侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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侍は時代劇と映画館を救うか
「侍タイムスリッパー」上映前から座席を間違える観客が続出で僕の席でも「座席間違えてませんか?あっ、火曜日だ!」なんてやり取りが。つまりカメ止めと違って普段映画館に来ない客層を大量動員してますね。映画はベタな笑いが満載の安心して観られるコメディになってるし、この現象は拡大するかも。
切られ役をやるために関本に弟子入りを志願した新左衛門を住職や優子が迎えるシーンは男はつらいよへのオマージュだよね。
改めて、俳優ってすごい。
メディアではあまり取り上げられてないですが、徐々に公開館数を増やしてるそうで。そして、インディーズ映画。
既視感‥。どこか、「あの映画」と似た香りがする。
たまにしか行かない、TOHO系列にて鑑賞。観客はほぼ中年以上。男性率高め。
レビューなんかみてると絶賛の嵐、恐らく「あの映画」と同じ様にネタバレ厳禁、爆笑の嵐の映画体験ができるのでしょうと期待大。
序盤、こてこてのギャグに、空振りもあるけどチラホラと笑いが出て良かったです。でも、「あの映画」の様に映画が2度始まる訳ではなく、あくまで王堂のストーリー。
後半はメッセージ性(先人たちの思い・未来への継承)強く感銘を受けます。「殺陣」に対する解説もなるほどと目を見張ります。
今作は、「あの映画」程、どんでん返し、爆笑などの要素はありません。しかし、普段はあまり見られない俳優(特に、山口馬木也さん、冨塚ノリマサさん、峰蘭太郎さん)のセリフ、拳の効いた一言は圧巻です。スクリーン越しに効いても迫力が凄いので、間近にみるとさらにすごいんだろうな。
インディーズ、自主制作作品としては素晴らしい出来。 ストーリーから...
熱く泣ける、そして意外と小ボケもいっぱい
侍が現代に現れるというストーリーは藤岡弘、の「SFソードキル」以来?何度も目にした手垢のついたプロットだが、本作は他とコンセプトや展開がしっかりと差別化されており、既視感なく新鮮に見ることができた。
ただ、この映画については「カメラを止めるな」同様、安田淳一監督の映像製作への情熱と、それに賛同し総製作費2600万円というほぼ手弁当状態で協力参画した役者陣、制作スタッフ、撮影所等をどう考えるかで評価は違ってくると思っている。
自分自身は撮影所や殺陣師らの時代劇への熱や思いがこれ以上ないくらいしっかりと受け止めることはできたことからも、この背景込みで評価させていただきたいと思ってる。
※監督曰く役者さん達にはちゃんとしたギャラを支払っているとのことでした
主演の山口馬木也は自分的にはほぼ時代劇の人で、失礼だが松平健の若い版くらいに思っていた程度だったが、間違いなく武士の所作、佇まいを見せ、淡い恋心を抱くシーン含め今まで見たどの侍役よりも侍だった。
初めて斬られた時に今までの事を走馬灯の様に思い出すシーンは泣きそうになった。
会津藩は徳川家と一連托生の立ち位置で、白虎隊はじめ幕末には最も悲劇的な末路を辿った藩だが、それだけに大政奉還後百数十年経った現代の姿を高坂新左衛門が目の当たりにした時の気持ちは想像に難くない。
ましてや「最後の武士」(ラストサムライ?)で会津藩の悲劇をより詳細に描写するような台本が追加されたのをみれば自分の無力さにどうして良いかわからなくなるというのは無理もない。
そんな高坂の心情と監督の思いやこの映画の舞台裏事情とが掛け合わさり、最後の殺陣は鬼気迫る迫力のあるものに昇華できたのだと思う。(最初二人が微動だにしなかったのは「椿三十郎」のオマージュか?)
次作「ゾンビ四谷怪談」の上映に期待。
こすり倒された設定だけど。
刺さった!
これぞ邦画👏
とても面白かった~
涙あり笑いありだった
この作品が発表されたとき、
SF要素があるのでチェックしたけれど
公開劇場が、池袋の1館のみで、電車代使って正規料金を払って、面白くなかったらショックなので配信されたら観ようと思っていた。
公開劇場が増えてけっこう近場でも公開されていたので、本日鑑賞。
朝1、9時からの回。172席7割程の入り。
けっこう入っている印象。
最初からひきこまれ、新左衛門の真面目な性格や住職夫婦の人柄に好感が持てた
この真面目な所と優しさが良い具合にポロっときた。
かと思うとけっこうクスクス笑える所も多かった
主演の山口馬木也さんは名前が知っている程度
どちらかというと、共演の冨家マサノリさんは
けっこう好きな俳優さん。
10月にクラウドファンディングで製作した映画が公開されるようだか、こちらもかなり期待大
途中、どんな結末になるのかと思ったら…
エンドロールを見ていたら、安田監督の名前が至るところに
昔の新海誠監督みたい。
お金がないから、何でも自分でやるのだろうな
と思った
監督の次回作に期待!
面白い
なるほど
すごくすごくすごく面白かった!!!!!!
池袋の1館だけで上映が始まった本作、川崎チネチッタでも上映され、口コミで次々と広がり、大手配給会社がつき、いまや全国100館以上になっているという。
討幕か幕府維持かで大混乱の時代に、会津藩武士として討幕の武士を討つ命を帯びた主人公が、その対決中にww was落雷を受けて、現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップする話。
時代劇を愛する人たちの思いが中心なのだろうが、最初から斬られ役をなりわいとするようになるので、舞台としての時代劇の中で、武士の思いみたいなものを感じることができる映画。
武士のタイムスリップといったら定番な感じのちっちゃなコメディシーンはいずれも楽しい。撮影所の斬られ役という居場所を得て、必死に現代の毎日を過ごす主人公に、バイタリティとなんだか切なさを感じて、あっという間の131分。
全編通して「嫌味がない」ところが最大の魅力だと思う。そしてエンディングの緊張感。ホントに武士かと観ている俺が勘違いするこの話、すごく好きです!!
低予算と聞いたが、撮影も照明も録音もしっかりしてたし、なんといっても俳優陣がしっかりしてたように感じました。まったく不満なし!! 絶賛!!
撮影所を(スキマ時間で安く?)借り、固定カメラでしっかり撮った映像は、安心してストーリーを堪能できたことの大きな一つの要因でした。
おまけ1
俺が観たのは川崎チネチッタなので、デラックス版というもの。デラックスにしかないシーンってあそこなんだろうなあ、と想像できる一連のシーンはあったけど、俺には冗長に感じちゃった。「時代劇を愛する」という主題からすれば、残念ながら切ったシーンなのかもしれないが、切った方が正解と思うな。
おまけ2
> 順応するのが早すぎる(by プンチアさん)
「絵が動いている!?」とびっくり仰天するものの、そのまま話に感動してますもんね。なんという順応性!!
とはいえ、100年200年を隔てた未来に行った人が、どれだけ驚き、順応するまでに一体どのくらいの時間がかかるのか、って実際のデータもないですね。意外と早かったりして。
なんてことすら楽しく考えられる、ホント、素敵な映画でした!!
おまけ3
ケーキのシーン、長く生きてきた身の一人として、主人公に認めてもらったような気がして、コメディシーンなのに、実はひとり涙しながら笑ってました。暗くてよかった。
時代劇へのラブレター
以前に年末特別時代劇忠臣蔵はなぜ作られなくなったのかみたいな記事を読んだことがある。朧気だがようするに金も人もかかるというようなことだった。そんな時代劇を自主制作で作るのか、公式ページにあった監督の預金残高が7000円になったとかどういうことだよという興味から足を運んだ。
これがなんともまぁ面白かった!どの人物もとても魅力的かつハマり役だった。そして誰も彼もから時代劇への愛が溢れていたように思う。それは役者陣だけでなく制作陣の時代劇への愛からくるのだろう。ストーリーは口当たり軽くわかりやすくとっつきやすいのに画面作りは決して安っぽくなく、やれることも予算も限られている中決して妥協せず作られたんだなと感じた。子供の頃祖母の横で眺めていた時代劇を思い出した。あの頃からもっと真剣に見とけばよかった。そうすればこの映画もっと楽しめた。くやしい。
時代劇は確かにあまり作られなくなったのかもしれない。でも情熱と愛を持ち続ける人たちがいる限りなくならないんだろう。なくならないでほしい。このレビューを書いているときにエミー賞のニュースが流れてきてより強くそう思った。まさにその時ではない、だ。
見る前からチラシ裏の監督の写真で笑ったし、ほぼほぼ満員御礼の劇場から自然と笑いが起きる空気がよかったし、エンドロールは監督忙しいなってか助監督役マジで助監督じゃんとか最後まで楽しかった。最初から最後まで楽しい映画で映画体験だった。
期待してましたが退屈
全国公開になったニュース&レビューで期待していましたが、久しぶりに退屈で残念な映画でした。レビューを見ても高評価多いのですが、何がそんなに良かったのか全く理解できない。映画館では笑いは起きないし、他のお客さんからも微妙だったね、という声が聞かれるほどで、なんかレビューがおかしいのでは?と疑ってしまいます。あくまで私の意見ですが、役者の演技は大根で感情移入できず…何十年前の演技なんだろ。そのせいで映画を見てても長いなあーと感じる作品で、ぶっちゃけ1時間経たずに退出したいなと思ってしまいました。一部笑えるシーンはありましたが、ストーリーもありきたりでイマイチで、興味がある人はサブスクで公開されるのを待つほうがいいと思います。時代劇に関心があって、尚且つ役者の演技なんて気にしないという人は、お金を払ってもいいんじゃないかな。
時代劇への愛が溢れる作品
そっちのタイムスリップか!
上手く騙されましたー(笑)昔から昔へ行ったと思ったら、現代の撮影所とは(笑) まんまと引っかかりました。
見やすい内容で面白かったですねー!
程よいローカル感、マイナー劇団の舞台感が落ち着く感じ。客席も満席で、最後は拍手も!
急遽、口コミ人気でギャガ共同配給になり拡大上映とは。
勿論パンフレットは無かったし、キャストは冨家さん以外は皆んな知らなかった(笑)
主役の方は見た目も声も花丸大吉に見えてしょうがなかった。
最後の決闘シーンは結末も予想できず凄く良かった。
この映画は軽いサクセスストーリーのようで皆んなを幸せにしますね。
劇中に気付かされましたが、確かに今は時代劇がテレビから消えましたよね。自分らの祖父母は水戸黄門に大岡越前などを観ていた。両親世代は観ていなくて今はシニア。
なるほど、そーいう事か。観る人がいなくっちゃったんだね。でも歌舞伎などと同じに日本の文化、消えないで欲しいな。私は観ないかもしれないが、、、💦
PS:レビュー仲間のSAKURAIさんのご紹介で知ることができ無事観れました。裏ヒット作を見逃さずに済みました。この場を借りてお礼。有難うございました‼️
ラスト侍ラスト時代劇
もののふの本懐 映画制作の本懐
公開前から興味をもっていたのに、馴染みの劇場では公開予定がなかった本作。公開後のみなさんのレビュー高評価をうらやましく眺めていたところ、クチコミで人気が広がったためか、なんと9/13から地元の劇場でも公開決定!喜び勇んでさっそく鑑賞してきました。
ストーリーは、幕末の京都で長州藩士を討とうと待ち伏せしていた会津藩士・高坂新左衛門が、斬り合いの最中に落雷を受け、現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい、周囲の人たちの優しさに助けられながら少しずつ事態を飲み込み、唯一の特技である剣術を生かし、斬られ役としてこの時代で生きる覚悟を決めて奮闘する姿を描くというもの。
率直に言って、レビュー高評価も納得のすばらしい作品です。何がいいって、高坂のキャラが抜群にいいです。そして、それを自然体で演じる山口馬木也さんの演技が秀逸です。過去の人物が現代にタイムスリップして驚き、慌てふためくというシチュエーションはこれまでに何度も観たことがあります。しかし、本作の高坂は、無用なオーバーアクションはしません。それでも、内心では驚き、戸惑い、自分の中でなんとか消化しようとしている様子が、しっかり伝わってきます。それが、すごく自然でいいのです。そんな混乱した状況にもかかわらず、周囲の人々への感謝の念を忘れず、現代に順応しようとする姿が熱く、もうそれだけで心を打たれます。
展開ももちろんおもしろく、現代で生きる覚悟を決め、師に弟子入りし、斬られ役として認められ、大きな役を掴むという流れは、平凡ではあるものの、高坂の人柄が相まって清々しく描かれていて、誰もが自然に応援したくなります。そして後半は、冒頭の伏線を回収していく展開が、心憎くくも熱いです。ラストの真剣での斬り合いは、武士の誇りをかけた魂のぶつかり合いのようで、そのあまりの熱量を感じて、自然と涙がこみ上げてきます。
また、タイムスリップした侍の奮闘記という構図の中に、淡い恋、武士の魂、仲間への熱い想いなどの要素を加え、軽妙なタッチで描いている点も好感がもてます。そこへ、現実でも消え入りそうな時代劇の火を必死で守り、よいものを創り続けようと一丸となって頑張る人たちの熱い思いが加わります。その姿から、近年の良質な時代劇作品が思い出され、心を揺さぶられます。コメディとしてはもちろん、お仕事ムービーとしても楽しめる素敵な作品に仕上がっています。“武士の本懐”を通して、“映画制作の本懐”を描いたような作品ですが、こうして上映館拡大を果たした今、まさに本作制作陣も本懐を遂げたと言ってもいいでしょう。
主演は山口馬木也さんで、彼の魅力がそのまま作品の魅力になっていると言っても過言ではありません。脇を固めるのは、冨家ノリマサさん、沙倉ゆうのさん、峰蘭太郎さん、福田善晴さん、紅萬子さんら。集客力のある俳優さんはいませんが、見劣りするような演技はいっさいありません。
時代劇愛に満ち溢れている良い作品だけど、最後の締めは物足りないし蛇足もあるし・・
かつてに比べ時代劇の人気は低迷していて取り巻く環境は厳しい。
それでも活気を取り戻そうと日々奮闘する製作現場に1人の過去からのタイムスリッパーが紛れ込んで起こるお話です。
時代劇愛に満ち溢れているのが良く感じられます
うーん、でも何か最後物足りなく感じられました。
主人公のタイムスリップ先では、徳川幕府崩壊140年記念イベントが開催される。
大政奉還は1867年でその140年後から現在までタイムラグがあるので、そこから現代に向けてもう一ひねりあるはずでどう話を作るのかな?助監督さんと絡めるのかな?と空想しながら見てました。うーん、結末は・・・ ちょっと物足りないです。
ちなみに3人目は要らない。落雷に関係ないから来る理由がない。
まあ、でも、いろいろケチつけてますけど、間違いなく良い時代劇だと思います。
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