「キングダム史上最高傑作!」キングダム 大将軍の帰還 なこさんの映画レビュー(感想・評価)
キングダム史上最高傑作!
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前作運命の炎の続きということで、前回戦闘シーン少なめだった分、今回は戦いが多く描かれていた。
王騎将軍がどうして中華最強の将軍なのか、それは説明しなくてもその佇まい、味方の士気、一刀一刀の重みから伝わってきて、本当に圧倒された。
王騎と龐煖の超重量級同志の戦いはかなり見どころがあったが、回想シーンが長くて冗長に感じた。特に摎の声と身体が細すぎて大将軍としての気迫が全く感じられず、ただ王騎を好きなだけに見えたのが、尺を取っていた分唯一残念なポイントだった。
序盤の飛信隊と龐煖との戦い、敵兵からの追撃から逃げるシーンは最高だった。尾兄弟とのシーンは実写ならではのリアルさと俳優たちの素晴らしい演技力で原作以上に泣けた。まだまだ小さな飛信隊だけど、皆が信が大将軍になることを信じて守る姿に、本当に大将軍になってほしいと応援したくなった。
そして最後は、王騎将軍が今後を仲間に託し、秦王朝に帰還されるまでのシーンは涙なしでは語れたない。王騎の矛を受け継いだ信からの、下を向く秦兵たちへの投げかけ。信はまだ子どもで馬鹿でガキっぽさが残っているけど、それでも仲間と亡くなった皆の意思を背負ってこれから大きくなるまっすぐな瞳を見ると、これがキングダムが面白いと言われる理由であると感じるとともに、主演が山﨑くんで本当に良かったと思えた。俳優人生の2/3をこの作品に費やし、ひたむきに取り組んできた彼だからこそ、これだけの俳優がついてきてくれたのだと思う。
過去4作全て素晴らしい作品だったけど、本作は実写ならではの良さ、俳優陣の心意気が詰まっていた最高傑作だと思う。
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