劇場公開日 2024年8月17日

侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価

全969件中、581~600件目を表示

2.0泣いたけど笑えなかった

2024年10月12日
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観終わって拍手する?
そんな自分に酔ってるんでしょ?

周りが褒めれば褒めるほど、可哀想になる。
笑ったシーンはなかった。

侍の思いとかで、泣いたし良い映画だとは思いますよ。でもマスコミがあんなに言うほど、面白くないわな。

131分長い。
もっと切るとこいっぱいある。

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ボケ山田ひろし

5.0情熱は伝わる

2024年10月12日
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鑑賞方法:映画館

やっと観れた
前評判だけ受け取って、一切情報を遮断するのが大変だった
情熱は必ず作品に現れる
観た人の多くはそれを受け取ったのではないでしょうか
良かった

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tmnrstar

5.0今年観た映画でいちばんでした。

2024年10月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

TV番組で監督の紹介をしていたのが印象的で、軽い気持ちで女房を誘って観に行きました。
めちゃくちゃ面白かった。
今年17本の映画鑑賞のうち90%以上が洋画という洋画の大作映画が大好きな私ですが、日本映画、まだまだ捨てたもんじゃという強い気持ちが湧きました。
久しぶりの5点満点です。
夜遅い始まりの回で、いつもならすぐに寝落ちしてしまう女房もしっかり最後まで目をバッチリあけて鑑賞してました。
そして見終わった後は観客全員拍手の嵐でした。
私の中では今年の映画で一番でしたね。
ただ、最後の落ちはテロップが全部終わった後で見せてくれればもっと良かったかなと。あ、でもそれはハリウッドがよくやる落ちかな。

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yosci56

5.0間違いなく面白い

2024年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

途中までは、面白いけど評判ほどではない?と思いかけましたが…。ある人物が登場してから急に前のめりになりました。
そして、最後は泣いてました。
あの人物も途中からすごく気になりだして(笑)
主役の高坂さんがとても魅力的!
また見に行きたいです。

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さくさく

5.0ぜひみてほしい

2024年10月11日
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鑑賞方法:映画館

殺陣がすごいとのことで楽しみにして観たのですが、それだけではなく、ストーリーにも引き込まれました。幕末から現代にやってきた高坂が、現代の日本の素晴らしさに感動する場面が何度もありますが、現代の世界、特に現代の日本の状況にある意味諦観していた自分の目を醒まさせてくれるものでした。最近の異世界転生ものへのアンチテーゼとも言えるでしょう。「今はその時ではない」というセリフからも、私は、世を捨てることはいつでもできるが、今はまだその時ではない、自分にはするべきことがいくらでもあるのではないかと力付けられました。

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北川

4.5騙されたと思って、まずは見て下さい!

2024年10月11日
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鑑賞方法:映画館

タイトル通りの侍がタイムスリップして現代に来る話なんです!けど、それだけじゃない、魂揺さぶられる話になって行きます。
監督は農家しながら撮った渾身の作品で主要な役者さん以外は無名な役者さんだけど、それが良かったし、主演の山口馬木也さんの侍としての佇まい完璧👍
とにかく、細かい説明必要ないから見て!!!って思う作品です😄

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Ruko

5.0時代劇へのおおいなる愛、そして大事なのはお笑い部分

2024年10月10日
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【追記③】 2025.3.15
日本アカデミー協会 あっぱれ‼︎‼︎
日本アカデミー最優秀作品賞受賞、おめでとう御座います‼︎
安田淳一監督と出演者・スタッフの皆様、本当にほんとうにおめでとうございます‼︎ これは私もまた観に行かなければなりませんね‼︎お祝いも兼ねて。。
まさしく此れはある意味"Japanese Movie Dream"です!とてもとても"夢"があります!アカデミー協会も良くやってくれました‼︎ 胸のすく思いでした。

昨年の8/17から池袋シネマ・ロサのたった1館からの上映がSNSやTVで噂が広まり全国300館以上での上映となり現在でも上映されるロングランヒットとなっています。これは素晴らしい快挙であり映画好きの我々からすれば「やっぱり映画っていいなぁ…」とあらためて思わせてくれる作品でした。。

『さぁ映画館へ…好きなキャラクター達に逢いに行こう‼︎』

【追記②】 2025.2.13
山口馬木也氏 ブルーリボン主演男優賞受賞、おめでとうございます‼︎ このまま日本アカデミー主演男優賞まで突っ走って仕舞え‼︎ あの涙の授賞式最高でした‼︎ 安田監督もおめでとうございます。
ごめんなさい…思わず嬉しくて評価も4.5から5.0の最高評価にさせて戴きました!本当におめでとう御座います‼︎

この映画を観て思い出す事がある。。。特にあのベタなコメディ部分だ。観客の皆んなが大笑いしていた。みんなお笑いを求めているのだ。楽しんでいたのだ。そんな所がどうしても"寅さん"を思い出してしまう。若い頃は"寅さん"なんてつまらない…と思っていた。しかし今は映画館で"寅さん"に逢いたい…と想ってしまう。
「あぁ、またどうしても寅さんに逢いたいです…」

【レビュー】 2024.10.10
時代劇への愛を至る所で感じます。劇中でも言っていますが今や時代劇のテレビ新作はNHKでたまに放送されるくらいしか無い、このままでは…。
時代劇が好きなので観て応援している者としては、この現状はもどかしい限りなのだ。

しかし我らが真田広之さんがディズニープラスの 「SHOGUN」で素晴らしい快挙をやってくれました‼︎ これを足掛かりに時代劇作品の海外上映が可能になれば文化の継承に繋がる。真田さん自身も語っていますが時代劇の継承を繋げて行く事が大事なのである。それには「SHOGUN」のようにクオリティーの高い作品を制作し続けなければならない。

そしてこの作品が単館上映から全国上映へ広まった事は快挙であり、時代劇ファンにとっては非常に嬉しい事だ。私が行った時は平日との事もあり年配のお客さんが多かった。もっと若い方達にもこの作品を入口として是非時代劇を楽しんで欲しい。
エンドロールの太鼓主体の音楽は「七人の侍」のオマージュだろうか⁉︎
”本物“の時代劇をどうしてもまた観たいです‼︎

【追記】
最近のつまらない米国映画より断然面白かったです。この作品も良い題材と素晴らしい脚本、熱意のあるスタッフが揃えば低予算でも良い映画が制作出来るお手本の様な作品です‼︎ 日本映画頑張れ‼︎

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えーじ

5.0笑って、泣けて、そしてもう一回みたい😊

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

のっけから引き込まれました。

クスクス笑ってしまったり
おにぎりやケーキを泣きながら食べるシーンにじーんとして、一緒に涙してしまったりと

時代を超えて、味わいたい部分がたくさんありました。
脚本もさることながら、役者陣が全員当たり役
の奇跡
みんなが魅力的でした

さぁ、もう一度、次はいつ観に行こうか思案中

それくらい、もう一回みたいと思わせてくれる映画でありました。

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みみりん

4.0時代劇愛に溢れた作品

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

低予算ならではの良さと思いきや、全ての完成度が完璧でした。みんな演技サイコーです。ラストの緊迫感スゴイ!

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ムロン

5.0心に刺さりました

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

今年観た12本の映画で、1番かも
たまたまTVで紹介されてて、軽い気持ちで観ました
ただの喜劇だと思ってたら、時代劇愛にとどまらず、古き日本人の国を愛する気持ち、純粋さ、などなど
監督さんの作りたかった映画は充分、私達に刺さりました
若い人には、ちょっとベタな展開がB級に感じるかもしれませんが、それも敢えてだと分かる年になってもう一度観て貰いたい、そんな映画でした

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momomi

5.0素晴らしい映画でした

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

本映画において、タイムスリップした時代においても武士としての気概と誇りを失うことがない高坂新左衛門役の人物設定が素晴らしいと思いました。彼がもつ武士としての気概や誇りは、現代の私たちが見失いがちのものです。彼の所業を笑いながらも、笑ってすますことができないのは、それが理由です。
山口馬木也さんのファンで、最近では、鬼平犯科帳を見ました。彼が主演ということでぜひ見たいと思って劇場に駆け付けたのですが、期待に違わぬ好演でした。朴訥で実直・愚直な役は山口さんにピッタリです。
共演の冨家ノリマサさんも、素晴らしい立ち居振る舞いで感激しました。

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ぞう

1.0あくまでもB級映画

2024年10月10日
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評価に騙されたと思って見てみました。あくまでも低予算B級映画だなと思いました。お金かけた映画には勝てないですね。評価に騙されました。素人監督さんの映画という感じでしょうか。私には笑うところはなく特に泣けなかったです。高齢の方にはウケるのでしょうか。高い評価が多いのが不思議なくらいでした。私は他の映画にお金払った方が良かったです。あとはやけに見た方がいいとか見て下さいという宣伝みたいなコメントが多いのが気になりました。見させるための高い評価で宣伝なのかなと思いました。

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らら

4.5自主制作とは思えない完成度です

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

時代劇愛に溢れた作品です。
時代劇に馴染みの無い層にはちょっと受けない可能性はありますが、むしろ、時代劇に馴染みが無い人にも観て欲しい。
そう思わせる良作です。

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うおたけ

5.0国、故郷を想う先人の生き様に泣いた!

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

日本を豊かな国にしたい、故郷の人々が幸せになってほしい、少し前まで、心からそー願い命をかけた人々がいた。 その人が本当に現代にやって来たとしたら、今の日本を堂々と誇って見せられるだろーか。

脚本も映像も演技も立ち回りも、大手の配給会社の映画と遜色ないクオリティです‼️

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まだに

4.0感想は『素晴らしい!!』

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

感想は『素晴らしい!!』
エミー賞で真田広之さんが放った名スピーチ「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り、国境を越えました」奇しくも時同じくして憂うべき衰退する時代劇を描いて日本国中、いや再び海を渡り、国境を超え旋風を巻き起こしている『侍タイムスリッパー』演技力はみんなほんとに凄いのとこんな壮絶な殺陣シーンを見たことない。今年絶対観るべきお薦め映画です。

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masayoshi/uchida

3.5「話題」を体感する客入り

2024年10月9日
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話題は何となく聞いていたものの、すっかり本作に乗り遅れた私。正直なところもう「配信待ち」にするつもりだったのですが、毎週聴いているラジオ番組(『アフター6ジャンクション2』ムービーウォッチメン)の今週の課題作品に決まり、また拡大上映で観やすくなっていることもあるため、意を決して遅ればせながらの参戦です。そこそこの雨量の中、今秋一番の冷え込みとなった本日ですが、TOHOシネマズ日比谷の9時50分の回はサービスデイということもあり結構な客入りです。
どんな作品も極力前情報を入れずに観ることが多い私。本作も話題になって拡大上映が決まった聞いたことと、そのタイミングで上映劇場にて流れ出した本作のトレーラーを何となく数回観た程度。ただ、それだけにいざ観るとなるとついつい「さて、どんなギミックで来るのか?」なんて身構えてしまっているところは逆に、素直に作品を楽しめていないと自覚して平常心を心掛けながら鑑賞です。
で感想ですが、素直に楽しめて、更に後半の展開には胸が熱くなり涙腺を刺激されました。とは言え、ここまでの評価はちょっと意外かな。。まあ、低予算映画と言うこともあり応援の意図もあるのかと思いつつ。やはり、多くの人に観てもらってナンボですからね。
で、私的に特に印象に残ったのはやはり、高坂新左衛門役の主演・山口馬木也さんの殺陣のカッコよさですね。観始めて「あれ、誰だっけなこの人」と思っていましたが、しばらくして「あ、秋山大治郎(フジテレビドラマ『剣客商売』より)」と気づいて納得。長身の体躯から繰り出される一振りは、竹光刀でもしっかり切れや重みを感じます。劇中においても新左衛門の取り組みとして刀の扱い方を見せて表現してくれますが、やはり工夫と鍛錬の賜物なのだと納得します。更には、それに「真剣」用の音響エフェクトが加わるとその重みや鋭さを感じて怖いくらいです。序盤、タイムスリップしたての新左衛門が撮影に紛れ込み、怒った監督が新左衛門の構えた刀を台本で雑に叩きますが、その些末なシーンでも「オイオイ」とツッコみたくなるくらい。また、後半に絡みがある冨家ノリマサさんと比べれると私は断然に山口さんの殺陣の方が好き。とは言え、巧さの違いまでは判らず単に好みということで悪しからず。。
そして、ストーリーとしても実に良い温度感。ユーモアを交えてそれぞれのキャラクターに親しみと共感を感じさせ、自然に劇中の人物たちの「時代劇に対する想い」を共有されれば理屈は不要。少々陳腐な劇中劇も、今どきな感性の(国際的?)映画監督も、それは行き過ぎな「血判状のアレ」も、全部受け入れて応援したくなります。そして、本作のマドンナである山本優子役・沙倉ゆうのさんがまた絶妙。ついつい彼女のこれから先が気になり、映画が終わっても尚あの世界を観続けたい幸福感です。
本作、必ずしも劇場でと言う作品ではありません。そもそも私自身が冒頭で申し上げた通り。でも、久しぶりに「話題」を体感する客入りを目の当たりにして更に期待するのは、少しでも「劇場鑑賞」の習慣化につながることや、また普段観ないジャンルへの興味の入り口になってくれること。と言うことで、もし本作について気になっている方がいれば是非お試しあれ。

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TWDera

3.5〔60代男です〕 幕末の京都で、雷に打たれた侍がタイムスリップした...

2024年10月9日
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〔60代男です〕
幕末の京都で、雷に打たれた侍がタイムスリップした先は現代の太秦映画村で、周囲の人たちからはエキストラの一人だと思われて、時代劇の斬られ役として生き始める、という話。

主人公の挙動が本物の侍に見えるのがいい。
ハッキリ言って、現代の物を見ての主人公の言動とか、展開すべて、そしてド素人が映画撮影エキストラとして馴染んでいく描写とか、どれも過去にあった作品とそっくりな場面ばかりのため、既視感が強くてあまり面白くない。
なので本作は基本的に、あまり多くの作品に触れていない若い人向け。
それでも僕も本作が楽しめたのは、主人公の幕末の侍ならではの心情がリアルで、良く伝わってくるからだ。
主人公が始めて見るショートケーキを食べるとき、恐る恐る口に入れて驚き、これは高い菓子じゃないかと訊ね、それがごく普通の誰でも食べている菓子だと聞くというくだりでは、僕は見え透いた描写でうんざりしたが、そのあとの主人公が、さもビックリしたという顔を見せるだけと思いきや、急に涙ぐむと、このような菓子を誰もが食べられるとは日ノ本は良い国になったのですね、と泣き出すのだ。
こういった描写が、心に響くのだ。
日本の未来のために命を投げ出す覚悟だった男にふさわしい感情が印象的だった。

しかし本作の俳優たち、ぼくは一人も知らなかったのだが、特に侍の2人、良かったねえ。

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60代の男です

4.5なかなか

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

面白かったです。沙倉ゆうのさんの声が好きでした~

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ナス夫

5.0最高の時代劇

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

時代劇の真髄の骨頂を、感じた作品です。

迫力ある演技力、殺陣、所作、時代劇ならではのセリフ口調が、どれをとっても堪能できました。

こだわり抜いた、職人芸のような秀作だと思います。

リピート鑑賞させていただきます!

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デイジー

4.5熱き時代劇愛が心をつかんで離さない

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

大評判のインディーズ作品なので満を持して鑑賞した。本作は幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップする時代劇コメディ。作品を構成する個々のエピソードに新味はない。しかしエピソードが熱過ぎる時代劇愛に溢れている。エピソードの繋ぎ方が緻密、巧みで面白い。大手映画会社が本作の脚本を読んで格安で時代劇撮影所を貸してくれたという話しも納得の作品である。

本作の主人公は、幕末の会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)。彼は密命を受け京都で長州藩士と刀を交えるが落雷で気絶する。目が覚めると、そこは現代の時代劇撮影所だった。最初は何が起きたか分からず、撮影所内をうろついて騒動を起こすが、140年前に江戸幕府が倒されたことを知る。呆然自失の彼は、心優しい周囲の人々に支えられ徐々に再生する。そして、剣の腕前を活かして時代劇の斬られ役として生きていく・・・。

名前を知っているのは主役だけで、後は無名の俳優ばかりだが、演技力は確かであり、メジャー作品出演者に引けを取らない。どんな作品でも懸命に演じる、弛まぬ演技鍛錬の賜物である。

主役の山口馬木也も負けてはいない。動の殺陣も見事だが正眼の剣の構え方と表情に凄味がある。もののふ(武士)という言葉が相応しい。クライマックスの好敵手との一騎打ちでの長い静寂の睨み合いは、いつ刀を抜くのかという張り詰めた緊張感で息もできない程だった。黒澤明監督の椿三十郎を彷彿とさせる。刀を抜いてからの殺陣も迫力十分で画面に釘付けになる。刀と刀が激しくぶつかり合う音に互いの闘争心が宿っているようだった。

主役、好敵手を筆頭にした無名俳優達の演技力、秀逸な脚本、が本作の大躍進の原動力である。

時代劇愛に溢れた作品だが、時代劇の現状を客観的に捉えている。かつて栄華を極めた時代劇の衰退振りを台詞で語っている。それでもなお、時代劇を愛し支える人達がいることを切々と伝えている。

時代劇ファンとして、いつまでも時代劇を観続けたい。観終わった後の素直な感想である。

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みかずき
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