「中華統一は未だ だいぶ先なようだ。或いはそんな事実はなかったか。」キングダム 大将軍の帰還 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
中華統一は未だ だいぶ先なようだ。或いはそんな事実はなかったか。
驚いたのなんのって、まさか大騎(大沢たかおさん)が死んでしまうとは思わなかった。マジか ( ゚Д゚)
龐煖との一騎討ちがスゴイ迫力で、今回は引き分けで終わるのかなと思ってた。ところが あと一太刀で王騎将軍の勝ちと思われた時に矢を打たれ、逆に龐煖にやられてしまう。
なんてこったい。 「マジか」以外の言葉が出てこないヨ。
「王騎を亡きものにすることが今回の唯一の目的」という、趙の軍師李牧の軍略が見事に成功した形だ。
「小栗旬、なんて事してくれたんだ全く」と、思わず心のなかで李牧じゃなく小栗旬て言っちゃったぜい。
小栗旬のせいで秦の中華統一がまた遠のいた。て言うか、 「こんなんで秦はホントに中華統一なんか出来んのか?」 と一瞬思ってしまった。もちろん そこは歴史的事実で変えようがないから思い直したが。
原作読んでなくて、史実も秦が初めて中華統一を成し遂げた以外知らない。だから僕は、次の映画は前後編の2部作で、「祝・中華統一。おめでとう信&秦。かな?」なんて考えてた。
だけど、観賞後に原作と史実を検索して改めて驚いた。愕然としたといってもイイぐらいの衝撃を受けた(ちょっと大げさです)
でも、「中華統一なんて夢のまた夢なんじゃないか?」なんて言いたくなる程度にはビックリした。ちょっと途方に暮れた感じ。
以下調べた内容。
今回の映画は16巻(紀元前244年)
最新刊は 72巻(紀元前232年)
中華統一は XX巻(紀元前221年)
つまり原作は72巻も出てるのに、今回の映画はまだ16巻。16巻から72巻まで12年だ。最初は、なんだたったの12年か、すぐじゃんと思った。だけど72巻から中華統一までが11年あるのが分かって固まった。ぜんぜん「たったの12年」じゃない。
しかも、も少し調べたら72巻の紀元前232年時点で、群雄割拠の7国が一個も滅びてない。7国全部まだみんなピンピン生き生きしとるやんけ。凍った。
やはり、かつて秦が中華統一したなんて何かの間違いで、歴史学者の妄想、勘違い、思い込みこに過ぎないないと確信したヨ。