侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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とにかく楽しい!
知らない俳優ばかりだったのでタイムスリップした気分になった
エンドロールに「in memory of Seizo Fukumoto」 と描き出されたのを見て涙が出た。日本文化云々よりも時代劇にはなくてはならない存在“斬られ役”。故福本清三氏は何しろ5万回斬られた男だからな・・・しみじみ。
今までもタイムスリップした侍だとか、江戸時代にタイムスリップした現代人といった映画やドラマは数多くあったけど、ここまで緻密に計算された異世界での反応はお目にかかったことがない。低予算で無名俳優であってもいい。演技こそが全て!そう思わせてくれる作品でした。ちょっと残念だったのはポスターに書かれた「黒船来航」の文字を左からスラスラ読んでしまった点。
佐幕派と倒幕派の戦いも幕府が無くなってしまった現在ではどうでもいいこと。そんな高坂(山口)と風見(富家)のやり取りが最高のバディ感を与えてくれる。会津藩士の純朴さがそのまま高坂の性格に投影されているところもいい。なんたって日本人。思想はどうあれ、白虎隊などの玉砕は涙を誘う・・・
そしてコメディ要素も満載。廃れてしまった時代劇を復興させるというスタッフ・俳優の意気込みも伝わってくる。日本アカデミー賞作品賞を獲得したのも快挙。福本清三氏の名前を載せたことも効いたかな。
コメディ映画でありながら
面白い。主演の方のまっすぐな瞳に引き込まれる。
わかりやすいコメディが見たかったので、タイトルからコメディかな?と思いアマプラで鑑賞。
コメディって感じではなくて、一人の侍を追ったヒューマンドラマに近いと思う。
俳優さん、有名どころじゃないのが良い。
ちょっとヒーローものの特撮っぽい感じがする。
それがまたいい。
主役の方がとてもよい。本当の侍なんだなと思わせる演技だった。
最後の最後までまっすぐですごく引き込まれる。
お寺のお父さんお母さんもすごく暖かくていい。
ヒロインの女の子せっかくヒロインなのだからもう少しだけおしゃれにしてほしかったかな。
いやオシャレするような状況じゃないことはわかるんだけど。
斬られ役の一番目立ってた彼(怨念残しそうな演技)も好きだった。
この時代に侍がいたら、どうするだろう、何を思うだろう、と考えさせられた。
この主人公が謙虚で人への感謝を忘れない人だったからこそ、この時代で何とかやっていけたのではないか。
過去でなく未来でなく、今を生きようというのは、現代人にもとても刺さるのではないか。
最後はそう来るか~うんやっぱそうだよね。
これでいいんだよ
みんなに見て欲しい!
日本アカデミー賞最優秀作品賞というのは疑問
インディーズ作品とは言え
エンドロールで太秦の御大達の名前をみつけた、時代劇ってお金かかるのに皆さん応援してくれたのですね
切られ役の清三さんを模写したストーリーも面白い
最初に気絶して最後に降りてきた彼はどうなるやら!想像を掻き立てる
あまりに友人が進めるので去年の夏に見ないで今日みました
そう来たか! たしかにそうだよね!
タイムスリップした侍が撮影所で斬られ役になるっていうのは、資金が少ないがゆえの苦肉の策かなあ、
とか
こういうタイムスリップものって、特に細部が大事だよなあ、大丈夫かなあ、
なんてことを思いつつ観た。
冒頭、山口さんの会津弁がけっこうよさげ。
てっきり会津出身かと思ったら、岡山だそうで、意外。
でもスリップ後、
現代のポスターの、左からの横書きの日本語を難なく読んじゃうところは、
アレレ?
さらには、140っていう算用数字も、読んじゃってなかったか?
そして、空腹の極みにあるはずが、
握り飯を食べたとき、タクアンひと切れ残してなかったか?
そういうわけで前半は、細かいところが気になって、
悪くはないけど、まあこんなもんか、
と思っていたのでありますが、
途中、意表をつく展開。
なるほどそう来たか!
たしかにそうだよね!
上手い!
と膝を打ち、
そこからは十分のめりこんで、
これ、結末どうなっちゃうんだ?と、ハラハラしながら、
面白く観たのでありました。
最後のオチも、
期待通りでよかった(^o^)
そして、殺陣はとことん格好よく、
全編を通じた「時代劇愛」には、
はげしく同意したのであります。
古き良き時代劇×転生成り上がりもののバランス感が素晴らしい
奇跡のインディーズ映画
『インディーズ映画にこんなことができるのか』それが率直な感想です。
時代劇は現代劇に比べて圧倒的に予算も手間もかかるため、数えきれないほどのインディーズ映画を観てきた私でさえこれまでインディーズの時代劇は片手の指で数えられるほどしか観たことがありませんでした。
予算規模的にも2000万円越えと小規模商業作と同等の費用がかかっていますが、本作は商業作と違い宣伝にほとんど費用がかかっておらず出演俳優のギャラも安いため本当にガッツリ中身にお金がかかっていると考えて間違い無いでしょう。
冒頭のナイトシーンがやけに明るいのと全体的に雨ふらしのシーンが不自然で、あとは時間削減のためかカット割が少ないという部分だけは違和感がありますがこれは普通にメジャー系商業作として出ていて全くおかしくない作品だと思います。
その一方で最初から商業作として出ていたら『よく纏まっているなかなかの佳作』くらいで終わって日本アカデミー賞には縁がなかったかもしれないですね。
高評価のわけは見てわかる。
最優秀作品賞??
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