「古代中国を舞台にした歴史大河ドラマの第四作です。馬陽の戦いで勝利の喜びに浸る飛信隊の前に現れたのは武神・龐煖。王騎将軍の間の九年越しの因縁に決着がつきます。」キングダム 大将軍の帰還 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
古代中国を舞台にした歴史大河ドラマの第四作です。馬陽の戦いで勝利の喜びに浸る飛信隊の前に現れたのは武神・龐煖。王騎将軍の間の九年越しの因縁に決着がつきます。
前作公開からほぼ1年たちました。
原作はとっても長いお話なので(現在72巻 増えてます)
前作を忘れない内に新作が公開されるのは助かります。・_・
(前作のダイジェストから始まるのも好感♡)
というわけで、劇場版第四作。
最終章との事。本当か? と そんな事も気にしながら鑑賞です。 ・_・b
今回は前回(第3作)の「引き」をそのまま受け継いでのお話です。
趙の将軍を、見事に討ち取った信たち飛信隊。
勝利の喜びに沸き立つ飛信隊の野営地に現れた一人の男。
誰だこいつは? と訝しむ飛信隊にその男が襲いかかります。
騒ぎを聞いて駆けつけた信と羌瘣。
信が切りかかるも、龐煖の突き技を腹に食って悶絶。(痛そう)
羌瘣が巫舞で攻めるも、傷を追わせられず呼吸がつきてしまう。
龐煖が信に止めを刺そうと迫る。(やばい)
飛信隊の隊員たちが、信に覆い被さりガードを固める。
龐煖の矛、一閃。 ぐわー っと吹っ飛ぶ。
別の隊員たちが、また信に覆い被さる。 ぐわー。
別の隊員たちが、覆い被さる。 ぐわー。
別の隊員たちが庇う… ぐわー
別の隊員たち… ぐわー
別の… ぐわー
傷つき倒れた信たちの前に、龐煖の援軍が現れる。万事窮すか。
” 飛信隊をナメんな !” ←誰のセリフだったか…沛浪?
そう大見得を切り、セリフと裏腹に全力で逃げ出す飛信隊 ・_・;
尾到が信を背負い、尾平と共に山中へと逃げる。
追跡の目をくらますため、途中で尾平が囮行動に。
信を背負った尾到も、腹に傷を負った体で逃げ続ける。
” ここまでくれば ”
草むらに信を下ろし、脇で大の字になる尾到。
村にいた頃の思い出話を口にする。
やがて静かに目を閉じる尾到。 ” おい 尾到? ”
” …死んじゃいねぇよ ”
一度は死んだフリだったのだが…。二度目。
信の呼び声に返事はなかった。 (…涙)
何とか生き延びた飛信隊の隊員達だが、人数は三分の一に…。
尾到の亡骸を背負った信が飛信隊に合流。羌瘣も無事だった。
36名のボロボロの飛信隊生き残りが、王騎の元に向かう。
ここから、王騎将軍と龐煖、秦と超の壮絶な戦いが始まる。
と、こんな風に
趙の三大天・李牧のしかけたワナに、蒙武が嵌まり窮地に。
見捨ててはおけない王騎も、蒙武を追って奥へと。
行った先に待ち構えていたのは、龐煖。
龐煖と王騎の、九年越しの因縁への決着はつくのか。
信たち王騎軍は、無事に生き残ることができるのか。
ときおり王騎の過去エピソードを交えながら
王騎と龐煖との決着がつくまでが描かれます。…そう。決着。
信の活躍シーンはかなり少なめです。 (@_@)
その代わり、王騎将軍が大活躍です。 (・∇・)
そして最後、王騎将軍は燃え尽きます。(T∧T)
◇
予告編で「最終章」と謳われておりました。
この作品中、予告映像的なものはありませんでした。
キングダムはこれにて「完」で間違い無さそうです。そうかー。
寂しい気持ちもありますが、王騎の死を一区切りに という
方向性は、間違っていないかな とは思います。
※原作のどこまでを映画化するのか考えたとき、自分も
王騎の最期までが良いかも… と思ってました。 ・_・;
ですが…
事前知識無しでこの作品を観た人が、” 主人公は王騎 ”だと
勘違いしそうです…。(事前知識無しで観る人いるかな? ・_・;)
信や河了貂、羌瘣たちの成長は、原作ではまだまだ続きます。
なので、もっともっと、この後のストーリーも見届けたかった、
というのも間違いなく本音です。はい。
キングダム全4作、スケールの大きいエンタメ作品でした。
ワクワクする作品を観ることができた事に感謝です。 ・_・b
※ ほほ王騎が主役のこの辺りの話、原作も面白いですよ。
「馬陽の闘い」 第13巻~第16巻 の辺りです。
興味のある方は是非ご一読を。
◇あれこれ
■前作に続いて登場する主な人物
・王騎 (秦の六大将軍。秦の怪鳥。龐煖との因縁に決着を期す)
・龐煖 ( 趙の三大天。王騎との間に九年前からの因縁あり)
・信 ( 飛信隊隊長。百人将。前作では趙の将軍を倒したが…)
・羌瘣 (飛信隊の副長。トーン タンタン 今回は出ました♡)
・嬴政 (曾祖父・昭王の遺言が王騎によって伝えられます)
・河了貂 (天下一の軍師を目指して、馬陽の戦いを見学中)
・蒙武 (秦の将軍。攻撃力は王騎も認める破壊力なのだが…)
・李牧 ( 趙の三大天。入念に張りめぐらせたワナが王騎を窮地に)
・尾平 (尾兄弟の兄。信と尾到を逃がすための囮となるのだが…)
・尾到 (尾兄弟の弟。傷つき倒れた信を背負い戦場から脱出を図る)
■今回の作品で初めて登場する人物
・摎(秦の六大将軍。出生の秘密あり。王騎と交わした約束の実現を目前に…)
・昭王 ( 秦の王。嬴政の曾祖父。王騎と天下統一を目指した)
・カイネ ( 李牧の側近にして李牧を敬愛して止まない女性)
※ 最終章なのでこれでお終いと思うと、なんか寂しい…。
◇最後に
鑑賞碁、帰宅して余韻に浸っていました。 ・-・
戦闘シーンはやはり迫力があって凄かったなぁ… とか
摎の着替え中の陣幕に昌文君が入るシーン無かったな…とか
全ての登場人物(尾到以外)頑丈過ぎだろうと思った…とか
そんな中でもう一つ…
王騎を討って、趙の軍勢が引き上げ始めるエンディング。
脱出した王騎軍の生き残り(将軍クラス含む)に向かって信が
” お前ら 胸を張れ。馬陽は護った 。趙は引き上げた ”
と、味方を鼓舞する演説をするのですが…。
うーん。取ってつけた感がどうしても拭えなくて… ・_・;;
例えが適切か分かりませんが(多分不適切)
「連載を打ち切られたマンガの最終回」
を読んだような感覚があり、心中モヤモヤしています。
(信と龐煖の決着も観たかった気が…。 ・_・;; 先は長いか)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
もりのいぶきさん 共感コメント、そしてフォローありがとうございます( * ॑꒳ ॑*)⸝
キングダム見応えありました。
確かに漫画ファンには先が長いですよね。私まだ71巻の途中です。
共感ありがとうごあいます
仰る様に、私も本作を観終わった直後は、区切りとしては良いし、全4作の実写版の中では最高傑作だし、ここで終わるのもアリかと思いました。しかし、本作レビューを書きながら、王騎が言った大将軍になるには大きな犠牲を乗り越えなければならない(不正確かもしれません)という台詞を思い出しました。
本シリーズはえい政と信の物語です。肝心の彼らが、大きな犠牲=艱難辛苦を乗り越える成長、活躍をするところが本シリーズのクライマックスだと思います。艱難汝を玉にするという諺を彼らが体現するところを観たくなりました。
続編に期待したくなりました。
では、また共感作で
ー以上ー