侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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日本アカデミー賞最優秀作品賞というのは疑問
インディーズ作品とは言え
エンドロールで太秦の御大達の名前をみつけた、時代劇ってお金かかるのに皆さん応援してくれたのですね
切られ役の清三さんを模写したストーリーも面白い
最初に気絶して最後に降りてきた彼はどうなるやら!想像を掻き立てる
あまりに友人が進めるので去年の夏に見ないで今日みました
そう来たか! たしかにそうだよね!
タイムスリップした侍が撮影所で斬られ役になるっていうのは、資金が少ないがゆえの苦肉の策かなあ、
とか
こういうタイムスリップものって、特に細部が大事だよなあ、大丈夫かなあ、
なんてことを思いつつ観た。
冒頭、山口さんの会津弁がけっこうよさげ。
てっきり会津出身かと思ったら、岡山だそうで、意外。
でもスリップ後、
現代のポスターの、左からの横書きの日本語を難なく読んじゃうところは、
アレレ?
さらには、140っていう算用数字も、読んじゃってなかったか?
そして、空腹の極みにあるはずが、
握り飯を食べたとき、タクアンひと切れ残してなかったか?
そういうわけで前半は、細かいところが気になって、
悪くはないけど、まあこんなもんか、
と思っていたのでありますが、
途中、意表をつく展開。
なるほどそう来たか!
たしかにそうだよね!
上手い!
と膝を打ち、
そこからは十分のめりこんで、
これ、結末どうなっちゃうんだ?と、ハラハラしながら、
面白く観たのでありました。
最後のオチも、
期待通りでよかった(^o^)
そして、殺陣はとことん格好よく、
全編を通じた「時代劇愛」には、
はげしく同意したのであります。
古き良き時代劇×転生成り上がりもののバランス感が素晴らしい
奇跡のインディーズ映画
『インディーズ映画にこんなことができるのか』それが率直な感想です。
時代劇は現代劇に比べて圧倒的に予算も手間もかかるため、数えきれないほどのインディーズ映画を観てきた私でさえこれまでインディーズの時代劇は片手の指で数えられるほどしか観たことがありませんでした。
予算規模的にも2000万円越えと小規模商業作と同等の費用がかかっていますが、本作は商業作と違い宣伝にほとんど費用がかかっておらず出演俳優のギャラも安いため本当にガッツリ中身にお金がかかっていると考えて間違い無いでしょう。
冒頭のナイトシーンがやけに明るいのと全体的に雨ふらしのシーンが不自然で、あとは時間削減のためかカット割が少ないという部分だけは違和感がありますがこれは普通にメジャー系商業作として出ていて全くおかしくない作品だと思います。
その一方で最初から商業作として出ていたら『よく纏まっているなかなかの佳作』くらいで終わって日本アカデミー賞には縁がなかったかもしれないですね。
高評価のわけは見てわかる。
最優秀作品賞??
これ以上の作品に巡り合えるかどうか。
公開されてからずいぶん経って、映画館で見られたのが 2024/10/27。
笑いを交えて息つく間もなく進む物語、真剣での立ちまわりに感動。
拳銃と目玉焼き、ごはん に続く作品での快挙。
初見から 7か月後に、安田監督のサインをいただく機会に巡り合えたのは
とても幸せなことと思って、レビューとして書いておくことにしました。
とても真面目なコメディ映画
侍が時代劇撮影所にタイムスリップするという発想が面白い
色々ツッコミどころも満載で
なんやかやと突っ込みながら笑ってしまった。
ちょっと長いかな
このシーン要らないかな
なんてところも。
クライマックスも引き込まれたし
最後の最後がまたウケた。
主人公の「高坂 新左エ門」が最高
山口馬木也が演じる主人公がとても良い。会津藩士らしい素朴さ、誠実さがリアルなので、時代錯誤のエピソードの面白さが抜群。真剣で真面目だったのに、驚いてうろたえるところが、ギャップが大きくて笑えるのに、主人公に好感を持ってしまう。
特に、予告編にもある「助太刀いたす・・」と刀を抜いたのに、監督に「おまえは、何をしとるっ」と怒られる場面は最高。徳川が滅んで140年後の時代に来てしまって、途方にくれる場面もうまい。日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を取ったのも納得。
自分を「何もできない赤子のようなもの」と認め、殺陣の指導を受けるところから始めて、徐々に真面目さと技が評価されていく展開も楽しい。ヒロインの優子殿も真面目な努力家なので、彼女に惹かれるところも共感する。
クライマックスの対決は、それなりに盛り上がり、結末もうまいと思う。ラストのオチも面白い。
ただ、クライマックスの対決に持っていくための設定が強引な感じがした。30年の時間差を付けないと成り立たないところが苦しいし、若い時の役者と今の役者の顔が似ていないので、長い説明シーンを挿入してなんとかごまかしているように思った。
タイムスリッパー侍は本物だ!ホンマかいな?!
映画のタイムスリッパーした侍は、本物だ!
と思いました。
この演技は、演技ではない、本物が普通に行動しているところを撮影しただけだと…
そこで、思うところは、何故に、この時代にタイムスリッパーしたかということ。この時代で何かを学び、過去の何か悲しい事件が起こることを防ぐためだったのではないか?!
そう、その通り!
タイムスリッパー侍が時をタイムスリッパーする前の時代は、あの幕末、会津の鶴ヶ城にて決戦が行われようとする直前の頃。
戦いは無意味な事と未来で学び、過去に帰って仲間に知らせ、戦うこと中止させたので、幕末は、無駄な争いも起こらず、政治は徳川幕府から、明治政府へと円滑に移行したのです。
タイムスリッパー侍は、歴史に偉大な貢献を果たしたのでした。そう、あの主役の彼こそが、その本物のタイムスリッパー侍なのです。
つまらない
侍タイムスリッパー
映画館で3回、うち2回は違う友人と行きました。
面白かった!低予算映画と知らず、パンフの小さい字のページを読んで、どれだけ苦労して製作されたかを知って、監督の熱意に打たれました。
私も祖母や父が時代劇が好きで一緒に見ていて、7歳の時に見た水戸黄門第三部の柘植九郎太(成田三樹夫)が初恋の人というくらい、時代劇を見ていたので、人としてのあるべき姿を時代劇に教わりました。
新左衛門の純朴で心優しく、そして武士の魂を持ったところがとても好きです。馬木也さんの殺陣の美しさ。
昔から時代劇では福本さん探しを楽しんでいたので、あちこちに福本さんリスペクトが散りばめられて、監督の福本さん愛を感じました。
ラストの立ち会いは息ができないくらい緊張し、黒澤映画かと思うほど。
これだけ色々な要素を取り入れて、伏線を回収し、退屈させずに見せて楽しませてもらい、つくづく映画は脚本が大事で、監督の熱意と共にたくさんの人に広がってここまで来たと思います。
また見てしまうかもしれません。すてきな映画をありがとうございます。
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