聞こえていたし、自分もクスッと何度も笑ってしまったけど、この辺りは、ほんと好みだろうなぁ。
「金持ちYouTuberという存在感」
自分は結構金持ち系のYouTuberを見ていた時期があるので、本作松坂桃李さんが演じるYouTuberのイメージ、描写感なかなかリアルというか、あれこれビジネスはじめたり、元マルチ詐欺の人とか高級車はレンタカーって言われたり、参考にしたYouTuberわかるなぁって感じでそれはそれで面白い。
「ヘルシンキが頭から離れなくなる」
まさかこんなにヘルシンキに興味をもって劇場を後にするとは思わなかった。
フィンランドの首都がヘルシンキということ、今後きっと忘れることはないだろう。
「シング」の吹き替えでも歌ってたけど、長澤まさみ歌も上手いのすごい。
三谷幸喜はヘルシンキに旅行でも行ったんか??
「総括」
劇中語られるようにスオミはフィンランドの言葉でフィンランドのことらしい。
そしてスオミが最期向かうのは世界の住みやすい都市ランキング8位になったこともあるフィンランドの首都ヘルシンキ。
ヘルシンキはある意味理想郷のようなものでスオミはいろんな男性の妻になると同時に自分にとっての理想を、そして男性陣もスオミ(=理想)を追っていた話だったのだと思う。
まさにスオミ(自分の理想とするもの)の話をしようって感じ。
基本的に長澤まさみファンで三谷作品ファンなら大満足でしょうって作品。
男性俳優陣の感じもとても良かったけど、
終盤の質疑応答のシーン、ある意味ボケまくりのシーンをあの感じでやれるのは長澤まさみさんくらいかなぁって気もする。
(綾瀬はるかさんもなかなか良さそうとか思ったり)
映画館で見なくても地上波でやってたら是非くらいな感じかなー
面白かったけどね。