劇場公開日 2024年7月12日

「良くも悪くも現代実写日本映画の最高峰」キングダム 大将軍の帰還 よしてさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5良くも悪くも現代実写日本映画の最高峰

2024年8月2日
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鑑賞方法:映画館

前作がかなり疑問を感じる出来だったので、腰が重かったのですが、ようやく拝見してきました。

ある意味で現在の日本映画としての最高峰であり、それゆえに問題点も抱えた作品でした。
細々いいませんが、大沢たかおさん、吉川晃司さん、山崎賢人さん、高嶋政宏さん、ありがとう。脇を固めた飛信隊の面々もよかったです。

小栗旬さんはそのコスチュームも含めて特異でしたが次作以降に期待。清野菜名さんも橋本環奈さんもむさ苦しい舞台設定に爽やかな趣きを加えてくれる存在でした。
とにかく豪華キャストがしっかり力を発揮した作品で、今後の作品で起用される俳優陣にとってはかなり大変なプレッシャーがかかると予想されます。

映像面は殺陣のシーンや合戦シーンなど申し分なく、2時間半盛り上げ続ける脚本や演出はやや胸焼け気味ですが、文句はありません。

物語的には王騎が完全な主役として際立ってましたし、それを引き継いだ信がこれからどう立ち回るのか、興味津々です。

とはいえ、騰のファルファル無双がしっかり映像として再現した要潤さんと、なんだかんだで道化を演じ切った山本耕史さんも忘れられません。

偉大すぎる王騎と大澤たかおさんが退場した後の次回作がどう展開するのは非常にキビシーーー(by財津一郎)と思いますが、期待半分不安半分で待ちたいと思います。

よして