侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
全262件中、201~220件目を表示
タイムスリップ物って、、、
皆さん大絶賛なんですねw
現在→過去もしくは未来→現在ってのは
観ている側(観客)も納得できる
状況説明やパターンがありますが
この映画のように
過去から現在のようなパターンって
難しくないですか?
概念自体ない人な訳ですから
(所詮、映画の設定とはいえ、、)
そこの部分を曖昧なままにして
一方的に進んでいくストーリーに?ダラケ
現代人が侍を記憶喪失だ、俳優だ
って思い込むのは100歩譲っていいですが
侍が目の前に見たこともないような
服を着た女性や
カメラや自動車があるにも拘らず
ちょっと驚く程度で受け入れ?
進むストーリー、、おいおいってw
それでもご都合映画なんて
ごまんとあると我慢してみましたが
決定的に自分がダメだったのが
最後、真剣で戦うシーン
もうこれ絶対、映画を撮る人間は
全員反対するストーリーにしないと
ダメですよね
スタッフは誰も2人の状況や心情なんて
知らないわけですし、許す監督
感動するスタッフって
(実際、過去に映画撮影で
真剣で事故もありました)
首が落ちる映像は一瞬、あーぁ
って思いました。
長々書きましたが
つまんねぇ映画でした
タイトルなし(ネタバレ)
評判が良いので鑑賞。
役者の演技が素晴らしい。失礼ですが、全然知らない役者たちで構成された映画だ。でも1人1人が実に素晴らしい演技をしていた。特に主役山口馬木也の剣捌き、身の振る舞いが本当の侍のようであった。
カット数が少ないが、一枚一枚が絵になっていた。コメディ要素は多いものの、私は思わず笑ってしまうようなことはなかった。しかし、周りの観客は笑っていたので、ハマれば面白いのかもしれない。
幕末が失われたように時代劇も失われていくだろう、という主張に寂しさを感じた。
時代は江戸末期。幕府側の主人公、会津藩高坂新左衛門と仲間1人が反幕府側の風見恭一郎を闇討ちする。闇討ちといっても不意をつくのではなく、正面で名乗り出る。
仲間1人はすぐに倒された。(死んではいない。気絶した。)高坂と風見の二人が剣を交える。すると、天候が悪くなり雨が降る。再び二人が剣を交えようとした瞬間、雷が落ちてくる。
高坂は気が付くと、時代劇の撮影現場にいた。その後、高坂は自身が幕末から140年後の未来に来ていることを知る。
高坂は寺の住職のおかげで、寺に居候になる。住職のテレビで時代劇を見たことをきっかけに、高坂は時代劇の切られ役の道に進むことになる。
高坂は売れっ子の切られ役になっていく。そこで高坂に映画の準主役の話が舞い降りる。高坂はその映画の主演を務める役者に面談に向かうと、そこにいたのは歳を重ねた風見であった。
風見も現在より30年前にタイムスリップしていたのだ。風見を敵視している高坂は不服であるが、切られ役師匠の助言もあり、風見の映画に参加することになった。
風見もタイムスリップ後は切られ役として演技を学び、その後役者として大成している。しかし、主役として人を斬ることで過去の人を斬った記憶が蘇ってしまうことに耐えられなくなり、10年前に時代劇の場から去っていた。
10年ぶりに時代劇に復帰する理由は、たまたまテレビで高坂を見たから。高坂となら本当の侍を後世に残せるためだ。
映画の撮影が進む。高坂と風見が対峙するラストシーン。ここで映画を盛り上げたい映画監督に、高坂は真剣での演技を申し出る。涙を浮かべながら承諾する風見。スタッフたちは思ってもいないが、高坂と風見にとっては映画撮影ではなく真剣勝負をするつもりであった。
最後の戦いが始まる。緊迫する決闘の最後、高坂が有利となるが、風見を切ることが出来なかった。
2024年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨✨
正に"真剣勝負"なラスト!
この作品が名画として語り継がれるであろう、素晴らしいシーンでした。
殺陣の場面で涙したなんて、他に思いつかない…笑
オススメ!
*ドラマパートは、関西ノリ全開と言うか、なんかどこかで見たことあるような寸劇が展開されます…そうそう、関西発の昼のワイドショーのワン・コーナーでやってたような再現ドラマ…まるでショート・コント見てるかのような…はるか昔の昭和香るコント劇で懐かしかったです笑
時代劇好きに捧げる愛と願望
話題になっているのと、歴史物映画が好きなので観に行きました。
映画内で「時代劇が廃れている」と繰り返し嘆かれており、それは現実世界の事を指しているのだと思うのですが、個人的に隆盛を極めていた時期を知らないためピンと来ず。
大河ドラマなどは好きなので理解しやすいだろう、と思っていたのですが。この映画でいう時代劇って大河ドラマと全然違うものか、と気付いてから色々とわかりやすくなりました。確かにあんまり見た事ないなあ、と。
登場人物達は時代劇を愛し、真剣に向き合っている人たちばかりです。茶化したり悪口を言う人間はいません。侍は感動し自分もそうなりたいと愚直にコミカルに邁進し、認められる。侍が時代劇を偽物と断じて憤る、みたいな展開は無し。人間関係もシンプルです。
前半はコメディ多めですが、後半は侍が現代に生きて己の居場所とアイデンティティを確立するために藻掻いたり苦しんだりと割と重めです。
観終わってしばらく考えていたのは、「どうして主人公が侍なんだろう」と。最初から時代劇が好きな現代人を主人公にした方が展開は速そうですし、映画内でも主人公の侍は現代に適応して普通の生活を送れています(戸籍とか納税はどうしてんだ、って話は野暮)。
思ったのは、「本物の侍」が「時代劇を認めた」と言うのが大切なのかな、と。誰だって本物に認められたら嬉しい。その時代を生きた人間が「時代劇には本物がある」と認めてほしい、という願望があると感じた。
魂に響いた
終始ユーモアが散りばめられていて笑える一方、
不条理に異世界に放り込まれたもののふの哀れさ、ひたむきさに泣けた。
時代劇がいまや絶滅の危機にあるという点が大前提なのだが、
まさしく今まで時代劇をスルーしてきた者として、なんだかすみません・・・
こんなアホで軽薄で平和を当たり前のように享受してきた自分で、ご先祖様すみません・・・
何かやたらと申し訳なさと居たたまれなさを感じた。
普段時代劇を見ていない分、この映画での殺陣のシーンには本当に感銘を受けた。
なんて真摯で美しいことか。
ラストの二人の真剣勝負にはとてつもない緊張感を覚え、何度も居住まいを正した。
普段感じないような日本人としての魂に響いた気がする。
最初のセリフ音ずれ(?)と、主人公がヤンキーにお腹蹴られて〇んでしまうのかと謎にヤキモキさせた点以外は完璧。
演出良し。音楽良し。山口馬木也はじめ、役者の皆さん全員素晴らしい。
エンドロール、安田淳一というお名前が何度も出てきて、いかに少人数でここまでのクオリティの作品を生み出したのか、その努力が心に沁みた。
いやほんと素晴らしかった。
シネマロサさんに感謝。映画の人に感謝。SNS書き込みの人に感謝。
この映画をシネマロサさん、上映してくれてありがとうございます。ここから全国に広がったとのことで是非ここで観なくてはと。たまたま水曜日デーにもあたりラッキーでした。昭和レトロな劇場は平日にもかかわらずほぼ満員でした。(すごい。)上演中まわりの観客の笑いあったり、自分も泣いてしまった。最後はドキドキも。エンドロール中に出て行く方もほぼ無く最後には拍手も起こっていました。(自分も。翔んで埼玉以来です。)
家老の命により東の幕末の会津藩士の主人公が西の長州藩士と斬り合いの途中に雷にうたれて現代日本の中央の京都撮影所にタイムスリップしてしまって斬られ役で生きて行くSF時代劇。戸惑い、死のうとしていたところ仕事に一所懸命なステキな女性の助監督や京の優しい寺の住職夫婦に助けられて生きていく。最後の殺陣(たて)もすごく迫力があった。主演の山口馬木也さん、助監督の沙倉ゆうのさんのファンになりました。安田淳一監督の他の作品も観てみたい。
地元埼玉では現時点6ヶ所で次の休みにまた観に行きます。(もっと多くで上映されるといいな。)
観にいきました。ほぼ満員でした。(多くの人に観て欲しい。)
低予算でも、VFXがなくても、熱意と工夫で勝負ができる
前から気になっていた映画をやっと観ることができた。低予算、CGもVFXもない、あまり有名ではない俳優と監督(失礼!実力は本物)、劇場と上映回数の少なさ等、様々なハンデがありながらも、有名監督、美人女優と豪華な出演者、多くの予算をかけた映画を遥かに上回る面白さ。映画(時代劇)ってホントに良いもんですね、と思わせてくれた。日本アカデミー賞候補は間違いない。
最後の迫力ある殺陣のシーン。「(カメラを)止めるな亅と言っていましたね。お笑いの場面は、ドリフか吉本新喜劇か。ベタだけど、それがいい。
笑いあり涙ありの本作をぜひ多くの人に観てほしい。
ほのぼのした面白さ
朴訥として創りての想いが伝わってくるような作品だね。
脚本がうまくまとまってて、主人公のキャラに可笑しみがあって、楽しく観てられるの。
侍がタイムスリップしてきて、でもその場所が京都撮影所だったらっていうアイデアがすごいね。そこであり得そうな話が進んでいって、話に違和感がないのがいい。
侍が現代に驚くところも「確かに、そうなる」って感じだね。
かつての時代劇は、少し下火になるかもね。もうやり尽くしてて、みんな新鮮な感じしないだろうし。
でも、少し味付け変えたのは、残るんじゃないかな。いま時代劇映画でてきてるし。
劇中にもあるように、時代劇で色んなことが描けるからね。予算かかって撮りづらいらしいけど、残って欲しいな。
最後の殺陣は「真剣勝負で」ってことになるんだけど、これ「『真剣勝負』ってことにした殺陣」なんだよね。だからどうしても迫力が消える。まさか本当に真剣勝負したら、どっちかが怪我するからしょうがないんだけど。
でもこの形式ばった殺陣の迫力じゃなくて、違う形が出てくれば、これまた面白いと思うんだよね。
佳作という感じだけど、面白いから、観て損ないね。
家族で楽しめる良作!
中1小5の子供達と楽しめそうな映画を探していて評価の高さと子供達が食いつきそうなタイムスリップ物のコメディということで家族4人で観てきました
序盤はありがちの展開で退屈な映画だなと思っていたのですが、まさかのあの雷が落ちた時に戦っていた武士の登場からこの映画の本当の本編が始まり、そこからは「え、この後どっなるんだろう」と最後までドキドキしながら楽しめました
観る前はコテコテのコメディかなと思ってたのですが、蓋を開けてみるとクスッと来る笑いのポイントが要所にあるものの全体的にコメディ要素控えめな作品だなと思っていたのですが、最後のオチでは「くそwまたやられた!」「お前もかよ!」と声を出して笑ってしまいました
いやー上手いですね
ストーリーに関してもタイムスリップした2人が時代劇を通して現代に適応する様、自分達を救ってくれた時代劇への圧倒的感謝の気持ち、そしてそれでも抗えぬモノノフとしての本能に葛藤する様がコンパクトながらも上手く描かれているのですが、それを演じる2人の言葉の一つ一つが演技とは思えない程の重みや本気度を感じられ、つられて何度かウルと来てしまいました
役者さんって凄いですね
クライマックスの2人の真剣勝負も本当に真剣を使ってるのかと思わせる程の気迫と迫力でかっこよかったです
と言った感じで笑いあり感動ありの家族で安心して楽しめる素晴らしい映画なので、そろそろうちの子もアニメ以外の映画をと考えてるパパママに一押しの作品です!
福本清三先生へのラブレター
時代劇好きの両親とほぼ前情報入れずに鑑賞。(2日後に2回目鑑賞)
時代劇、いや時代劇を愛し未来を案じた福本清三先生への熱い想いがそこら中に散りばめられていた。
序盤から、「太秦ライムライト」と福本清三先生の著書「どこかで誰かが見ていてくれる」を思い出し1人違うポイントで泣いていた。
そして、インディーズだから得られる面白さ。
子供の頃、軽トラの荷台に乗り(違反です。今はダメ、絶対)ガタガタの林道を草や葉っぱにまみれながら走ったような、あのちょっと危なっかしいけど純粋にドキドキ胸を踊らせた懐かしい感覚。
綺麗に舗装されたテーマパークや、植物園では得られない。
他の方の感想で「無名の俳優さん・・・」って書いてあり、失礼な気もするが少しわかる。
実力者の俳優さん方が、「侍タイムスリッパー」まで自分の目に触れずありがとう!と嬉しくてそう書いてしまっているのだと思う。本当に存在している者として、映画に入り込みやすかった。
アイドルや知名度の高さでキャスティングした俳優さんがいれば興ざめだったように思う。
すみれの花のような、可憐で凛としたゆうのさんがいい。
他の俳優さんも本当にハマり役。
個人的には馬木也さん最高。いや、もう本物の侍ですよね?本当にタイムスリップしてきましたよね??
福本清三さんがご出演予定だったと後で知り納得したが、セリフ回しなど個人的には峰さんの方がキャスティングとしては結果良かったように思う。(福本先生ごめんなさい・・・!)
でもこんな素敵な作品に福本清三先生にご出演いただきたかった!という想いもファンとしてはもちろん強くあり、残念に思う。
他の方の感想もお1人ずつ熱く語りたいが、長文になるので割愛。
「太秦ライムライト」の続編と言われているようだが、最初観た時、私には「太秦ライムライト」のエピソード0のように感じられてしまった。
高坂殿がこのまま斬られ役を続けた姿が、ライムライトの香美山さんではないか?と。
しかし「侍タイムスリッパー」のヒット、このタイミングでの「将軍」エミー賞受賞。
真田広之さんのスピーチを聞いて、時代劇の未来に一筋の光が差したように思う。
やはり「侍タイムスリッパー」は、「太秦ライムライト」の続編であって欲しい。
パンフレットができたら、3スリッパーする予定。時代劇のドラマでワクワクしながら福本清三先生を探したように「福本清三ポイント」探しをしながら鑑賞したい。
この映画を観ると、昔の古き良き(?)時代劇も観たくなってくる。そして2スリッパー以降、心配無用之介がじわじわくる。
個人的には、続編は作ってほしくない。他の方も仰っているように、心配無用之介でスピンオフ作品をお願いします!
感動した!
時代劇や斬られ役、映画づくりに関わる人たちへの
リスペクトが詰まった脚本は素晴らしく、
吉本新喜劇がたまにやる感動回みたいな雰囲気もあり、
笑えて泣けるステキな作品でした。
山口馬木也さん、
お名前までは存じ上げませんでしたが、
いろいろな作品ではお見かけしており、
その見た目の格好良さと眼力は、頭の片隅に残っておりました。
ここにきての長編映画初主演とのこと、
とてもとても丁寧に演じられていて、
まさに山口さんのための、山口さんだから生き生きとした高坂新左衛門になったのは疑いようもなく、
あの時代からタイムスリップしてきた本物の武士(もののふ)でした。
今の時代での心意気や立ち振る舞いも、武士(もののふ)の潔さと真面目さからか、
状況を受け入れて、一生懸命に生きようとする姿が可笑しくもあり切なくもあり、とても魅力的でした。
繊細な演技で、現在の立ち方もきちんと武士(もののふ)されていらっしゃいましたね。
ストーリーも、本当に良く出来ていて、
あの時のあの三人がね…ほぉ~、なるほどぉ…でしたー。
風見恭一郎の現代での生き様のプレイバックシーンのインサートの使い方も素晴らしく、
高坂同様に彼は彼でひとりで不安で辛かったんだろう、と切なくなりました。
そして、映画撮影のラストの本身での殺陣のシーン、
ふたりの気迫、ヤバすぎて痺れました。
過去の仲間への思い、決別、清算…
高坂新左衛門や風見恭一郎の武士(もののふ)としての、覚悟がピリピリと伝わってきて、
息を詰めながら見守りながら、勝手に涙がこぼれてしまいました。
時代劇好きとしては、この作品から、もっともっと盛り上がってくれたらいいな…。
時代劇への愛にあふれた逸品‼️
幕末、一人の侍が斬り合いの最中に雷に打たれ、現代にタイムスリップ、時代劇の斬られ役となって一生懸命生きていく・・・‼️まずこの作品は、タイムスリップものとしてジェネレーションズ・ギャップな面白さがあります‼️主人公の新左衛門が現代の街並みや車、列車、病院の設備などに衝撃を覚えるのはもちろん、時代劇のチャンバラの撮影で助太刀しようとしたり、竹光に驚いたり、時代劇のテレビドラマに涙を流したり、ケーキの余りの美味しさに感動したり、その面白さは「テルマエ・ロマエ」に近いかも‼️そして新左衛門が現代で繰り広げるコメディシーンは新鮮というよりは懐かしさに近いものがありました‼️例えば剣心会への弟子入りがダメだったと勘違いした周りの人々が、「スベるとか、落ちたとか言っちゃダメだよ」と打ち合わせしたのに、新左衛門の前で言ってしまうシーンは「男はつらいよ」シリーズなどで似たシーンがたくさんありました‼️そして剣心会の先生と新左衛門が斬られの確認をするシーンで、新左衛門が斬られるはずなのに、逆に先生を斬ってしまうシーンの先生のセリフ「なんでやねん!!」‼️これはドリフのコントで加藤茶さん、志村けんさんがよくやっておられました‼️劇場で笑いが絶えなかったシーンなんですが、皆さん新鮮に感じたのか、懐かしく笑わせられてたのか⁉️私は後者で、ホントに嬉しくなりました‼️そして時代劇の大スター、風見恭一郎に相手役に指名された新左衛門‼️実は彼こそ新左衛門がタイムスリップした夜、斬り合ってた相手で、同じように30年前にタイムスリップして、映画スターとして大成していた‼️この風見や剣心会の先生、何かと新左衛門の世話を焼く助監督の優子の時代劇への思い‼️廃れていく時代劇と斬られ役への思いが全編に溢れていて、胸がアツくなりました‼️まるでトリュフォー監督の「映画に愛をこめて アメリカの夜」ですね‼️新左衛門と優子のロマンスもどきの関係も、ホントに微笑ましい‼️ラストのビンタ‼️これは映画史上最高のビンタシーンの一つですね‼️そして新左衛門は日本が豊かな国になることを夢見て死んでいった同志たちの思い、そして自らの思いをやり遂げねばとの思いがある‼️そんな風見の思いと新左衛門の思いが結実する、ラストの真剣での撮影‼️風見と新左衛門の真剣での斬り合い‼️言わぬが花の結末で両者の思いが遂げられます‼️楽しめます‼️笑えます‼️感動します‼️私のように時代劇を愛する映画ファンにはなおさら‼️そして、ある人物が撮影所に姿を現わすラスト・カットもホントにウマい‼️「今日がその時ではない!!」‼️
ディテイルの満足感MAX
当に真田広之のSHOGUNがエミー賞多部門受賞のニュースが世間を賑わせている中、減っていく時代劇の現場を舞台とした本作を鑑賞。
評判良く拡大公開されているものの、低予算の自主制作ということで多少の荒削りは覚悟していたのだが、いやいや、ディテイルにこだわった評判通りの傑作でした。大変失礼しました。美術、画角、フォーカス、セリフにタイミング、微妙な表情や間合いの作り出す笑いと涙。それら映像に定着された丁寧なディテイルはまさにプロフェッショナルの技の集積だった。
エンドロールに何度も登場する監督と主演女優の名前。役者陣も全く知らない人たちながら演技に不安なところは無く、スジも無理のない範囲で綺麗にまとまっている。トップガン・マーヴェリックにも通じるセリフとひねり、それに至る細かな伏線も心地よい。
唯一、気にならざるを得なかったのはクライマックスの決闘の重要なキーとして「本身」を持ち出した点だ。勝新太郎の座頭市撮影時の悲劇を知っている身からすると美談的に持ち出されるのは勘弁。あそこはぜひとも、「竹光で重みを表現できるようになった」二人の竹光ならではのスジの落とし方を考え出していただきたかった。そこが0.5点のマイナス点。
日の本と時代劇を想う武士の熱き心に感涙しました。
幕末の会津藩の剣豪である高坂新左衛門が切り合いの最中に徳川幕府滅亡の140年後(平成19年)、京都の時代劇撮影所にタイムスリップするというお話です。タイムスリップした新左衛門は撮影所の人達に支えられながら、廃れゆく時代劇の殺陣の斬られ役として生き抜く事を決意します。そして、ひょんなことから準主役に抜擢され……。
主役は時代劇でお馴染みの山口馬木也さんですが、その他は顔は知っているけど名前を知らない俳優さんが2 、3名ほどで、あとは本当に無名の俳優さんばかりでした。これをB級映画と言うのでしょうか?でも俳優さん達は無名でもそれぞれに味があって良かったです。新左衛門を優しく迎えてくれる人達だったし、観ていてほのぼのとした気持ちになりました。
新左衛門が自分の運命を嘆くことなく前向きに現代の日本に順応していこうとする姿勢が良かったです。苺のショートケーキを食べながら、「日の本はこのような美味しい菓子が皆に行き渡る国になったのだなあ」、と新左衛門が感涙するシーンで私もホロリ…。
「最後の武士」という映画の準主役に抜擢されクライマックスの殺陣のシーン、本物の侍二人の「シンケン」な闘いになるのですが、山口馬木也さんと冨家ノリマサさんの殺陣はとても迫力がありました。お互いに号泣しながらの殺陣って初めて観ました。あの涙は、幕末に果たせなかった愛する日本への二人の想いと愛する時代劇への二人の想いだったのだと思いました。私も最後の殺陣のシーンは泣きながら観ていました。
無名な俳優さんばかりでもこのような良い映画が作れますし、もっと拡大上映されると良いなと思いました。口コミ信じて観て良かったです。
最後のオチもクスっとしました。お前何しに来たんだ?笑
ワンス·アポン·ア·タイム·イン·ウズマサ
山口馬木也と冨家ノリマサ。
ちょっと高橋英樹と若林豪に見えちゃったけど、二人ともすごくよかった。
同時代(戊辰戦争)を生きた武士の現代に対する思いと時代劇愛を見事に融合することに成功。
同じカミナリに撃たれて、場所こそ同じなれど、30年の違いがあったとは。すっかり現代擦れした長州藩士の先輩役者が山本優子助監督に恋するうぶな会津藩士に余裕をかます。メガネ女子イイね。
仇の長州藩士とわかっても、役者としてリスペクトして堂々と渡り合おうとする新左衛門の心意気。
単細胞なオレは本番に自前の真剣を黙って持ち込み、会津藩の仇をうってしまうだろうと思った。
前半はコメディで、後半はクライム・サスペンスで落としてくるかもしれないと思ったのだ。そのほうが衝撃的なラストに違いないと途中で思ってしまったのは素人の浅はかさ故。
会津藩士高坂新左衛門の真面目で朴訥な人柄。黒船来航のイベントポスターを見て、140年後の現代へタイムスリップしたことを冷静に理解する。
驚くべき順応性(笑)
武士なのにおごらない庶民感覚も持ち合わせている。
磐梯山の雪のような真っ白なにぎり飯とショートケーキ。
周りの取巻きたちと一体になり、笑いながら涙がドバドバ溢れ、鼻水をすすった。
稀有な体験だった。
わざとらしいギャグ(例えば、福◯雄◯監督作品)なんか全然要らない。
真っ向勝負ゆえの可笑しさ。
ニヤニヤが止まらない。
お寺の和尚さんの奥さん役の紅萬子(すごい芸名)は吉本新喜劇風でちょっとやり過ぎに感じたけど、この際目をつぶる。
時代劇を一度捨てた映画スターが出てきたときには、いやいや、このまま切られ役の大部屋俳優の高坂新左衛門をずっと観ていたいと思ってしまったほど、山口馬木也さんに惚れ込んてしまっていた。
同じタイムスリップもののテルマエ・ロマエでブレイクした阿部寛さんではこの渋さは出ないだろうなんて思って観ていた🙏
ワンス·アポンナタイム·イン·ザ·ウエスト(チャールズ·ブロンソン)に寄せてきたハーモニカ音にはついニヤニヤ。
殺陣師の関本役の峰蘭太郎さんもすごくかっこよかったなぁ。
日本アカデミー賞の発表が楽しみ。
その時には山口馬木也さんに
【今日はまだその時ではない】
と胸を張って言って欲しい
ベネティアいけるよ😎
殺陣と死合
ストーリーは王道のタイムスリップを題材とした作品。
前半は現代に戸惑う侍、周囲の人との交流を軸に展開。
後半、宿敵の登場により、武士の悔恨、葛藤が描かれていく。
みんな時代劇が好きだ、というのがシンプルに突き刺さる。
斬られ役の美学、時代劇という娯楽作品の魅力を余す所なく伝えてくれる。
王道のストーリーにコメディ要素を絡めてすすむが、一番好きなシーンはやはり最後の死合。
両者の長い睨み合いから、勝負が決まるまで息もつかせぬ死闘。
殺陣は美しい、武士が魂をかけた死合もまた観る者を魅力する美しさがある。
両者ともそれぞれ武士としての本懐を全うしたのではないか。
タイムスリッパーがまた現れるオチは秀逸 笑
「今日がその日ではない!」ま、タイムラグもあるからね。追記:監督の支払もタイムラグ?
9月19日(木)
TVで、プロバスケットボールの選手が並行して米農家をやっていて年45トンもの米を収穫しているというのを放送していたが、いきなりこれから観に行こうとしている「侍タイムスリッパー」が出てきて、本作の安田淳一監督も映画監督と並行して米農家をやっているとの事。映画を観に行く前に意外な情報を得てしまった。
単館上映から拡大された「侍タイムスリッパー」をTOHOシネマズ日比谷で。
幕末の京都、会津藩士高坂新左衛門は家老から長州藩士を討つ密命を受け寺の門前で待ち伏せるが、出てきた標的の男と刃を交えた瞬間、刀に落雷し気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。武士の格好は撮影所に溶け込んで違和感がない。所内を歩いているうちに頭を打って倒れてしまう。助監督の山本優子に病院に運ばれるが、病院を抜け出して現代の町をさまよううちに徳川幕府は140年前に倒れたことを知り衝撃を受ける。過去には帰れない。頭を打ったので一時的な記憶喪失と思われて寺に居候させてもらった高坂は、助監督の山本に頼み込み、撮影所で切られ役として生きてゆくことを選択する。殺陣を教える師匠の思い。根が真面目な武士の高坂はそれを吸収して、優秀な「斬られ役」となって行くのだが・・。
いやー、参った。お見事と言うしかない。東映撮影所の協力で撮影出来たとは言え、チャンバラ愛、時代劇愛、撮影所愛、殺陣師愛、斬られ役愛、淡い恋心、そしてお米への愛から武士の魂への思いまでがあふれた作品だった。
高坂が、あまりにもあっさりと(過去に帰りたいと願うシーンはあるが)タイムスリップした自分の現状を受け入れてしまうのは少し疑問だが、それ以外は脚本が見事だと思う。
町をさまよい空腹の時に食べた白米のおにぎり、「こんなうまいおにぎりは食べた事がない」(これは米農家の安田監督が作った米らしい)。寺で出されたイチゴのショートケーキを口にして「これは・・?」「普通に売っているよ」「日の本の国はこんなに美味いものが普通に食べられる良い国になったのか」と感激する高坂。
旧会津藩の人々の窮状を時代劇脚本の改訂稿で知った高坂の慟哭、抑えきれない感情によるクライマックスの本気の斬り合い。タイムスリップの二重、三重のひねり。ラストの「落ち」には大爆笑だ。
クレジットには斬られ役の第一人者で、「5万回斬られた男」とも呼ばれ2021年に亡くなった福本清三さんが出てきたのも愛か。(IN MEMORY OF SEIZO FUKUMOTO)
良い脚本と映画愛が生み出した素晴らしい映画だった。
拡大公開されているのだから多くの方々に観て頂きたい。
追記:TVでも取り上げられ、監督も出演していたが、「拡大公開されロングランになるのは嬉しいが、興行が終わらないと支払いがされない」との事。映画製作に使って残高が7000円を切った通帳をまた出していたが、お米も映画も丁寧に作っている監督に早く支払いしてあげて下さい。
全262件中、201~220件目を表示












