劇場公開日 2024年8月17日

侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価

全1025件中、541~560件目を表示

5.0面白かった!

2024年10月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

今日見てきました!時代劇を普段は見ませんが、とても楽しめました。皆さんにお勧めできる作品だと思います。

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ケイさん

4.0評判どおり!

2024年10月23日
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楽しい

単純

これはよかった!
会津藩士役の山口馬木也がよく、長州藩士役の冨家ノリマサがよかった。

前向きであり、笑いもあり、真剣勝負のシーンでは緊張感があった。物語にひきこまれて退屈するひまがなかった。

終わってからも、山口馬木也の無骨な会津なまりをもうちょっと聞きたいと思った。

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惑星1号

3.5エンドロールで監督さんの名前が あちらにもこちらにもあって 大変だ...

2024年10月23日
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鑑賞方法:映画館

エンドロールで監督さんの名前が
あちらにもこちらにもあって
大変だったろうなぁと

カメトメ程のインパクトはなかったけれど、低予算ながらなかなか面白かった

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M U

5.0私の今年最高傑作になりそう

2024年10月23日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

興奮

たった一館の上映から全国300以上の映画館での上映に成り上がった話題作『侍タイムスリッパー』を観た。

タイムスリップ物なんて珍しくもなんともない。むしろ使い古された設定だ。
だからこそ観客を引き込むための難しさがある。この映画は、幕末の会津藩士という主人公をうまく使っていたと思う。

131分という長さを感じないほどの面白さだった。私が今年観た映画、サブスクを含めても1、2を争う映画だった。私が会津の人間ということを差し引いてもだ。低予算、大物人気俳優不在でもこれだけの映画が作れるというお手本になった。素晴らしかった。

何より主人公の会津藩士を演じた山口馬木也さんの演技がとてもよかった。会津藩士の実直さを見事に演じていたと思う。

この会津藩の教えを現代に受け継いだ【あいづっこ宣言】という会津若松市の行動指針がある。その6か条の最後を

やってはならぬ
やらねばならぬ
ならぬことはならぬものです

と結んでいる。
当たり前のことなのだが、現代の人々が忘れかけていることではないだろうか?

そして撮影所の所長が言った「真面目にやっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる。」
この映画はそれを思い出させてくれた。

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dagger one

5.0傑作 演者の力 脚本の勝利 逆算の妙

2024年10月23日
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幸せ

一言、すばらしい映画鑑賞体験をさせてもらいました。
私はある程度レビューを見て鑑賞するほうなので、評判の本作、俄然期待が高まった。しかしその結果は、鑑賞前の期待を悠々と超え、自分の内包する情緒の振れ幅に戸惑ったほどだ。永く傑作として残るだろう。

幕末の京、勤王の志士である長州藩士と刀を交えた佐幕派の会津藩士、高坂新左衛門が雷によって現代に飛ばされたお話である。序盤はタイムスリップもの特有のドタバタ劇もあり、またホームコメディタッチのほのぼのお笑いシーンあり、まずはゆっくりと気持ちを解される。
中盤からは新左衛門が時代劇の切られ役として成長する様を、周りの人たちと一緒になって応援するが、とある大物俳優の登場から物語は意外な方向に展開していく。
そして切られ役として、また侍としての矜持をかけた終盤に向け一気に突入していく。
ここから先は実際に自分の眼で、映画館で観て欲しい。
観て損はない。いや、観ないと人生における損失だと言ってもいい。

たいへん失礼ながら不肖の私が知らない役者さんばかり。しかし主役の高坂新左衛門を熱演した山口馬木也さん、大物俳優を演じた冨家ノリマサさんをはじめ演者の皆さんの力で、この奇跡のような物語が私の魂に届きましたよ。
また、侍が現代にタイムスリップするという手垢のついたプロットから、よくぞここまで魂に響くレベルでお話を広げられた安田淳一監督にも大拍手である。

と、ここまで書いて気がついた。ひょっとして安田監督は、最後の劇中劇の監督と同様に真の侍の真剣勝負を撮りたかったのではと。武者小路監督だったか?彼こそが安田監督の代演者だったのではと。しかし現代に本物の侍などいる筈もない。仕方ない。強引にタイムスリップさせるしかないじゃないか。タイムスリップというプロットは逆算の結果のような気もする。

本作は安田監督のほぼ自主制作映画と聞く。限られた予算であれば、あれもやりたい、これも撮りたいはできない。予算の面でも逆算引き算の妙で、かえって締まった作品に仕上がったのではないか。低予算映画にありがちな些細な突っ込みどころは確かにあるかもしれない。しかし「木を見て森を見ず」ではないが、小さな枝葉に文句を言って、森どころか木さえ見えなくなることのないように鑑賞者自身で脳内補完すれば、きっとすばらしい映画鑑賞体験ができでしょう。

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にぺ

4.5武士(もののふ)の魂に感動

2024年10月23日
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今の日本人が忘れてしまった日本への思い。世の為には命まで掛けた侍の心を感じさせてくれました。そんな感動の涙を笑いで拭いてくれる、凄くカッコいい映画でした。

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ankh

4.0時代劇好きは是非観てください

2024年10月23日
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侍魂か〜!
役者魂に火がつきそうです!
大金を使い制作している訳ではない!
豪華キャストとも言えない!
だからこの作品が良いということがわかる!
舞台挨拶付きに行けば良かったと今更悔やまれる!
出演したかった!とも思いました!
殺陣シーン良かった!
この作品に関わられた皆様に拍手!
素晴らしかった!

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883HT

5.0評判以上☆彡

2024年10月23日
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鑑賞方法:映画館

とにかく凄い迫力があります。
終わった後拍手👏👏
でてましたよ!

今の世の中に無いサムライ魂
見せていただき感動しました☆彡

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Billy

5.0楽しかったです。

2024年10月23日
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興奮

侍が現代にタイムスリップするという題材は、それなりの数の作品で使われているのですが、コミカルなものが、内容が都合がよいものが多いかなと感じていました。この作品は自然と話に入っていけて、クスッとしてしまう笑いあり、涙あり、ドキドキ・ワクワクありで良かったです。
こういうことになると、次の作品がかなり期待されると思いますが、ゆっくりとご自分で納得できる形で制作していただけるといいなと思います。

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くも

5.0観て良かった!

2024年10月23日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

幸せ

私、幼い頃より祖母と一緒に東映時代劇3本立てを観に行きクライマックスでは夢中で声を上げて主演の侍を応援。
映画館はライブ会場のように騒然と盛り上がっていたものでした。
もちろん遊びはチャンバラ 主役と悪役(斬られ役)を交代しながらね(笑)
時代は、用心棒〜椿三十郎、錦之助の宮本武蔵、市川雷蔵の眠狂四郎、座頭市
そしてTV時代劇へと私のヒーローは移り
木枯らし紋次郎〜鬼平犯科帳へ、映画版鬼平も江戸時代の雰囲気が溢れ格好良かった!
そんな私がこの映画を観て笑って泣いて胸を熱くしてエンドロールでは子供の時以来、スクリーンに拍手をしていました。
主役を演じられた山口馬木也さん最高!他の役者さんも 勿論監督最高!並びにスタッフの方々
ありがとうございました。
一緒に鑑賞して拍手を送ってくれた観客の皆様
ありがとうございました。

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クック

5.0★10個は付けたい!

2024年10月23日
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書きたいことがたくさんありすぎて手を付けられないのでひとつだけ
風見さんが斬られた時は「え゛っ!!」とわりかし大きな声が出た

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BOSS

4.5 平日の昼間にも関わらず結構のお客さん。土日には満席になることもあ...

2024年10月22日
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鑑賞方法:映画館

 平日の昼間にも関わらず結構のお客さん。土日には満席になることもあるという。
 口コミで全国に広がった大ヒット中の映画。映画関係者の知人のお勧めを聞いて見に行った。
★とても誠実で人情味の溢れるコメディタッチの時代劇撮影現場の物語。いい映画で最後まで面白かった。日本の時代劇の面白さを今一度蘇らせたいという「思い」が伝わってきた。殺陣の迫力あるシーンは映画の見所である。俳優もそれぞれいい味を出していた。監督・脚本・撮影:安田淳一。

★戊辰戦争の頃の会津藩士の武士がタイムスリップして、京都の時代劇撮影現場に突如現れることから始まる。成り行きでその本物の侍が斬られ役として活躍し始め、その迫力ある演技?が話題となる。そして予期もしない展開に発展していく。幕末の会津と薩長との戦いを知る私としては、タイムスリップした会津藩の侍がある時突然知る会津の悲劇。そこにも感情移入してしまった。

★映画「太秦ライムライト」の主人公日本一の斬られ役・福本清三。彼の名前が映画のクレジットにも出てくる。(2021年1月1日に77歳で逝去)。

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MJoe

5.0驚・笑・感・泣・笑

2024年10月22日
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楽しい

ご覧になったみなさま、ていねいなレビューありがとうございます。
イントロはありふれていながら、その後の展開は意表を突き続けて進み、ラストと思った劇中劇の後のオーラスのオチがすごい!
観なきゃ「大損」観れば「はっぴぃ」の映画ですね。
ありふれたタイムスリップ映画とは全くちがう、まさにみなさまのレビュー通りの映画だと思います。

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ゆあせるふ

5.0観られて良かった!

2024年10月22日
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幸せ

話題になっていると知り観たいと思っていましたが、まさか地方でまで上映してくれるとは。感謝感謝です。
過去から来た武士を演じ又、役者として武士を演じるとは、、、難しい役どころだったと思いました。しかし自然な会津弁や武士の所作などで見ている側はすっかり高坂新左衛門にハマっていました。この作品を見ていて脚本が面白いんだなぁと感じました。幕末に生きた武士(もののふ)の切なさ、武士らしさなど共感出来てしまい心を捉えられました。何といっても殺陣のカッコ良さ。思わず小さく『カッコいい』と声に出てました。見飽きない映画だと思います。最後のオチは笑えた。

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Yosshy

4.5タイムスリップ先がバツグン

2024年10月22日
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あの姿で動き回れても違和感なくあまり矛盾も感じない
しかし監督が素晴らしいのか脚本か役者陣なのかここ何十年も忘れてたワクワクと爆笑と涙ありの映画
皆さんが仰る通り時代劇を作りてみんなが本当に愛してるんだなぁと感じだ タイムスリップ先人のたどり着いてからの生き方回想シーンはなんか泣けてきた
最後にたどり着いた人あなたはちょっと無理そうなのが哀愁です

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たん

4.5自主制作で低予算と考えれば満点以上

2024年10月22日
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鑑賞方法:映画館

新聞記事で読んで知り、話題になっているので観てみようと思い観ました。
上映館が拡大されて、行きつけのTOHOシネマズ新宿でも公開されることになり、auマンディで割安で観ることができました。

面白かった。

企画や脚本が良い。
登場人物も良くて、演じる役者さんも(前の口コミでは厳しい意見もありましたが)関西で活躍されている役者さんが多いとのことで、東京では馴染みが無いかもですが、皆良かったです。特に住職の妻がいい味でした。冨家ノリマサさんは以前観た「愛のぬくもり」に出ていて、全く違う役を演じ分けていて、さすがです。

よくあるタイムスリップして時代錯誤してドタバタするコメディかと思いましたが(“斬られ役”にはなりきれなくて本能でやり合ってしまうとか、誤って真剣で人を斬ってしまうとか)、そういう場面もありますが、悔いたり戸惑うよりも受け入れて前向きに生活していく姿が中心です。

会津のその後の悲惨な歴史を知ることになり、それは感情が爆発するのはそれはそうだろうと思いましたが、そこにクライマックスを持って来るのは深いと思いました。
内容の深さも、映画や歴史に対する主義主張も感じました。
劇中劇の結末はお見事と思いましたし、本編のラストには驚いて笑ってしまいました。
本当に良く出来ています。

とても自主制作で低予算とは思えないです。満点にはしませんでしたが、自主制作や低予算のレベルからは満点以上の作品です。

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よし

5.0133分を感じさせない凝縮感。

2024年10月22日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

全ての登場人物がいい味出していて、この映画が単館のみでの上映だったなんて信じられません。
登場人物みんないい人。
ケーキに感動するところとか、掃除機と格闘するところとかすごくよかったな。
お寺の住職さんと、奥様もいい人すぎて面白さマシマシになりました。

この映画、超超超超超おすすめです。

あれ?2回目見て思ったんですが、映画館のアナウンスも紗倉ゆうのさんしてる?

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めぐ

5.0細かいことはいいので楽しいワクワク

2024年10月21日
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泣ける

楽しい

幸せ

話題の映画でみにいく。
とりあえず、なんというか楽しい、ワクワク、ドキドキ、ウルウルなので、どなた様にもおすすめしておいて問題なしな映画ではないかと。

で、これは続編ありますよね?

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kappan

5.02000万円でこれだけの作品が作れる!!

2024年10月21日
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興奮

ホームのシネコンでポスターは目にしていた。ただ、観賞するかしないかキャスティングを一番の判断基準にしている俺にとっては、知っている役者名皆無の本作は選外だった。が、最近一館の上映から始まってどんどん上映館を増やしている(今週231館)ことを知った。製作費2000万円とも。 こういう話を聞くと、当然同様の経緯を辿った“カメラを止めるな”が思い起こされ、これも面白いに違いないという気になり、急遽観賞することにした。

予定変更は正解だった。

【物語】
幕末の京都。会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、ある寺の出口で長州藩士を襲撃するために潜んでいた。出て来た男といざ刃を交えた瞬間に雷に打たれて気を失う。目を覚ますと、現代の京都の時代劇撮影所にいた。

混乱して撮影所内をフラフラと彷徨っている間に撮影機材に頭を打って倒れてしまう。通りかかった撮影所で助監督として働く山本優子(沙倉ゆう)に助けられて入院する。入院中に江戸幕府が140年前に滅んだことを知って愕然とし、生きる気力を失うが、山本優子や迷い込んだ寺の住職夫妻らの善意により新左衛門はこの時代で生きる気力を取り戻すのだった。

しばらく寺の居候生活を送っていたが、切られ役という仕事を知った新左衛門は剣の腕しかない自分が役に立てるのはこれしかないと、劇撮影所殺陣師の門をたたく。

【感想】
期待どおり面白かった。
俺は高い評判を聞いてから観ても良かったと思うのだから、最初の1館で超マイナー作として期待も持たずに観賞した人はさぞや「儲けモノ!!」と思ったに違いない。
他人に熱心にクチコミしたであろうことも良く分かる。

本作の良さは、まず設定の巧みさ。
タイムスリップものは既に腐るほどあるわけだが、侍のタイムスリップ先が時代劇撮影所という発想は秀逸。 そして、最初の発想だけでなくその後の展開も含めて、脚本が素晴らしい。あえて難を言うなら、新左衛門が「現代に馴染むのが簡単過ぎ」とは思った。140年のカルチャーショックはあんなものではあるまい。でも、練り上げられた脚本全体を考えると、2時間の枠の中に収めようとしたときに、その部分は割り切ってそぎ落としたのかも知れない。

前半は「時代劇撮影所へのタイムスリップ」という設定から来る面白さをコメディータッチで楽しめる。並みの脚本ならそれで1作終わる。が、本作はそれだけで終わらず、後半は第2段の設定が待っており、終盤に掛けて迫真のヒューマンドラマ風味に変わって、さらに楽しませてくれる。
さらにもう1つ褒めたいのはラストシーン。
「え、それか!!」と思わず声に出したくなった。
最後は予想してなかったオチまでつけてまた笑わせてくれて終わるのだ。

今回もつくづく思うのは制作費2000万円でも脚本さえ良ければ製作費200億円の並みの作品より面白いものを作れるのだということ。 公式HPを覗くと、本作は未来映画社の3作目で、前作は2017年とのこと。前作から今作公開まで7年掛かったことになるが、その間、構想から始まって、脚本も第一稿が出来てから数えきれないほど版を重ねて、練りに練ったことが想像できる。

もちろん脚本が良いだけでなく、役者も良かった。いわゆる“主演級”俳優は皆無だが。
主演の山口馬木也、本作では何と言っても剣術・殺陣が上手く無ければ様にならないが、完璧だった。侍としての趣も十分。経歴を調べてみると、非常に多くの時代劇に出ているベテラン俳優らしい。残念ながら記憶には残っていないが、長年の経験・努力が遺憾なく発揮されている。

その他の俳優も主演級ではないものの、経験を十分に積んでいるベテラン俳優が充てられているため、演技において安物感は無い。唯一、助監督役沙倉ゆうは経験が多くなさそうだが、未来映画社3作では常に主要CASTを務め、本作で実際助監督を務めていたというのだから当然かも知れないが、自然だった。

本作は誰よりも、邦画制作に関わる人に観てもらいたい。
恐らく色々な人にお金度外視の協力を取り付けたであろうことも含めて、予算不足は言い訳に出来なくなると思うから。

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泣き虫オヤジ

5.0お金が無くても面白い映画は作られる。

2024年10月21日
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鑑賞方法:映画館

あっという間の2時間15分でした。
お金を掛けなくても面白い映画は作ることが出来る。
時代劇に興味が無い人にも見てほしい映画です。

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planet1
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