侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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劇場がうるさく感じるくらいの笑い声
幕末の会津藩士、高坂は仲間と長州藩士を討ちに行ったが、チャンバラをしてたら落雷にあい気を失う。あれ?目が覚めた場所がさっきの建物の前と違う。本人も不思議がり、騒がしい建物の裏に行ってみたら、斬り合いをしてる奴らがいた。危なそうな侍を助けようとする高坂、でも、それは時代劇の撮影だったので、周りから止められる。そりゃ本人には何が何だか分からないよな。そこで出会った助監督の山本優子、彼女の性格の良さが高坂の人生を変えていく。もしかして、付き合い始めるのかと想像してワクワク。街中を歩いていて店頭ポスターに書いてある情報から、幕府が無くなって120年も経ってることに気づいた高坂。江戸時代の人って数字読めるの?理解できなくても生きていくしかないよね。落雷を受けた建物を見つけたら、お寺になっていて、そこに住む事を許され、役者になる事にする。確かに昔と違って時代劇ドラマは減ってるよな。斬られ役なんかやっても食っていけないんだとさ。本物の侍っぽい高坂のチャンバラが高評価され、時代劇のスターと共演で映画に出演する事になる。えっ!このスター、まさかの人だった。
久しぶりに好きな劇中劇の連続。ラストも予想通りのことが起きてスッキリ!
最初から最後まで周囲の笑い声が止まらないくらい、めっちゃ楽しかった。
こんな俳優さん達、最高!
殺陣の迫力を堪能
侍が現代(と言っても15年以上前みたいですが)にタイムスリップするという、ありがちなストーリーでしたが、実に面白い作品でした。これまで数多擦られ続けてきたテーマでこれほど面白い仕上がりになったのは、侍がタイムスリップした場所が京都の時代劇撮影所だったという建付けの新鮮さをはじめ、タイムスリップしたのが会津藩士の主人公・高坂だけでなく、会津藩の宿敵長州藩士だった風見もタイムスリップしており、しかも30年のタイムラグがあったこと、幕末時代の敵同士という関係性が、物語の最後になって綺麗に清算されることと言ったメインストーリーの秀逸なところにあったのは言うまでもありません。
でも何と言っても素晴らしかったのが、高坂を演じた山口馬木也と、風見を演じた冨家ノリマサの二人の演技、特に迫真の殺陣シーンが凄かったことに収斂すると思います。通常の殺陣は、当たり前ですが真剣を使いませんが、最後の殺陣では真剣を使うという流れに。勿論実際の撮影で真剣を使うことはなかったでしょうが、本当に真剣で切り合いをしているかのような大迫力で、しかもその結末の見事さには、痺れました。
また殺陣シーン以外でも、高坂新左衛門という侍の泥臭さ、田舎臭さ、実直さなど、山口馬木也の演技のリアリティが凄すぎて、本当に素晴らしかったです。テレビ時代劇の「剣客商売」に出演していた当時の山口は、主演の藤田まことの息子役ということもあって”好青年”という役回りでしたが、年を重ねて一層侍らしい武骨さを全身から醸し出す存在になっており、今後も時代劇で活躍して欲しいと感じずにいられませんでした。
ちょっと気になったのは、本作の舞台が2024年ではなく、2010年代ですらなく、2000年代だったこと。これは中盤で「幕末から140年」というポスターが写されたことから分かりましたが、何でその時代設定にしたのか不思議でした。またこの時代設定にしたことを強調したかったのか、高坂が入院した病院の看護師がナースキャップを被っていたこと。最近は不潔だからというような理由で殆どの病院で廃止されたナースキャップでしたが、2000年代にはまだ残っていたのかと思ったところ。でも個人的なイメージでは、ナースキャップは1980年代くらいまでじゃないのかなと、本筋とは全くことなるところが気になったところでした。
ナースキャップの話は疑問ですが、ストーリーや役者陣の活躍が素晴らしかった本作の評価は★4.5とします。
噂通り
この映画を見れた事に感謝します
すごいです。素晴らしかった。
絶賛に値する作品だと思いました。
時代劇への愛。その制作に携わる人々への愛。本当にその時代を生きた人々への愛。愛がいっぱいです。
山口馬木也さん、剣客商売の秋山大治郎の頃から好きな俳優さんでしたが、やはり素敵な役者さんです。あっちの世界からこっちの世界に来て、見る物聞く物全てに驚く様、朴訥な人柄が滲み出る田舎侍っぷりにいちいち笑ってしまいます。
冨谷ノリマサさんとの真剣での撮影シーンの緊迫感も圧巻でした。
目指す物は違ってもこの国を想う気持ちは同じ。それぞれの道を懸命に生きたあの時代の侍の見事さを、今この時代に伝えたいと願う男の思いを描いて鮮烈です。
その物語を支える脇の人たちがまた秀逸です。優子さん、住職夫婦、殺陣師の師匠、撮影所所長などなど。皆さん素晴らしい。住職夫婦と新左衛門のシーンはホームドラマのようにほっこりしました。
聞けばこの作品、10人たらずの自主映画として撮影が始まったとの事。小さな力がやがて大きな波となって多くの人たちに届いた事、そして僕もこの作品を見る事が出来た事を嬉しく思います。
いい映画を見ました
日ノ本はよい国になったのですね。こんな美味しいものが口にできる豊かな国に。
とても、映画愛、時代劇愛に溢れた映画だった。正直、出てくる役者たちはみな歳をとりすぎていて、時代劇の現場の斜陽感がにじみ出てはいた。おまけにあまり拝見するような役者の顔ぶれではない。だけど、さすが皆、第一線で時代劇を支えてきた人たちだっていうプロ感は伝わってきた。そして本気度も。だからこそ、愛に溢れているのだ。
山口馬木也も歳をとった。剣客商売に出ていた頃の初々しさはとうに褪せている。だけど、剣を握らせたら一級品なのは変わっていない。ライバル役の冨家ノリマサもよく時代劇ではお見掛けしていたがここまで殺陣がお上手だと思ってもいなかった。つまり、劇中のシーンと同じように、ひそかに修練を重ねていた賜物なのだろうと感じ入った。そのお二人の、殺気みなぎる対決シーンは見ものだった。
そしてただの時代劇ではなかった。幕府側、倒幕側、どっちがいい悪いの描き方をしていないのが嬉しかった。なぜって、あの当時、どっちの陣営の武士たちも、自分たちは間違っていない、自分の進む道が国を良くすることだと、心底信じ切っていた。だから高坂は、現代に生きる人間にとってなんでない苺のショートケーキを口にしながら、涙を流すのだ。そして高坂も風見も、そんな純粋な侍の精神を持ち合わせている相手には、敵ながらリスペクトをするのだ。それがとても心地よかった。
で、そこまでの熱さがありながら、湿っぽくないのがいい。押しつけがましくないのがいい。やりすぎない笑いがあるのがいい。なにより、展開が想像と違った方向に転がっていって飽きさせないのがいい。最後、ああそうだ、どうなっていたのかちょっと気にはなってたよ、って終わるところも、とても憎い。
また観たいし、人にオススメできる映画
真っ直ぐな映画愛に溢れた良作。
⚡️太秦トライ◀︎アングル🌪️
えらく評価が良いので、待ち時間つぶしで、その近くで丁度の上映時刻に演っているこれを鑑賞しに駆け込みました。
普通の時代劇としての受け止めなのか客席は高齢者が多し。
私も昔、何度か行ったことのある太秦の撮影所が舞台か。
タイムスリップ後に主人公の侍が手に取ったポスターを見て、江戸幕府が終わったのが140年前… と呟くのを聞いて、
江戸幕府の終焉が1867年
(↕︎この間たったの78年⁉️)
先の大戦の終戦が1945年
(↕︎この間79年⁉️)
現在2024年
其々が人の一生程の短い間隔なのに&その時代の進展の速さに、私も改めて驚きと感慨を覚えました⏳
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最後の勝負のシーン、あれで殺ってしまえば、事故でなく普通に殺人罪になるわな🤷🏻♂️
でも自らの存在意義を懸けた、あの真剣の殺陣のやり取りには心を動かされました⚔️✨
司馬遼太郎氏 著の歴史小説📚『竜馬がゆく』で読んだ、幕末に国の先行きを憂いて熱く生きた志士達の気持ちも重ね、先の戦争で国の為に散っていった人々の気持ちも重ねて、なんだか自然と胸に込み上げるものが💧‥
彼らの残してくれた今のこの国で自分は真剣に生きているか⁉️‥って
評判どうりの時代劇愛のある良作
失笑落涙で御座る
心配無用ノ介が最高でした。
正に市川歌右衛門、中村錦之助、大川橋蔵、東千代之介を彷彿する丁髷物の大スター登場ですね。
噂話の撮影上がりには、木屋町河原町に流れ込み大宴会の時代が垣間見れて楽しかった。
ちょと、大沢たかお主役の「JIN-仁」と被っているところが気になったが、
幕末物ではよくあることと!?そんなことぶっ飛ばして思いもよらない話へ進む。
どこまで進むのか?
第三のタイムスリップ侍がターミネーターよろしく降りて来る!!!
時代遅れでも一途の侍は、誠実で可笑しく物悲しい。
最後の真剣勝負の静謐の長い間は、
時代劇最長ではないかな!?
生死を分ける真剣の脅威を知る者同士が故に充分な空間で良かった👏
沢山笑わせてもらい、泣かせてもらいました。
コメディの模範です。
小判五枚
(o^^o)
侍タイムスリッパー
現代の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた時代劇コメディ。
幕末の京都。
会津藩士の高坂新左衛門は家老から長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的の男と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失ってしまう。
目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。
新左衛門は行く先々で騒動を起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだことを知り、がく然とする。
一度は死を覚悟する新左衛門だったが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻していく。
やがて彼は磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩き、斬られ役として生きていくことを決意する。
テレビドラマ「剣客商売」シリーズなど数々の時代劇に出演してきた山口馬木也が主演を務め、
冨家ノリマサ、沙倉ゆうのが共演。
「ごはん」「拳銃と目玉焼」の安田淳一が監督・脚本を手がけ、自主制作作品でありながら東映京都撮影所の特別協力によって完成させた。
一部劇場ではシーンを追加した「デラックス版」が上映。
2023年8月17日に池袋シネマ・ロサの一館のみで封切られ(8月30日からは川崎チネチッタでデラックス版が上映スタート)、
口コミで話題が広まったことから同年9月13日からはギャガが共同配給につき、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷ほか全国100館以上で順次拡大公開される。
侍タイムスリッパー
劇場公開日:2024年8月17日 131分
星満点❗️5❗️ エイリアン👽ロムルスの180度反対で 間違いなく高得点 俺的には
ブクロ のシネマ・ロサで8月公開いうても知らんかったがな❗️
ロサ会館 味のあるレストラン 地下に 少し妖しげな映画館群 都市開発で変更は 寂しい ネットニュースで聞いたがな
あの昭和の香りたまらんがな
学生の時よく行ったなぁ
8月レビュワーのあまりの高得点ぶりに 封切り作最優先主義のワシも動いたがな❗️
短期間でリバイバル的な
その道のツウ的な 人々が劇場 集ってたがな❗️多くは無いけど
なんか ずっと泣いてた😭人いたぞ 勘弁してぇ
出ておられる 俳優の方々 全員知らん インディーズ臭 十分
要するに 今、戦前世代が消滅しつつあるから 時代劇チャンバラが滅びいくのは必然❗️
悪いけど 歌舞伎 相撲 寄席 も同様や❗️
歌舞伎なんて 言ってること意味わからない俺だわ【ちゃんと大学受験で古文やってるよ❗️】
んな中で本作 有料🈶パンフも無し の状態で 臨戦状態で臨んだわ❗️
有料🈶パンフはないけど ホームページは 予算かけずに 情報伝えてくれたズラ
大笑い😆してる人いたけど
俺的には あまりの愚直な武士 切られ役 に チコっと涙腺動かされたわ 感動🥺
タイムリープならぬスリップだから 時代に戸惑う面白さはある が
それよりも 旧会津藩士の 生き様 不器用さには心洗われた❤️
結局 真夏は空いている 京都 太秦東映撮影所が一肌脱いだ形だけれども やっぱり暑そうだ。
『殺陣』を たて と読める人は Z世代は少ないよねぇ
俺らの時代はギリ 時代劇ゴールデンタイム&お昼の再放送で 皆時代劇の好き嫌いはともかく 皆
水戸黄門 大岡越前 遠山の金さん 必殺仕事人 ほか 皆が 認識あった 時代は変わるなぁ
桃太郎侍 銭形平次 鬼平犯科帳 暴れん坊将軍 子連れ狼・・・
笑う映画です が 俺的には 真摯な愚直さに打たれた。😢
ケレン味ゼロ0️⃣低予算映画 そう 『エイリアン👽ロムルス』と正反対
でも180度違うから 同じ軸上で 星は満点💯
監督 残高@7,000円頑張って❗️米作も頑張って❗️知らない俳優さんばかり 奇をてらわない 普通作品 でも良かったよ❗️
山口馬木也のために作られた作品と言っても過言ではない😆
最初、上映館がメチャクチャ少なかったけど、これほどの素晴らしい作品が、何故、こんなに少なかったのかと言いたいほどの素晴らしさ☺️
クライマックスの迫力ある殺陣が素晴らしすぎる🤣
欲を言えば、旧名冨家規政(いつの間に改名したんだ(笑))が、もう少しだけ殺陣が上手かったら、女の子がもう少しだけ演技が自然だったら、4.5にしたと思います😅
ただ、山口馬木也が殺陣も演技も上手過ぎたせいで、周りが下手に見えただけのような気もして、贅沢言うなですよね(^^ゞ
後、地味に殺陣師のお師匠さんもいい味出していましたね😊
これに乗じて、2時間サスペンスが大好物の私めは、2時間サスペンスタイムスリッパーも誰か作らないかなと思ったけど、二番煎じは99.9%失敗するので、やはり作らなくてよいです(笑)
そうそう、前にいたヨボヨボ爺さん、ガッツリ時代劇を期待していたんでしょうか、途中、退出を2回ほど繰り返していたのが、妙に気になっちゃいました😂
全く先が読めない面白い展開で良いシナリオ!
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