INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 ペルソナのレビュー・感想・評価
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待ってた。待っててよかった。
シリーズ全部で一本なんだなとわかる、これからの時代への預言書。
前作『センターライン』はロサでチラシをもらって、興味がわいて観に行ったんだった。
今敏作品や攻殻機動隊シリーズが好きな人はわくわくして仕方ないのではなかろうか?!
近未来に予想されるAI技術関連事件の法廷ドラマ。
派手なアクションや妄想暗喩大行列といったシーンは無いけれど、だからこそ「将来の現実なのだ」と思える。
そして間違いなく、副題である『ペルソナ』について考える新しいフックになった。
どこに本当の気持ちや考えがあるのか、今後ますますわかりにくくなる可能性がはっきりと描かれていた。
それこそが情報化社会の危険性であり、AIの脆弱性であるとも。
顔を合わせて自分の言葉で話すこと、意思決定を自分で行うこと、実際にモノやカネを見て触ってから使うこと……これらがいかに重要なことかをひしひしと感じた。
この作品の良いところは、現代の邦画の特徴が完全に排除されていること。
(テレビドラマ作品やその劇場版にあるような顔のアップばかり、説明セリフばかり……みたいなアレ)
ただ、全部を説明セリフにしない代わりに、前作を観ていないと楽しみにくい世界観であることは否定できない。
前作『センターライン』の無料公開は三部作の劇場上映中に必須だし、
(1月5日までvimeoで無料公開していた)
そういった理由で「めちゃくちゃ薦めたいけど、オススメしにくい作品だ」とはいえる。
「AI最前線」
アナログなデジタル
AIを被告人として起訴可能になった平成39年、2ヶ月前に自死したVチューバーのマネキンAIの告発を問う話。
自分は死んだ被害者だと宣うマネキンAIが、自分を殺したという人物たちを晒し誹謗中傷したことで巻き起こっていくストーリー。
2019年に公開された「センターライン」の続編ということだけど、自分のレビューをみても、今作の本編をみても全然思い出せず…(´;ω;`)
自動運転記録がなんちゃらがなんちゃらが前作の絡み?
知能機械犯罪公訴部に配属された主人公は良かったけれど、事務官だったりアシスタントの天が妙に安っぽくて、子供向けのドラマをみている気になる。
その割に言ってることは子供には難しい理屈と能書きなんだけどね。
話し自体は難しくないけれど、問われていることや線引きが面倒くさくて、そういうのが好きなら愉しめる作品という感じ。
今作の展開や結果とは関係ないけれど、民事でAIの非が認められても被害者は報われないよね…。
吉見茉莉奈
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