「もったいない」キングダム 大将軍の帰還 Basieさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいない
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はじめに。
漫画やアニメは未見です。実写のみでの感想ですので、その点はご容赦ください。
カテゴリとしては、「戦記もの」も含まれると思いますので、その視点からの感想になります。
前作までは、あれ?っと思う個所も度々ありましたが、話の流れを不自然に遮ることもなかったので、あまり気にせず鑑賞できました。
ただ、今回はその軸となる戦略の扱いが酷すぎます。
龐煖を総大将とする趙軍。密かに虚を突くための李牧率いる10万の趙軍。
龐煖で王騎を誘き出し、趙荘を囮に使って王騎軍を王騎から引きはがし王騎を仕留めるのが今回の趙軍の策だったと思います。そして、万が一にも王騎を取り逃がさないための10万の李牧軍を用意した。ここまではいいと思います。
それなら、決戦の地を何故あの狭い1本道の狭隘地にしたのでしょうか。
あれでは10万の軍は詰まってしまってその数の優位性を活かせませんし、投入しても各個撃破されるだけです。
趙荘の囮にしても囮になっただけの戦況に与えた効果はなく、趙荘はまるで無駄死に。
狭い場所でずっと揉み合っているだけの戦には、正直シラケました。
王騎の最後に相応しい戦いを観られると期待して足を運んだだけに、本当に残念です。
あと万極はあの戦場にいなかったんですかね。
冒頭の追跡もお茶を濁した対応だったので何だか扱いが残念でした。
趙軍は普通に将の頭数が揃ってて、戦う場所を間違えなければ、秦軍を殲滅できていたはずなのですが。
信が王騎を馬に乗せて走り出したくらいから、やっと気持ちが高揚してきました。
素材は最高なのに、本当にもったいない映画です。
蛇足ですが、謄の無双ぶりは最高でした。
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